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INTERVIEW

Japanese

The Mirraz

2013年02月号掲載

The Mirraz

Member:畠山承平 (Vo/Gt)

Interviewer:伊藤 啓太


-先ほど自分のイメージとしても言ってましたが、The Mirrazは日本の他のバンドと比較しても、“かっこいい”作品であると同時にどんな“面白い”作品を出してくれるかというリスナーからの期待値が凄く高いバンドだと思います。そういったリスナーの目であり耳は気になったりしますか?

凄く意識はしてますね、お客さんの反応っていうのが1番大事っていうのはありますし。でも例えば『言いたいことはなくなった』なんかは今までのThe Mirrazっていうバンドのイメージ、例えば攻撃的とか歌詞が多くてとか、そういうイメージを言われるとなんかそれをそのまま出したらつまんないなぁ、って思ったんで逆に期待を裏切って期待の上をいきたいなぁっていうそういう気持ちがあったし。でも今回に関してはわりとでも新しい層をターゲットにというか、メジャーにいくのでより多くの人が聴くんだろうなっていう発想の方が強かった気がしますね。勿論今までのお客さんはこういうの気に入ってくれるだろうなって、むしろそこはなんか気に入ってくれるから大丈夫だろうみたいな自信がけっこう強かったかもしれないですね。メジャーに来たのでもっと多くの人が聴いてくれるチャンスは増えるから、その人たちにどういう風に届けようかみたいなことの方が強く考えていたと思います。

-畠山さんに初めて会った2~3年前、インディーの1stの頃から“100万枚売りたい”って言い続けてきて、勿論願望としてはそう言っているバンドってたくさんいますけど、畠山さんは本気でどうすれば売れるのかって考えて行動してきたじゃないですか。そういう思いは今も変わらないですか?

そうですね、勿論CDが売れなくなってきているのでなかなか実現しにくくなってきているとは思うんですけど。やるからにはトップにいきたいし、自分でもそういう風にならなきゃ面白くないなって思うんで、だからそういう部分は全然変わらないですね。

-その手段としてメジャーに来たっていうのはありますよね。

それは当然あるし、あとは単純にほんとはずっとメジャーに来たかったんですけど、なかなかタイミングが合わなかったっていうのもあって。今思えばもっと早くメジャーに来たかったなっていうのは思ったし、アルバム出しすぎてたなぁとも思ったし。日本という場所で活動するうえでやってみないとわからないんですけど、The Mirrazっていうバンドのイメージだけでいったらインディーズのほうが売れる可能性あるよなって思って去年1年活動したんですけど、結局インディーズでしていると意外と世の中に広がっていかないだけなんだなみたいな感覚もありました、勿論バンドに寄りけりなんですけど。やっぱり日本という国で王道で売っていくにはさっさとメジャーに行ってたほうが良かったんだなって凄く思ったし。とは言え今こうやってEMIとやっていてうまく仕事ができているのは去年1年あったから、バンドの土台が出来ていたから今自由にやらしてもらっているっていうのもあるので、なかなか難しいですけどメジャーに来てより売れたいなっていうのはあります。やっぱり僕売れたい売れたいってよく言ってますけど、やっぱり自分たちが作っている音楽が凄くかっこいいって認めてほしいからだしそれは、わかってほしいっていうのもあるし、自分はこれがかっこいいんだ思っているものを誰かに認めてもらうっていうのは凄く嬉しいんだと思う。そういう気持ちが以前よりどんどん強くなってるなっていうのは凄く思いますね、なんでもっとわかってくれないんだろうなとか。

-凄く日本のロックのリスナーって潔癖症なところがあったりするじゃないですか。まずメジャーにいけば“遠くにいっちゃったな”って感じて、例えばそのバンドがもっと広げていきたいってマス向けのテレビに出たら“あいつら変わっちまったな”とか。個人的にそういう感覚が凄く馬鹿馬鹿しいなって前から思っていて。結局そういうところに露出していかないと届かない人っているじゃないですか、もしかしたら今西野カナ聴いてる子がほんとは知らないだけで1番求めている音がThe Mirrazかもしれない、そういうことって全然あると思うんです。

やっぱりそこは仕方ない部分はあると思うんですけど、The Mirrazは多分メジャーにいったからって減っていないと思うんですよね。僕も昔から“男の夢”みたいなものをずっと語ってきていたので、そこに賛同してくれる人たちが多いなっていうのが凄くあって。だからわりと一緒にその夢を見ようみたいなとこの気持ちのお客さんって凄く多いと思うんですよね。他のバンドとは根本的に違う部分で繋がっているなってのは凄くあって。だから自分も覚悟を背負って出ていって、俺はやっているぞっていうようになれたらいいですね。