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DISC REVIEW

When the sun will rise

沁みる……とにかく沁みる。透徹ながらも、仄かな微熱を孕んだ歌声がどこまでも沁み込む。抵抗不能な内省的空間の誘い。その深遠さ、瞬く間に溺れてしまう。愛らしさもあり、まるでハニー・トラップだ。ロンドンを拠点に、イラスト/ドローイング/写真/イン

撃

2007年結成の4ピース・バンド撃鉄のデビュー・ミニ・アルバム。危険な空気とグルーヴを漂わせるベース。ヒリヒリとした手触りは火花のようで、衝突と爆発を繰り返すように鋭い攻撃的なギター。その演奏の躍動感と興奮を、生身の身体を使って表現するのは

7songs EP

昨年11月に、南アフリカのトロピカル・ポップ・バンドDESMOND & THE TUTUSを招聘し4周年イベントを行ったFLAKE RECORDSが送り出す初の日本人バンド。ここがプッシュするアーティストにはハズレが全くないと言っていいほど

Synchronized

ドットに“winnie”なんてバンド名、とびっきりキュートじゃないか―そんなことを思いながら、CDを聴いてみる。きっと、思いがけず激しいエモ・サウンドに驚くだろう。バリエーションに富んだ楽曲たちと、一貫して貫かれている美しいメロディ。“Sy

モノリス

パンクで、デジタルで、激しさの中に絶妙のキャッチーさも……。2人編成になって初のアルバムは、2010年は年間で100本以上のライヴ・ステージを踏んだ彼ららしい“ライヴ感”が全編に漂う超アッパーな仕上がり!そう、1曲1曲にそれぞれ異なる個性は

Pieceful

痛みを知っている人間の持つ優しさは背筋が伸びるほど情熱的なのに、胸が張り裂けそうなほど切ない。FUNKISTのフロントマン・染谷西郷が綴る言葉もそうだ。FUNKIST8ヶ月振りのリリースである今作は、乙武洋匡との共作や、バンド仲間への熱いメ

情熱のうた

正直、カラーボトルがこんなにロックバンドだなんて意識したことがなかった。バラードの楽曲が秀逸、そんな印象を持っていたバンドだった。だが、このミニ・アルバムからあふれ出すアツい叫びはロック以外のなんと呼ぼうか。自分の心の声に正直に、リスナーに

hikarika

待望の新作は、これまでの英語詞から全編日本語詞となった意欲作。歌モノにシフト・チェンジとも呼べそうだが、根幹に宿したパッションは不変なのだ。“今からさぁ行こう、とめど無く流れる喜びを追いかけよう”――という叫びから幕を開ける叙情詩は、その言

Mother Goose

昨年リリースされた初のシングル『君と背景』と『かくれんぼ』。本人もそう言葉にしているように、アルバム・アーティストという認識が強いからこそ、ただ一曲を届けるという行為は大変な挑戦だったようだ。だが、そこを越えた今、sleepy.abはとても

from my bed room

石毛輝といえば、髪を振り乱してつんざく高音のシャウト!the telephonesでは、フロアをかき乱す底抜けにハッピーなサウンドとは裏腹に、諦めや嫌世感を含んだ言葉を吐き捨てる。対照的に個人としての"石毛輝"による本作は、より柔和で主観的

LONELY PLANET BOY

思うんだ。何度何回だって僕らの心を更新する彼らのビート、何度何回だって僕らの心を震わせキュンとさせる彼らのビートはますます力強くなっていると。どしどしと胸を突き、心のドアをノックせんと、こじあけようと、強く訴えかけてくる。スピーディでスウィ

水平線は夜動く

ここ2年間の彼らの活躍には目を見張るものがある。リリースを重ねるごとに、音が一回りも二回りも膨らみを増し、洗練されていくのだ。前作から半年振りのリリースになる今作は"線"をテーマにした4曲入りのコンセプト・シングル。彼らが切り取る4つの情景

Los Lobos Del Mambo

中南米の音楽に惹き付けられた日本人6人のミュージシャンを中心に2000年に結成されラテン・ロッカーズCOPA SALVO。FUJI ROCK FESTIVALを始め国内外のロック・フェスへの出演を含めワールド・ワイドな活動を展開。結成10周

Golden Week For The Poco Poco Beat

"オフィスに届いた一本のデモテープ。「THE SUZAN」と書いてあり、プロフィールらしき紙には、英語で「世界中に自分たちの音楽をばらまきたい」と..."これは彼女たちの古巣、ROSE RECORDのHPに掲載されている曽我部恵一によるTH

ゲゲゲの女房のうた A Ge Ge Version

映画版『ゲゲゲの女房』のエンディング・テーマである本作は、MOONRIDERS feat.小島麻由美=鈴木慶一と小島麻由美のデュエット・ソングとなっている。正直、一世を風靡した大ヒット・ドラマの映画版だとかは、どうでもよくなってしまいそうで

Carapace

七尾旅人、Phew、タテタカコなど、数多くのアーティストの作品・ライヴで演奏家、プロデューサーとして活躍する石橋英子の、約2年ぶりとなるアルバム。再生した瞬間、聴こえてきたのはピアノによる産声。強い生命力を放つその凛とした音色と、それとは対

Empty

バンドの根幹とも言えるドラムの二度にわたる交代。そんな状況を経てもなお、pocketlifeは轟音の叫びを上げ続ける。破壊力のある圧倒的なヴォーカルに、周囲をなぎ倒さんばかりの重量感あるサウンドが鳴り響く。パンクも、ロックも、エモもあらゆる

eee-P!!!

メンバーの卒業を経て3人編成となった新生・POLYSICSの待ちに待った新譜が到着。これがもう、テンションMAXで振り切っている。中でも、すでにフェス等でも披露されているファミコン・ピコピコ・サウンド炸裂の「Mach肝心」はスピード感ある展

ネオンの森

名古屋発の男女デュオ、ミラーボールズの3rdアルバム。主要なボルトを一本抜いてしまったような、骨なしへろへろサイケデリック・ナンバーには、思わず力が抜けてしまう。第一印象は、ゆらゆら帝国が連想されたが、こちらは女性ヴォーカルだからだろうか、

Pop Of The World

2008年に宇都宮で結成されたポップ・パンク・バンドKINGONS初のフル・アルバム。今年一月にリリースされたミニ・アルバムのツアーで全国30箇所を回り、台湾ツアーさらに6月にはSANCE PANKS主催のイベントへ出演とライヴ・バンドとし