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INTERVIEW

Japanese

NANIMONO

 

NANIMONO

Member:ひなたゆま 柊真ミフユ 眠岸ぷりん 紫苑りんか 輪廻ねる 和田あずさ 朝比奈ろん

Interviewer:宮﨑 大樹

新メンバーの和田あずさ、朝比奈ろんが加入し新体制となったNANIMONOが、2ndシングル『もしも私がアイドルになれたら / ただただ怠惰』をリリースした。今作で"Kawaii Future Bass"をコンセプトに掲げ、また新たな魅力を引き出すことに成功したNANIMONO。彼女たちの目線は、インキャ集団が優しい世界を作る、そんな明るい未来を見据えている。ここから始まるNANIMONOの第2章に期待大だ

-NANIMONOは、"魔法少女"、"ダークサイド"等、そのときのグループのコンセプトに合わせて衣装が変更されてきましたけど、今回の衣装はどんなテーマなんですか?

ミフユ:"Kawaii Future IDOL"な衣装です。新しく出るシングルの曲でもフューチャー・ベース寄りの曲が多いんですけど、この衣装もそういうコンセプトの衣装です。古き良きオタクカルチャー、アニメ文化とかってこういうフルグラ(フルグラフィックTシャツ)が多いじゃないですか。それと、衣装が光るところでこれから先の近未来の文化、計り知れないぐらい膨大な未来の文化を表現しています。"NANIMONOがデカくなるためには、まだ誰も見たことがないアイドルにならなきゃ"という想いを詰め込んだ衣装になっていますね。

-そんな新たな装いのNANIMONOに、和田あずささん、朝比奈ろんさんが新メンバーとして加入しました。初インタビューなので、2人のことを教えてください。

ろん:ピンク色担当、新メンバーの朝比奈ろんです。私はアイドル1年生で、今までステージに立つ経験をしたことがなくて、みんなみたいにキャラクターが固まっているわけじゃないんです。だけど、これからの活動の中でTAKARAMONO(※NANIMONOファン)さんと一緒に見つけようと思っています。

あずさ:白色担当の和田あずさです。最近はシール帳にハマっていて、メンバーの私物に勝手にシールを貼っています。

-2人はどうしてNANIMONOに加入しようと思ったんですか?

ろん:もともとアイドルが好きで、曲を聴いたりライヴを観に行ったりしていたんです。でも自分に自信がないから、アイドルをやりたいとは思えなくて。そのなかで、アイデンティティを見つける、確立することをテーマにしているNANIMONOのオーディションを知ったんです。ここだったら自分で"これが強みです"と言えるようになるのかなと思って、このグループのオーディションを受けて、ご縁があって加入しました。

あずさ:自分はインキャなので、NANIMONOのインキャなところに惹かれたのと、もう1つ、私は"優しい世界を作りたい"と考えていて。そうしたら、グループの募集に"優しい世界を作りませんか"と書いてあったので"私じゃん!"と思って応募しました。

-2人が加入してからのNANIMONOはどうですか?

りんか:明るくなりましたね。人数が増えた分、みんなで笑う回数が増えました。2人はめっちゃ努力家なんです。私たちの知らないところで、2人だけで自主練に入ってくれたりして。

ぷりん:1ヶ月で26曲も覚えてきたんですよ。すごくないですか? 私たちも初心を忘れていたつもりはなかったんですけど、2人が入ってきたことで、"自分たちにもこんなフレッシュなアイドル時代があったな"と思い出させられることがいっぱいあって。それに感化されて、全体がもっと頑張ろうとなった気がします。

ねる:あずあず(和田)だったら違うところでアイドルをしていたり、ロンロン(朝比奈)だったらもともとアイドルが好きでオタク側だったり、いろんなところで吸収してきた別の視点を持っているんです。私たちが何気なくずっとやってきたことに対しても、"もっとこうしたらいいんじゃないか"みたいに新たなアイディアをくれたりして、こっちが勉強になることが多いですね。違うところでやってきた2人がNANIMONOに入ったことで、新しい風が吹いた感じがあります。

-ちなみに、NANIMONOのメンバーらしいインキャエピソードとかってありますか?

ろん:私はすごく"普通"って感じです。例えば、スクールカースト的な言葉で言うといわゆる二軍みたいな。一軍でもなければ三軍でもない、空気でした。可もなく不可もなく、良くも悪くも目立たないみたいな感じで。だからこそ自分に自信がなくて、自己紹介が一番苦手なんです。オーディションのときの自己紹介も名前ぐらいしか言ってなくて、本当に何も言わずに入りました。そんな感じです。本当に何もない。

-自分に何もないと考えてしまうあたりがインキャらしさですね。あずささんは?

あずさ:私は学生の頃だと、休み時間は机に突っ伏していたり、お弁当を1人で食べていたりしていましたね。そもそもコミュニケーションが苦手だから、友達も少ないです。THEインキャ。

-なるほど、典型的なインキャだと。NANIMONOは2人を加えて新体制でお披露目ツアー("NANIMONO 新体制お披露目ツアー『7ちゃんねる』")を回りました。

ゆま:あのツアーはすごく泣いたんです。1ヶ月間が苦しすぎて。今までのNANIMONOの色が強いじゃないですか。子どもらしくてかわいい、でもちょっと色モノで、普通のアイドルとはちょっと違うアイドル、みたいな。だけど今私たちが目指したいのは、アイドルにとどまらないところ。この7人だったらそこを目指せるんじゃないかなと本気で思えています......きゃぁぁ!

一同:(笑)

ぷりん:急に奇声(笑)。

ゆま:見ないで......。

りんか:こういうのをしゃべると緊張するよね。インキャが出ちゃっています(笑)。

-(笑)ミフユさんは新体制をどう感じていますか?

ミフユ:私はあんまり不安に思ってなかったですね。"新メンバーが入ります"となったときの最初の最初は、新しくなることに対して不安はあったんですけど、私たちがライヴをしている間も2人はちゃんとレッスンしてくれていて。教えることがない完璧な状態で来て、その上でアドバイスを聞いてくれるその姿勢を見て、不安に思う必要はないなと思ったんです。その瞬間から切り替わって、新体制お披露目ツアーが楽しみになっていました。 ツアーが始まったら、泣いているメンバーもいたし大変だったのはあるんですけど、それでより絆が深まったというか、新たなNANIMONOとして、NANIMONOに向き合えるタイミングになったのはすごく良かったなって。個人的にはすごくハッピーなツアーでした。自分は最初からいるので、どの体制のNANIMONOも見てきたしやってきましたけど、常に現状が一番いいなと思うので、今は最高ハッピーです。

-なんだか精神的に強くなった感じがしますね。

ゆま:そうかもしれない。私、ツアーのたびにげっそり痩せてたんですよ。本当にちっちゃくなりすぎてオタクに心配されていたんですけど、今回はそんなこともなく。だってゆま、お弁当食べてたよね? ツアーで弁当を食べられるくらい、精神的に強くなっていました。

-というか、今まで食べられなかったんですか......。ゆまさんは現体制について、NANIMONOの"第二章"と位置付けているのをSNSで見かけたんですよ。

ゆま:コンセプトが"Kawaii Future Bass"になったし、新メンバーも加えて、"7人でまた新しいNANIMONOを作っていくぞ"というツアーだったんです。ファイナルのKANDA SQUAREは大成功でしたし、新しいNANIMONOを見せ切れたんじゃないかなと思ったので、第2章が始まったのかなって。

-そんな新体制でシングルがリリースされますけど、その1曲「もしも私がアイドルになれたら」は、アイドルになりたい想いを歌っている楽曲で、新メンバー2人のことが思い浮かびます。

ろん:すごく共感できる曲。歌詞に"自分の経験に当てはまるな"と思うところがすごく多いので、個人的にめちゃくちゃ思い入れがある曲です。私は、経験値としてはこの中でも、アイドル業界の中でも激浅なところにいるんですけど、そういう立場だからこそアイドルになりたい気持ちの記憶が一番新しいので、今の私だから届けられることがあると思います。NANIMONOのみんなももとがインキャで、一歩踏み出すということに特にハードルを感じる子たちが集まっているので、そういう私たちだから歌うことができる曲なのかな。

ねる:私たちは現在アイドルになっているわけですけど、初めてアイドルをやる瞬間はそれぞれに絶対にあったわけで、そのときの気持ちを思い出せる曲だなというのはすごく思いますね。長年アイドルをやっているメンバーもいるけど、例えば十数年前に初めて一歩踏み出すときは勇気が必要だったな、みたいな。そういう初心にも帰れる曲だなと思います。