Japanese
チリヌルヲワカ
Skream! マガジン 2019年09月号掲載
2019.07.20 @代官山UNIT
Writer 山口 智男
『太陽の居ぬ間に』を聴いたとき、バンドに取り組む気持ちを歌った曲が多いなと感じたが、バンドはやはり生き物だから、本作のリリース後、また変わり始めたチリヌルヲワカ(以下:ヲワカ)の状況を考えると、全国10ヶ所を回った今回の"During The Night Tour 2019"はメンバーたちにとっても、ファンにとってもいつも以上に感慨深いものになったんじゃないか。東京に帰ってきた3人を、スタンディングのフロアを埋めたファンが迎えたツアー・ファイナルは、特に。
ライヴは『太陽の居ぬ間に』と同様に、現在のヲワカを象徴しているようにも思えるアングラ・ロックな「トライアングル」でじわっとスタート。そこから阿部耕作(Dr)の"1、2、3!"というカウントで「ショウタイム」に繋げ、ぐっとテンポを上げた「空想都市」の演奏に観客が声を上げながら、拳を振り始める。
"3人の集大成と言えるアルバム。それをみんなに届けたくて、全国を回ってファイナルを迎えました!"
ユウ(Gt/Vo)による短い挨拶を挟んでから、演奏はさらに熱を上げていき、気づいたときには、すっかり誰もがヲワカのペースに巻き込まれていた。奔放とも乱暴とも言えるリズム・チェンジで観客を翻弄しながら、誰一人、観客がうねるような演奏から振り落とされないのは、ユウ、イワイエイキチ(Ba)、阿部の3人が作るグルーヴとユウが紡ぎ出すレトロで、曲によってはシンガロングも起こるポップで切ないメロディが観客の気持ちをしっかりと搦めとるからだ。個人的には、疾走感が心地いい「念じる」の胸に迫るメロディに一瞬、理性を失いそうになるくらい心を奪われたが、その「念じる」が収録されている『あ可よろし』は現在、入手困難というから残念。
"全公演、悪天候でまったく太陽を見ることのないツアーでした。今日もいい感じ(に曇り)で。("太陽の居ぬ間に"という)タイトルにちょっと責任を感じます(笑)。でも、ツアーとしては演出になって悪くないと思います"
クールな装いを崩さず、ユウがそんなジョークを交えながら、この夜、ヲワカがたっぷり2時間演奏したのは、アンコールを含め全23曲。『太陽の居ぬ間に』の7曲を中心に、これまでのキャリアからまんべんなく選んだセットリストには、どんなテーマがあったのか。メンバー紹介を兼ねた白熱のジャム・セッションで客席を沸かせたあと、これまでのキャリアを振り返ったユウはちょっと感極まったように"どの時代もそれぞれの良さがある"と語ったが、ファンが聞きたかったのは、それに続いた言葉だったはず。
"ヲワカの音楽を届けたいという一心でやってきた。それはこの先もずっと変わらない。このまま見届けてもらえたらと思ってます"
言葉に込めた思いを、演奏でも示したかったのだろう。そこからのラストスパートがすごかった。アップテンポの曲を畳み掛けるように繋げ、精一杯、声を上げて応える観客とともに大きな盛り上がりを作り上げると、アンコール~ダブル・アンコールでさらに4曲を披露。ダブル・アンコールの1曲目に演奏したヲワカのレパートリーの中でもとびきりポップな「アヲアヲ」で心が洗われるような美しいメロディとともに無心になって、音楽に取り組む今現在の気持ちを印象づけたバンドが、ツアーの締めくくりに選んだのは「甲と乙」。フリーキーなジャム・パートを間に挟みながら、ダイナミックなバンド・アンサンブルをダメ押しでアピール。お立ち台でギター・ソロをキメるユウの雄姿を、最後の最後に観客の脳裏に焼きつけたのだった。
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