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DISC REVIEW

今日

爆音ダブ・サウンドが生み出す深みのなか、滲み出すピアニカやテルミンの美しい旋律。そのサウンドにみるような矛盾を包括し、どこか胸をざわつかせる音を放つ“あらかじめ決められた恋人たちへ”。劇画的な楽曲は、“寂”な抒情的空気を孕んでいる。『今日』

これからのこと

小西康陽がパーソナリティを務めるラジオでオンエアされたことから話題を呼んでいる6人組バンド、yumeochi。アルバムのスタートを飾る「若き日の思索のために」で軽快なポップ、英語詞が流れるように耳あたりのよい「miss holly goli

Resurrection

90'sのUKロックを感じさせるスケール感あるサウンドとメロディ。様々な表情をみせる豊かで伸びやかなキタコウジロウのヴォーカル。2006年に結成されたというEARLS COURTが放つ2ndミニ・アルバムはブリット・ポップにも通ずる多彩なメ

TURBO TOWN

再生ボタンを押した途端、一歩間違えば耳触りになるくらいギリギリまで尖らせたサウンドが仰々しく響き渡り、脳天へ突き抜けていく。尖っていると言っても錐とは違う。まるで鋸の刃のようなのだ。鋸の刃がダイレクトに一音一音を脳に刻みつけていくような錯覚

輝く方へ

"今夜 旅に出ようか"と出発を告げて幕を開ける、グッドモーニングアメリカの3rd Mini Album。2月に渋谷O-EASTでの主催フェスをSOLD OUTさせた勢いそのままに、表情多彩なギターリフと、日常の一笑一顰を愛おしむ歌が心臓目が

7

ヴォーカル、ギター×2、ベース、ドラムという編成に、パーカッションとフルートが加わった7人組のメジャー3作目のアルバム。ワールド・ミュージックの香りを漂わせる力強いロック・チューンや、まっすぐな歌声が響き渡るバラード、そして完全にお遊びモー

さようなら、素晴らしい世界

東京在住、今回のリリースまでに3本のデモをリリースし、自主企画では200人を超える動員を叩き出し耳の早いインディー・ロック・リスナーの間では話題になっていた彼らの初全国流通盤。鮮やかなメロディが川谷絵音(Vo,Gt)の声を際立たせる「緑の少

4C

2010年結成の男女ツイン・ボーカル4ピース・ロック・バンドyEAN。初全国流通盤となる今作は新しいジャンルすら作り得る可能性に満ちた秀作である。冒頭を飾る「m.B.E.b」の語りかけるようなミサキ(Vo&Ba)のヴォーカルと個性的な歌詞、

MONKEY / JUDGE

アルバムから数えると約2年振りとなるダブルAサイドシングル。捕らえ所のない存在感と唯一無二のスタイルで快進撃を続けるエレクトロ・ダンス・ユニットgroup_inou。久々に届けられた今作はセンチメンタルなシンセ・サウンドと切ないリリックとラ

Schwarzenegger

"俺たちの音を聴け"――鳴らされる音の細部まで、ひたすらにそう咆えている。それは勿論絶対的な自信から来るものでもあるが、それと同時に"悔しい"という感情から巻き起こる衝動でもある。音楽に向かい合う時間が格段に増えた[Champagne]はよ

死ぬまで一生愛されてると思ってたよ

一度聴いたら忘れられないハイトーン・ヴォイスと歌詞で衝撃的な人間ドラマを表現する尾崎世界観(Vo&Gt)率いるクリープハイプ。彼らが満を持してメジャー・デビューを果たす。その1作目となる今作、いい意味で彼らは変わっていなかった。現実と妄想の

nano sound museum

プログラミング&生バンドというスタイル自体はもはやデフォルトだが、このアルバムにはビッグ・ビートの"楽しんだもん勝ち"感と、ロックの"何かを変えてやる"意志力が絶妙のバランスで融合した上で間断なく押し寄せる。デジタル音もディストーション・ギ

Between The Times And The Tides

SONIC YOUTHの活動休止の報は驚きだった。あのおしどり夫婦が何故…とも思ったが、Thurston Mooreの『Demolished Thoughts』は素晴らしい作品だったし、それに続き、満を持して届けられた、Lee Ranald

Other People's Problems

Fromロンドン、2010年結成の4人組!クラブ・カルチャー、ロック培養のパッション、デジタルなエッセンス、強靭なグルーヴを耳にすぐ馴染むアレンジで固めたような、聴き応え満載な1枚だ。ヒップホップの影響が色濃いトラックに不穏で太いデジタル・

Ghostory

US/UK問わず、ここ最近のインディー・ロック界隈、特にエレクトロニカに接近しているような音楽は80年代のディスコ・ビートに回帰しているような印象を受けるが、このSCHOOL OF SEVEN BELLSの新作も同様に爽快なディスコ・ビート

Single + Remix Collections

昨年10月に開催されたBlip Festival Tokyo 2011にて来日を果たし話題を集めたNYの8bitチップチューン・バンドANAMANAGUCHIの日本企画盤がリリース。8bitチップチューンというのは80年代に発売されたファミ

In Ghostlike Fading

名門レーベルWarpが送りだす新バンドMY BEST FIEND。怪演で知られるKlaus Kinskiの狂気を描いたドキュメンタリー映画“My Best Fiend”から冠したという。なるほど、そのサウンドには恍惚と鬱屈の間をゆらゆらと彷

Wonderland

Dim Mak Recordsのレーベル・オーナーでありながら、自身もDJとして活躍するSteve Aoki初のオリジナル・フル・アルバム。彼の幅広い人脈がジャンルを越えた様々なアーティストを集め、その成果は楽曲に余すことなく詰め込まれてい

Mobility For Gods

アメリカはサクラメントのLefse Recordsが放つ、規格外の新人が登場。派生を繰り返す現代音楽を自由奔放に飲み込み、美しくアウト・プットした作品だ。トライバルな音色のループとR&Bテイスト漂うヴォーカルが降り注ぐTrack.1「Pun

Pop Music / False B-Side

昨年秋に初来日を果たし、今月にも大阪と東京での単独公演とイベント出演が決定している日本大好きビート・メイカーWill WiesenfeldことBATHSの、デジタル配信のみでリリースされていたアルバムが遂にCD化。収録されている楽曲は全てフ