チリヌルヲワカ

INTERVIEW

Japanese

チリヌルヲワカ

2014年05月号掲載

チリヌルヲワカ

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Member：ユウ（Gt/Vo）　坂本夏樹（Gt）　イワイエイキチ（Ba）　阿部耕作（Dr）

Interviewer：岡本貴之

－曲作りの過程というのは、ユウさんが作詞作曲してきたものを全員でセッションしているんですか？

イワイ：まず譜面も何もなくて、歌詞だけの状態で弾き語ってもらうんです。

－歌詞にコードがふってあるんですか？

イワイ：いや、それもなく（笑）。

阿部：だからこの2人（イワイ、坂本）凄いですよ。ずっとユウちゃんの手元を見ながら演奏してるんで。

イワイ："Amからです"とかいう話もなくて（笑）。

－キーすら言わないんですか（笑）。

ユウ：ははははは！

イワイ：聴こえてくるものに合わせていくという。でもそれが１番自然な形ですかね。俺が勘違いして弾いてて、理論上は合ってないはずなのにカッコ良いから良いじゃん、ということが起こるんですよね。事前の情報がないと。

－ユウさんからするとそういうことを意図しているわけではなくて？

ユウ：意図しているわけではないですけど、GO!GO!の頃からそういうやり方でやっていて、私にとっては自然なんです。まあ迷惑かもしれないですけど（笑）。

一同：（笑）

ユウ：私はコード譜をほとんど書いたことがないし、必要性を感じたこともないんですよ。だから私が自分の趣くままにやっていたらみんながそれに合わせてくれていて。本当に話し合いよりも"とりあえずやってみましょう"って演奏してどんどん固まっていく感じです。

阿部：未完成の状態でライヴでやっちゃうんですよ。それでまた調整して。今回のアルバムの曲も3曲は既にライヴでやってます。

－アルバムのレコーディングはいつ頃から始めていたんですか？

阿部：今年のお正月明けからですね。で、TD（トラックダウン）が終わったのが1週間後くらいだったかな（笑）。

坂本：そうですね（笑）。

ユウ：今までで1番期間は短かったです。

阿部：だいたいいつも"せ～の"で録ってほぼダビングもしないんで、その段階でオケは出来てるんですよ。今回はオケが出来たらすぐ歌入れしていったんで。3日間の合宿で歌まで全部録り終えちゃったんですよ。残りの期間はTDをやってもらって。

－最近のアルバムって15曲くらい入っていることもざらにありますけど、前作『アナログ』同様『it』も全7曲と曲数が少ないですよね。これには理由があるんでしょうか？

ユウ：そうですね......。割と何曲でもいいやっていう気持ちがあって、その時に出来た曲を入れればいいと思っています。

イワイ：作る側として"じゃあ15曲でアルバムを作るから、リリースは1年後か"とかいうよりは早く出したいというのもあるんですよ（笑）。年に1枚は絶対出したいという気持ちがあって、それにあたって"今回はこういうコンセプトで"ということも考えないんですよ。

－じゃあ今回も特にテーマを設けて制作したわけではなく？

イワイ：表題曲「it」もリズムと歌録りも終わってから決めたんですよ。曲順も。だから曲が出来てまとまりになって出せそうなら出す、というパターンですかね。

阿部：うん、うん。