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INTERVIEW

Japanese

チリヌルヲワカ

2015年04月号掲載

チリヌルヲワカ

チリヌルヲワカ

Official Site

メンバー:ユウ (Gt/Vo) 坂本 夏樹 (Gt) 阿部 耕作 (Dr)

インタビュアー:岡本 貴之

毎年4月にニュー・アルバムを発表することがすっかり定着しているチリヌルヲワカ。2015年の最新作『アヲアヲ』は前作『it』と対照的にシンプルなギター・ロックに振り切ったサウンドで、メロディの良さが際立った作品となっている。結成10周年を迎える彼らが今なお"アヲアヲ"とした瑞々しい感性で音楽へと向かう理由とは?

-1年ぶりのリリースですが、毎年4月にアルバムを出すのが定例化されている感じですね。

ユウ:そうですね、はい。

-各々他の活動もしつつ、チリヌルヲワカの作品はここで出すという年間計画みたいなものがあるんですか?

ユウ:そんなに意図的に決めているわけではないですけど、そういうサイクルになっちゃって"今年も4月になりました"っていう感じですね(笑)。

阿部:録音する時期を考えたときにそうなっている感じですね。年明けはわりとみんな少しゆっくりできる時期なので。

-今作『アヲアヲ』は結成10周年ということをふまえたうえで作られた作品なんでしょうか?

ユウ:アルバムに関してはそんなに10周年のことは意識していなかったですね。でも10年目にしてたまたま『アヲアヲ』というタイトルになったのはちょっと面白いなと思いますけど。

-これはどういう意味のタイトルなんでしょう。

ユウ:収録曲のタイトルから取りました。歌詞で"青"というワードがいっぱい出てきているので曲名を「アヲアヲ」にしたんですけど、バンドとしても私たちはまだまだアヲい部分はたくさんあるし、これから育って行くという意味を込めてアルバム・タイトルにピッタリなんじゃないかと思って。

-表題曲「アヲアヲ」の瑞々しさを始めとして、収録曲はどれもシンプル、ストレートで聴きやすい印象があります。

ユウ:結構みんな、ストレートさは意識していたと思います。ナッキー(坂本)のフレーズとかもシンプルにこだわっていて。

坂本:かなり、こだわりました。"この曲はギター・ソロを弾こう"というのも1曲か2曲くらいだけで、レコーディングのときにじゃあ録ってみようかって考えたものも多かったので。それも新しかったですね。いつもは難しいフレーズを考えるのにすごい時間を取るんですけど、今回はいかにシンプルにするかを考えた部分があったので、いつもと違う頭を使いましたね。いつもとギターのアプローチの仕方が違うんですよね。

ユウ:今回は即興性もあるよね。

坂本:ちなみに最後の「松の木藤の花」はギター・ソロのときに手が寒くてかじかんでしまって弾けなくて(笑)。今までそういうコンディションで録音したことがなかったので、これは逆に面白いかもなと思ってやってみました。普段ならもうちょっとちゃんと弾けるはずなのに、そのときしかできない感じを残したかったのであえてそうしたんですが。あとで聴いてみるとなかなか面白い感じが出てると思います。

-今回は全体的にシンプルにしようと考えていたんでしょうか?

阿部:そういうコンセプトがあったわけではないですけど、なんとなく今のみんなのモードとしてライヴもそういう感じになってきていて。僕個人的には、極端な言い方をすると今までに比べて自分の個性を出さないようにというか、あんまり主張しないように努めたんですよ。

-それはタイトルにもあるような"アヲさ"を意識したということですか?

阿部:いや、むしろ今までの自分たちの方がアヲい部分があったと思うんです。今回は頑張って自分たちを制御したことで歌が前に出てきてシンプルになっているけど、そのために考えたというか。ただ簡単にやっちゃおうということではなくてむしろすごく考えてシンプルにしているということです。今まで意外とそういうことはできてなかったんで、歌がすごい良く聴こえていいなと思っているんですけど。

-たしかに歌の良さが際立っていますね。特に「アヲアヲ」にそれが出ていると思いますが、こういうギターの単音のリフで進めていくというのはこれまでにない感じですよね。

坂本:なかったですね。

ユウ:そのへんがすごく新鮮なのかもね。今までのヲワカっぽくないという感想を良く聞くので。この曲に関しては。

阿部:どうしても今までは1曲の中でもいろんな展開があって、わりと一本調子で行くというのがなかったので特に印象的になっていると思うんですけど。

-歌詞もユウさんの作詞法からするとわりとストレートに表現している気がしますが、いかがですか?

ユウ:そんなに意識はしていないですけど、歌詞に関してはそれこそ昔の方がアヲアヲとしてたなと(笑)。前は思うがままに感性でやっていたんですけど、もっと伝わりやすくしようとか、客観性も出てきて熟練されてきたというか。その結果シンプルに感じるんじゃないかなと思います。

阿部:今のみんなのモードがそうなってきているので、また変わるかもしれないですけど。ライヴもだいぶ変わってきていて、面白いものでこういうアルバムを録ると今までの曲もライヴでやるとちょっとまた変わるんですよね。

-シンプルな楽曲が並ぶ中で「コレクター」という曲は凝ったアレンジが聴けますね。

阿部:今まではほとんど"せーの"で録ってそのままで、というのが多かったんですよ。今回はベーシックはベーシックで録って、ダビングもしようということで。まあ普通なんですけど(笑)。「コレクター」はパーカッションもたくさん入っています。でもほぼ8割くらいは一発録りの音ですね。