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INTERVIEW

Japanese

NANIMONO

 

NANIMONO

Member:ひなたゆま 眠岸ぷりん 柊真ミフユ 紫苑りんか 輪廻ねる

Interviewer:宮﨑 大樹

インキャの心に寄り添うアイドル NANIMONOが、初の映像作品『"NANIMONO 2nd ANNIVERSARY ONEMAN『インキャが世界を救う★~なにものといっしょ~』" at TOKYO DOME CITY HALL』をリリース。かわいいだけじゃない、メッセージ性もエンタメ性も高い本作は、"NANIMONO"って"何者"?――そんな疑問に答える、入門書的な作品に仕上がっている。ライヴの振り返りや、映像の見どころ、今後の想い等、メンバーに訊いた。

-47774さん、遊乃ヲユタさんが続けて脱退し、グループに大きな変化がありましたね。

りんか:私たちもまだ聞いたばかりなんですけど(※取材は1月下旬)、やっぱりビックリだし悲しい。でも、応援してくださっているTAKARAMONO(※NANIMONOファン)さんとか大人の人たちのためにも"もう頑張るしかないよね"って5人で話しました。個人としては、一人一人がどうしてもまだ整理しきれていないところもあると思うんですけど、グループとしてはとりあえず前を向いて、必死に気持ちを保ってこの5人で頑張っていこうとしています。私たちは今のダークサイドというコンセプトで"落ち込むことや悲しいことって、別に悪いことじゃないよね"と伝えたいので、自分たちの悲しい気持ちも否定せずに、なんとか前を向いていけたらなと思っているところです。なんとか頑張っています。

-簡単に切り替えられるものではないけど、夢も目標もあるし、前を向いてやっていかないといけない。

ぷりん:2人も"(日本)武道館に行きたい"と言ってくれていたので、2人の夢も乗せて5人で武道館に行かなきゃなという気持ちがより強くなっていて。2人には絶対に武道館に来てもらうので、絶対行かなきゃなと。頑張ります。

-そんななか、脱退した2人も出演していた、2周年ライヴの映像作品『"NANIMONO 2nd ANNIVERSARY ONEMAN『インキャが世界を救う★~なにものといっしょ~』" at TOKYO DOME CITY HALL』が、リリースされることになりました。このTOKYO DOME CITY HALLのライヴを今振り返ったときに、改めてどんなライヴだったと思いますか?

ゆま:人がいっぱい入る大きなライヴ会場だったけど、武道館はこれの倍の倍だからもっと頑張んなきゃ絶対に届かないし、無理矢理行くのも絶対に嫌だから"ここで絶対に満足したくないよね"って、終わった直後にみんなとしゃべっていました。その印象がすごい。ライヴ中ももちろんあるけど、みんなで一個同じ感想だったのがそれだから、やって良かったなって思いましたね。

-無理矢理に武道館というのは?

ゆま:機材をいっぱい入れたりとか、招待客をいっぱい呼んだりして無理矢理埋めるとかは嫌で。私たちはアイドルの現場だけじゃなくて、お茶の間とか、アイドルを全く知らない人たちも全部巻き込んで、どんどん自分たちの歌いたい曲を届けていきたいんです。だから、そういう人たちからも"会いたい"と思ってもらえるように活動していきたいなと思います。

-りんかさんはどうでしたか?

りんか:私はTOKYO DOME CITY HALLにお客さんとして遊びに行ったことがあるんですけど、その日に"私も芸能界に携わりたい"と思っていろいろ応募した、きっかけの場所だったんですよ。だからその場所でこうしてアイドルとして立てたことがめちゃめちゃ嬉しかったし、このライヴを観た人が私みたいに夢を持って、勇気を出してもらえる作品になったらいいなと思いました。私たちは自信がなかったり、インキャで根暗だったりするんですけど、映像を観たときにめっちゃ自信を持てたんです。なので、これから先ももっともっと期待してもらえたらなと思います。

-ぷりんさんは?

ぷりん:TOKYO DOME CITY HALLは2周年の集大成だった感じがしていて。今までの私たちがやってきたコンセプトを全部出し切りました。メンバーともいっぱい話して、メンバーで作った面も多かったですし、それプラス運営さんやいっぱいの大人が関わってくれて完成した、今後も胸を張って見せられるものだと思います。なので、映像作品が出るのはすごく嬉しいんです。"これがNANIMONOだ"と胸を張って言える正解が初めて出せたんじゃないかなって。

-演出にもメンバーの意見が入っているんですか?

ぷりん:各セクションの曲の煽りとか、どういうMCをするかとかは全部メンバーで決めたんです。ゆまちゃんの「アイデンティティー」の煽りとか、私だったら「TEIKIATSU」という曲の前に"メンバーと一緒に景色を見てきたんですけど――"みたいな話をして。そういうのをメンバーの言葉で考えて伝えられました。

-ミフユさんは?

ミフユ:当日のライヴをしているときというよりは、それまでの過程の印象が強いんです。"あのステージに立つためにはどうしたら人が来てくれるんだろう"とかを考えている時間が、本当に長くて。たぶんメンバー全員が、一瞬でも忘れたことがないぐらいずっと考え続けていたライヴなんですよ。だから当日いっぱい人が来てくれているのを見て、会場の規模を更新できたことがすごく嬉しかったです。それに、今までのライヴより少し楽しむ余裕が出てきたライヴだったかなと思っていて。1周年のワンマン("NANIMONO 1st Full Album 発売記念TOUR 『むりなんだがw - FINAL - 』")ってもちろん記憶にはあるんですけど、鮮明に記憶に残せる程の余裕は正直なかったんです。でも、今回は事前にいっぱい考えた分余裕が出てきて、ファンの人の顔まで見ることができました。さっきぷりんさんも言っていたけど、これが映像作品として残るのがすごく嬉しくて。今後NANIMONOがもっと大きい場所に行ったときに、この映像を見せて、"あのときはまだこんなちっちゃい箱でやっていたんだよ"と胸を張って言えるぐらいになりたい気持ちです。

-ねるさんはどうですか?

ねる:私は2023年の9月に新メンバーとして加入したので、1.5周年のライヴ("NANIMONO 1.5周年ワンマン いちにちめ 『インキャの日 〜嵐を呼ぶ大運動会〜』"&"NANIMONO 1.5周年ワンマン ふつかめ 『陽キャの日 〜嵐を呼ぶインキャ帝国の逆襲〜』")は経験しているんですけど、周年ライヴというのはこのTOKYO DOME CITY HALLの2周年ワンマンが初めてだったんですね。だから、他のメンバーに比べて大きい会場のライヴにちょっと慣れていなくて。それでメンバーにたくさん助けてもらって、やっとこの日を終えられたんですけど、そういう面ではメンバーとの思い出がすごく強いです。こんなに大きなステージに立たせてもらえてすごく嬉しい反面、これからはねるがもっと力になって、もっともっと大きい会場に行きたいという決意の日でもありました。最後のほうのMCでは大泣きしていたんですけど、初めて舞台上で大泣きするくらい、支えてくれたTAKARAMONOの皆さんとメンバーへの感謝と、これから自分が頑張っていくぞという想いが詰まった日でしたね。

-皆さんが目標としている日本武道館に向けて、ワンマンの会場が順調にステップアップしていますよね。実際、手応えがあるんじゃいないですか?

ぷりん:自分たちじゃあんまり実感がなくて。出る直前まで"人いるかな......?"みたいな話をいつもしているんです(笑)。今後もずっとそうな気がする。

-でも、見切れ席まで販売されているくらいの売れ行きだったじゃないですか。

ぷりん:そうなんですよ! だから"本当にソールド・アウトしているのかなぁ......?"って、ずっと話していて(笑)。

-では、そんな映像作品の見どころは?

ねる:早着替えですね。「死ぬまで眠りたい」の裏で衣装を着替えていたんです。「死ぬまで眠りたい」って3分ちょっとしかない曲なので、すっっごく急いで着替えたんですよ。魔法少女の衣装で登場したときは、SEに合わせて登場して、マントを外して――みたいな優雅な感じだったんですけど、実は裏ではすごく頑張って着替えていたんだよって。そこは見どころです。



ミフユ:このライヴでは「INTERNET MAGICAL GIRL」を2回やっているんですよ。この曲は魔法少女コンセプトになってからのテーマ・ソングなんですけど、この2回で観ている人の受け取り方が違うんじゃないかなと思います。魔法少女に変身した後すぐにやったときと、アンコールの最後にやったときとでは、やっている側としても乗せている感情が違ったように感じるんです。それが観ているファンの方にどのくらい伝わったのかは分からないんですけど、違うふうに受け取ってもらえたら嬉しいなと思いますね。



ゆま:煽る言葉も最初と最後で違うもんね。個人的な見どころとしては、最後の挨拶でしっかり噛むところです(笑)。めっちゃ緊張していて、みんなでライヴを作り上げてきて、終盤の終盤でやらかすという......。そのときの"うぅ......"みたいな顔がしっかり映っているので、そこもぜひ観てください(笑)。あのときは頭の中で"ヤバいヤバいヤバいこれはクビだ本当にヤバい......"と思っていました(笑)。一生社長にいじられています(笑)。