Japanese
シュレーディンガーの犬×Absolute area
2023年08月号掲載
シュレーディンガーの犬:ならく いち もな さりあ るるか
Absolute area:山口 諒也(Vo/Gt) 萩原 知也(Ba) 高橋 響(Dr)
Interviewer:山口 哲生 Photographer:川野晴都
どんなことをしてでも! っていうタイプではないのかもしれないですね、良くも悪くも(ならく)
-高橋さんは、"Absolute area"というバンド名にしようと決まったときにはどう思ったんです?
高橋:当時、英語を直訳するのが流行っていて。L'Arc~en~Cielさんが"虹"をフランス語に訳したものみたいな感じで、いろんな英語を翻訳していたときに、たまたま"絶対領域"っていう言葉をそのメンバーが出してきて。それを携帯のアプリで調べたら出てきてたんですけど、字面的にもバンドっぽいし、いったんこれにしておこうって。
山口:なんかかっこいいよね? ってね。
高橋:そう。とりあえずこれにして、他にいい名前が出たら変えようっていうことになったんですけど、誰も考えてこなくて、そのまま発表の日になったっていう。
山口:そうだ、部活で発表の日があったんだ。
高橋:他のバンドの子たちはすごくしっかりとした意味合いがあるなか、自分たちは太ももっていう。でも今思うと、最初に付けたそのバンド名が続いているのは、理由はどうであれ(笑)、きっといいことなんだろうなって。周りにもいなかったし。
山口:他にいいのが思いつかなかったんだよね(笑)。
高橋:英語ならかっこいいっていう高校生だったので(笑)。
-高校生っぽいですね(笑)。では、次の質問いきましょう。
いち:MVに出ている女の子はどこで見つけているんですか? MVってすごく有名な女優さんを使うイメージがあるんですけど、これは本当に悪口ではなくて、曲のコンセプトに合うような、どこにでもいそうな普通の女の子たちが出ているのを観て、どこから見つけているのかなと思って。
山口:これまでMVに出てもらった人の中には友達もいたし、昔、自分が服とかカフェが好きで、Instagramにそういう写真を載せていくなかで繋がったフォロワーさんに声を掛けて出てもらったこともありましたね。昔のMVは自分主導でやらせてもらっていたところがあって、友達に声を掛けて出演してもらって、という感じでした。
いち:一般人っぽい服装と仕草の女の子が出ているので、歌詞とリンクしてすごく共感しやすいなと思いました。
山口:あまり飾らないままで出演してほしいという気持ちはありましたね。でも、とりあえずお話をして、出てくれると言ってくれた人に"ありがとうございます!"という感じで出演してもらっていたので、結果的にそうなったっていうところもあります。
いち:友達に出てもらっているのもいいですね。自分らも呼びたいです。高校の同級生とか。
ならく:いいよね。バンドやってる友達とか呼んでくれないかな。
-MVのお話が出ましたが、Absolute areaの「遠くまで行く君に」(2019年リリースの2ndミニ・アルバム『無限遠点』収録)は、かなり多くの方に届きましたよね。取材前日(7月中旬)に調べたら856万回再生されていたのですが、最初に自分たちのMVがバズっている状況をどう受け止めました?
高橋:普通にびっくりしたよね?
山口:びっくりした。
萩原:"知也たちのバンド、TikTokで流れてきたよ"って高校の同級生から連絡が来て。え、そうなんだ? と思って。YouTubeが1日1万回ぐらい回ってた時期あったよね?
山口:うん。なんでこんなに回ってるんだろう、というのはいろいろ考えはしましたね。TikTokで音源を使ってくれている人がいて、その動画が結構回っていたりしたので、そこから観に来てくれている人がいるんだろうなというのがまずひとつあったのと、あとはMVに出演してくれた村濱 遥ちゃんの力もあったと思います。サムネイルにその子の顔がバーン! と出ていて、これはクリックする人が多いだろうなと。あと、コロナ期間も結構回っていて。遠くまで行ってしまう人、会えなくなってしまう君、という状況が聴いていただいているみなさんの心情にフィットしたんじゃないかなって。そういうのも理由なのかなと思いました。
いち:TikTokで自分たちの曲が使われることに関して、いいと言う人と悪いと言う人がいるじゃないですか。ご本人的にそれはどんな感じなんですか?
山口:もう全然。めっちゃ嬉しいです。曲とは全然関係ないというか、変なことをしている動画でも、曲をつけてくれているのが嬉しいですね。そこに対して、例えば"イメージが崩れる"みたいなことは全然考えたことがないです。
-いいなと思ったらどんどん使ってくださいと。
山口:そうですね。でも一番いいなと思ったのは、たぶん遠距離恋愛をしているカップルの人だと思うんですけど、駅のホームでお別れをするときにカメラを回していて、そのBGMに「遠くまで行く君に」を使ってくれていて。
いち:へぇー! エモい!
山口:だからそれがもうMVみたいになっていて。そういう動画が結構多かったんですよ。それで曲も気になってくれたんだろうなって。それはすごく嬉しかったですね。
いち:たしかに使いたくなるかもしれないです。TikTokでよくある女の子が口パクしているだけの動画よりも、Absolute areaさんみたいな楽曲とかを使っているほうが見ちゃうかもしれない。
-るるかさんはSNSを使うなかで、どうすればバズるのか考えたりします?
るるか:うーん......。
いち:難しいよね(笑)。まだシュレ犬に入ってSNSを始めたばかりだから、今は自撮りを......
ならく:喋らせてあげて!
るるか:でも、今はそれぐらいしかわからないですね。
いち:でもあれじゃない? スタイルがいいから全身を入れたほうがいいんじゃないかとか。
ならく:推しメンの真似をしたりとかすることはないの?
るるか:そういうことはありますね。シュレ犬はSNSをしっかりやっているメンバーが多いので、みんなの真似をしたりしてやってます。
-もなさんはいかがです? SNSでバズるために考えたりすることというと。
もな:1回バズったことがあって。でも、それは特にバズろうと思ってバズったわけじゃないからわからないというか、そもそもあまりバズろうと思って載せないからわからないんですけど。自分はグラビアもやっていて、そっち系の写真をたくさん載せたらフォロワーが増えるかなと思って、フォロワーを増やしたいときは載せてます。
いち:そうだったんだ!?
ならく:知らなかった。
-シュレ犬のみなさんとしては、どうすればバズれるかというのをグループでいろいろ考えたりすることはあるんですか?
いち:TikTokをやろうとしたことはあったよね?
ならく:うん。考えたりはした。
いち:自分たちの事務所の他のグループの子たちがやっているので、うちらもやるか! って始めたんですけど、1本撮ってから誰も撮らなくなってしまい......。難しいよね。
ならく:うん。たしかにうちらみたいな感じの曲は、ちょっと難しいのかなって。
いち:やっぱりシュレ犬はライヴを観てもらわないと良さが伝わりにくいよね。ライヴあってこそのグループだと思うので。
ならく:あと、YouTubeでちょっと変なことをしようとかは考えたりしましたね。虫を食べさせられたりとか。
萩原:虫ですか......。
ならく:ドッキリだったんですけど。
いち:中華料理屋さんで人気メニュートップ3を食べるっていう企画だったのに、3つ目に出てきたのが蚕の揚げ物で。
もな:不機嫌でヤバかったよね?
いち:ガチで不機嫌でした......。自分は食べなかったです。
ならく:まぁでも、いつもより観てくれる人は多かったですね。
-お話を聞いていて思ったんですが、シュレ犬ってかなり硬派ですよね。TikTokを使って、と考えることは多いと思いますけど、"いや、やっぱり自分たちはライヴを観てもらわないと"っていうところに着地するところが。
ならく:でもたしかに、どんなことをしてでも! っていうタイプではないのかもしれないですね、良くも悪くも。
-山口さん的に、シュレ犬のそういうスタンスってどう思われます?
山口:うん、僕も本当はそれがいいなとは思ってます。
高橋:乗っかった(笑)?
山口:いや(笑)、やっぱり音楽だけをずっとやっていたいなとは思っているので。それ以外のことも頑張らないといけないとなると、時々自分を見失いそうになることもあるんですけど。音楽だけやりたいのであれば、音楽だけをやればいいと思うんですよ。だけど、僕らは今の時代で売れたいなと思っているので、TikTokとかSNSも頑張っていて。最近やり始めたことは......この前、3人でディズニー(ランド)に行ったんですよ。本当は行きたくなかったんですけど(笑)。
一同:はははははは(笑)。
萩原:まぁそうだよね(笑)。
山口:なんで野郎3人でディズニー行かなきゃいけないんだろうって思いつつも、行ったら行ったでね?
高橋:でも、行こうって言ったの自分(山口)じゃん(笑)。
山口:そうなんだけど(笑)。どうせいかないだろうなと思って、1,000リツイートいったらメンバーにディズニーのチケットをおごって行ってくるみたいな感じでツイートしたら、ファンの子たちがそれをめっちゃ喜んでくれて。"絶対に行って!"みたいな。だから、結局1,000までいかなかったんですけど、行ったんですよ。で、(萩原が)カメラを回して。
萩原:3人の普段の感じがあんまり外に出ていないから、お客さんに裏側をちょっと知ってもらおうみたいな感じで。前からやっていたんですけど。
山口:今ってみんな裏側を出し始めてるじゃないですか。
いち:うん、観たいです。好きなアーティストさんの裏側は観たいし、メンバーさん同士が仲良くしてるところも観たい。
ならく:映像は嬉しいよね。
萩原:音楽プラス、やっている側の人間性みたいなものも求められているのかなっていうのは思うんですよね。
いち:たしかに。
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