Japanese
SEBASTIAN X
2014年11月号掲載
Member:永原 真夏(Vo)
Interviewer:天野 史彬
-でも、これはやっぱり勇気いりますよね。僕はライターだから、なんでも言葉で説明しなくちゃいけない立場なんですよ。だから余計感じます、勇気いるだろうなぁって(笑)。
めっちゃ勇気いりますよ~(笑)。このフォントの形に助けられてるぐらいです(笑)。本当に意味のない言葉なので。でも、その意味のない言葉の汎用性の高さ......"イェーイ!"って乾杯もできるし、どんな意味合いにもなる。それはある意味で言葉の可能性でもあるし......そう思うと、それは音楽の可能性とイコールになりますよね......うん、たしかにそう(笑)! 1個の言葉に踊らされないっていうのは、たしかにこのタイトルでできてるのかもしれない。
-うん、本当にそうだと思います。ただ逆に、メッセージを明確に言葉にすることによって、ある特定の人々と密接に繋がる音楽っていうのも存在していて。例えばパンクやヒップホップ。これらの音楽は自分たちの伝えたいメッセージを明確に言語化して放つことで、特定の層の人たちと強い結びつきを持つ音楽だと思うんですね。で、こういう音楽の在りかたも、永原さんはルーツの部分でよくご存知なんだろうと思うんですよ。
うん、知ってます。たしかに、彼らは言葉ですごく説明してくれるんですよね。それは胸を打つんです。ですけど、どれだけ説明しても、サビは"ウォーウォー"を繰り返してるだけとか......私がパンクの好きなところってそういうところなんです。いっぱい説明して、"俺はこう思ってる! こういう日常なんだ!"って言うんだけど、最後に"ウォー!"って言ってしまう......あれなんですよね。例えば、カウントのカッコよさ。"ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー!"って全曲言うバンドとかいるじゃないですか。それはもう歌詞の内容より、その"ワンツースリーフォー!"がいかにカッコいいかっていうことだったり、ギター・ソロでいかにギターの角度がキマッてるかっていうことが重要なんですよ。"ウォー!"とか"オイ!"とか、その一言に賭けてる感じ......その瞬間に本物を見るイメージがあって。もちろん単純に歌詞の細やかなところに感動したりもするし、そこにあるメッセージも好きなんですけど、でも、それこそ歌詞カードに載らない、歌の間に入れるフェイクとかに突き刺される感覚があるんです。ソウル・ミュージックもそうなんですよ。言葉がわからないから突き刺さりようがないように思うんですけど、でも"シェイク!シェイク!"とか、それで済むんです(笑)。たぶん歌詞の中では"お前が好きさ。踊ろうぜ"とか言ってるんですけど、"シェイク!"で済む。その感じは自分の好きな音楽の系譜の中にあるものなんだと思いますね。
-永原さんの中には、一貫してそういうものに惹かれる部分があるんですね。例えば「ラブレターフロム地球」の歌詞の中にも、"かの有名な小説家は/溢れるきもちを こう訳した/「今夜は月が綺麗ですね」/なんて なんて 美しい!"というラインがありますけど、これって、夏目漱石でしたっけ。"I love you"を"今夜は月が綺麗ですね"と訳したんですよね?
そうです、そうです。
-この話も今言ってくださったことと繋がることだと思うんですよ。夏目漱石は音楽家じゃなくて小説家だけど、でも"I love you"を"今夜は月が綺麗ですね"って訳すのは、これはもう言語を超えた言語ですよね。
そうですよねぇ~。たまに別に好きでもない人に"月が綺麗ですね"なんて言っちゃって、勘違いされたらどうしようって思うんですけど(笑)。でもなんか......"ポエジー"を感じますよね。私は映画でも音楽でも何でも、実際の言葉の字面の並びよりも、ポエジーを大事にする傾向がすごくあって。この"I love you"の話はその象徴だと思ったので、歌詞に入れ込んでみたんです。
-ポエジー......言葉にならない"詩情"のようなものですよね。SEBASTIAN Xはこれまでの歩みの中で、ずっとそういった言語を超えた音楽の力を求めていた部分はあると思うんですよね。それが今回、曲と作品に「イェーイ」と名づけることで1個形にできたんだろうと思うんです。で、もしかしたら今回Track.3に収められた「スーダラ節」のカバーをやったことも、その大きなきっかけとしてあったのかなって思うんですよ。
うん、ありますね。
-この「スーダラ節」のカバーは今年の春告で限定シングルとしてリリースされたものですけど、このメジャー・デビュー作の中央に納められている点を見ても、これは決して春告だけのメモリアルなものじゃなくて、今のSEBASTIAN Xにとって重要なレパートリーになってるんだと思うんですよ。
うん、うん、そうですね。「スーダラ節」は2年ぐらいずっとやりたくて、音沙汰ではやったりしてたんですけど、春告のタイミングでバンドとしてもやることができて。「スーダラ節」って、本当にポエジーの強い曲なんですよ。(「スーダラ節」の作詞家である)青島(幸男)先生の歌詞は本当にすごいと思うし、昭和の、あの時代だからこそできる空気感もあると思うんですけど、根本的にポエジーが強い曲だから、これはカバーするに当たって、本当にこの主人公になりきらなきゃよくならないなって思ったんです。変に昭和っぽいアレンジをしたりすることなく、逆に歌謡曲感を全部なくさないと、ただ単に音楽的なチョイスの渋みだけで終わってしまうと思ったんです。今、「スーダラ節」のポエジーをお客さんに伝えようと思うと、本気で歌わないといけない。"あえて歌ってます"っていう感じじゃなくて、"本当にこう思ってるんすよ"っていう域までもっていかないといけないなって、そこはメンバーと細かく考えましたね。
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