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INTERVIEW

Japanese

NANIMONO

 

NANIMONO

Member:ひなたゆま 柊真ミフユ 眠岸ぷりん 紫苑りんか 輪廻ねる 和田あずさ 朝比奈ろん

Interviewer:宮﨑 大樹

-レコーディングするときには、実際にアイドルを始めた頃を思い浮かべて?

ぷりん:そうかもしれないです。

ゆま:この曲は、聴いてもらう人と同じ目線に立って歌っているというか、"みんな弱いところもあるよね"と歌っていて、今までのNANIMONOにはない色だなと感じたんです。誰かの背中をポンって押すような歌詞なので、レコーディングのときは優しく誰かの背中を押すように、誰かのきっかけになるよう想いながら歌いました。

りんか:自分の歌割で"言えない 言えない ママやパパには"という歌詞があるんですけど、私は最近まで家族にアイドルをやっていることを言ってなかったんです。法律事務所で働きながらアイドルをやっていたんですよ。親には普通に就職していることしか言ってなくて、去年の9月に公表したばっかりなんですけど、レコーディングのときは"そのときの感情のままに歌ってほしい"と言われました。そうしたら、初めてレコーディング中に苦しくなっちゃったんです。もし就職する前にこの曲が出会っていたら変わっていたのかな、親にちゃんと言えたのかなと思って。もっと早くこの曲に出会いたかったですね。
アイドルをやっていることを親に言う勇気が出せていなかったから、この歌詞がよく分かるんですよ。アイドルだけじゃなくて、他の夢にも当てはまる歌詞だと思うので、みんなに届けたい。歳とかも関係なく、全人類にこの曲を聴いてほしいなと思います。

-この曲がきっかけで一歩を踏み出せる人が出てくると嬉しいですね。

りんか:"1歩踏み出せないキミの背中を/押せるような歌を歌いたい"という歌詞もあるので、もし本当にそういう人が出てきたら、"アイドルをやっていてマジで良かったな"と思える日になりそう。

-この曲のミュージック・ビデオは、新メンバーの2人が一般人として画面の中のアイドルを見ていて、そこからアイドルになっていくようなストーリーでした。

ゆま:もともといた5人はそれぞれ有名なネット・ミームをやってみました。MVが出た瞬間の反応として、そこの切り抜きがすごく多くて(笑)。"みんな、こんなに分かるんだ"と思って、すごかったよね。

あずさ:あそこだけインフルのときに見る夢みたいな、おかしな映像が挟まっています(笑)。

ぷりん:5人が2人を攻撃しているんだよね。アイドルになろうとしている2人をサイバー攻撃する存在なんです。

ねる:ネット・ミームのシーンは撮り始めがねるだったんですけど、それまではいい感じのライト・アップの中で踊っていてエモい感じだったのに、次の撮影で変なダンスを踊らされて、"やっぱりNANIMONOはこうでなくちゃな"と(笑)。安心感がありました。みんな気合が入っていてガチだったよね。

-あの元ネタって、皆さんより上の世代のものが多くないですか?

ぷりん:いや、めっちゃ知っていました(笑)。

ねる:その世代ではないけど、伝説として語り継がれているので。

ミフユ:元ネタは知らないけどミームは知っている、みたいなものが多いですね。

-ぜひ視聴してから元ネタを探してほしいですね。そして、シングルに収録されるもう1つの新曲が「ただただ怠惰」です。

あずさ:「ただただ怠惰」は私が本当に怠惰なので、自分のことかなと思っています。初めてこの曲を聴いたときに"私のことを書いてる!"と感じて。自分すぎて、共感しすぎて逆に困る。私って怠惰なんだなぁと思いました。

-あずささん以外にも、歌詞を見て"これは自分だな"と思った人は?

ぷりん:全員ですよ、これは。

ゆま:だって、ぷりんさんの実話なんでしょ?

ぷりん:そうなんですよ。間奏に、"洗濯物が溜まって床が見えなくなっちゃった!"というところがあるじゃないですか。ここは私がレコーディング当日にプロデューサーから"ぷりん、怠惰なエピソードある?"って聞かれて、"そういえば洗濯物を1週間溜めていて昨日1日で3回洗濯機を回しました"と言ったのがここです。それがそのまま採用されました。

ゆま:エピソードが即出るのがすごい(笑)。

ぷりん:何種類か出したんですけど、その中で採用されたのがここです。

-何種類も出たんですね(笑)。他には何が出たのか気になりますが。

ぷりん:生ごみを放置して●●の●●●が――

ゆま&ミフユ&りんか&ねる&あずさ&ろん:(※阿鼻叫喚)

ぷりん:――いっぱいあったんですけど、これが採用されて、私がそこを歌っているんです。洗濯物って放置しちゃうじゃないですか。やっぱりみんなも床が埋まるんだなって。

ゆま&ミフユ&りんか&ねる&あずさ&ろん:(※首を横に振る)

-他のメンバーはそうでもなさそうです!

ぷりん:あれ?

りんか:ぷりんさんは怠惰レベルが高すぎるんで。

ゆま:ここはぷりんさんが自由にできるところだから、他のエピソードもいつか聞けるかもってことだよね。

ぷりん:たしかに! 玄関に●●みたいな●●が――

ゆま&ミフユ&りんか&ねる&あずさ&ろん:(※再び阿鼻叫喚)

ミフユ:それはちょっとダメな気がするなぁ。かわいくない(笑)。

ゆま:言うときは1回聞かせて! この曲はオタクが最近"怠惰!"って叫んでくれるよね。生きていて、デカい声で"怠惰"なんて叫ぶことはほぼないじゃないですか。人って大きい声を出したり変な動きしたりするとストレスが軽減されるらしいんですよ。だから、私たちはここでみんなのストレスを軽減させていると思っています。みんな"毎日面倒くさいなぁ"、"褒めてくれる人もいないなぁ"と感じながら頑張って生きているけど、"そんなみんなでもいいんだよ"、"よし! みんなで「怠惰」って叫ぶぞー!"みたいな歌ですね。

ミフユ: NANIMONOとしては初めましての、早川(博隆)さんという最近バズリ曲をいっぱい生み出している方に依頼して書いてもらったんです。振付もREAL AKIBA BOYZのネスさんにお願いして作ってもらっていて。小ネタがいっぱいなので、ライヴで探してみてほしいですね。

-小ネタですか。

ゆま:アニメのポージングとか、そういうのがいっぱいあるんですよ。

ぷりん:"ナルト走り"とかあります。

ミフユ:インキャというか、オタクに見覚えのあるものが多い気がしますね。