Japanese
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昨年1月にベーシストmatsudaが加入し、新体制としては初となる、te’のフル・アルバム。メジャー・リリース作となった前作からは2年ぶりの5作目である。そもそもポスト・ロックとは“語る言葉”を持ち過ぎたロックに対する批評だったわけだが、te’はまさに、言葉を使わずして音と人間の感情を接続し、表現する。ギター、ベース、ドラムといった楽器によるアンサンブルが、まるで人間の五感や四肢の動きと直接リンクしているかのように、時に躍動し、時に沈黙する。te’の鳴らす、その1音1音が歓喜の笑い声であり、涙交じりの嗚咽であり、荒々しい怒号でもあるのだ。音楽と言う名の感情表現――いや、生命表現とでも言おうか。本作には、その臨界点のような凄まじさがある。(天野 史彬)
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これまで29文字を徹底していたタイトルが初めて1文字となったキャリア初のミニ・アルバム。"境界"、"敷居"という意味の"閾(しきみ)"と冠するところにはtachibana(Dr)の一時離脱で新体制となり、活動の区切りをつける想いが読み取れる。テクニカルなリフもなくコード・バッキングによる轟音が交差しグルーヴと化していくTrack.4を始め、過度なエフェクトやアレンジを排し、驚くほどタイトでオールドスクールなサウンドが詰まっている。昨年は彼らやtoe、BATTLESの新作リリースや、総括ディスク・ガイド本の出版を始め、ポスト・ロックというジャンルにとっても交通整理がなされ区切りがついた年となった。ここからポスト・ロック仕切り直し!と、シーンのど真ん中を闊歩するような頼もしい1枚だ。(峯 大貴)
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メタル、ジャム、エレクトロニカなどを取り入れ、ポスト・ロックの可能性を更に拡張した5thフル・アルバムから約1年8ヶ月。te'が新作をライヴ会場、残響shop、残響オンラインストアにて限定リリースした。Track.1の電子音から荘厳に幕を開け、そのやわらかくも鋭いアンサンブルは、演者4人の指先にまで宿る集中力を感じさせる。未知の領域へ踏み込む好奇心や逞しさが崇高に瞬くTrack.2に対し、Track.3は憂いとひりついた緊張感が。複雑でテクニカルなリズムが楽曲の体幹を支え、2本のギターが語り掛けるように様々な情景を映し出す。真剣さが隅々に通った人間の熱量はこれほどまでに居心地の良い空間を作り上げるのか。ただがむしゃらなだけでは辿り着くことのできない、聖域とも言える音だ。(沖 さやこ)
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昨年1月にベーシストmatsudaが加入し、新体制としては初となる、te’のフル・アルバム。メジャー・リリース作となった前作からは2年ぶりの5作目である。そもそもポスト・ロックとは“語る言葉”を持ち過ぎたロックに対する批評だったわけだが、te’はまさに、言葉を使わずして音と人間の感情を接続し、表現する。ギター、ベース、ドラムといった楽器によるアンサンブルが、まるで人間の五感や四肢の動きと直接リンクしているかのように、時に躍動し、時に沈黙する。te’の鳴らす、その1音1音が歓喜の笑い声であり、涙交じりの嗚咽であり、荒々しい怒号でもあるのだ。音楽と言う名の感情表現――いや、生命表現とでも言おうか。本作には、その臨界点のような凄まじさがある。(天野 史彬)
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残響祭 10th ANNIVERSARY
2014.10.19 @Zepp DiverCity