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INTERVIEW

Japanese

ガガガSP × 四星球

ガガガSP × 四星球

-ガガガSPが25周年、四星球が20周年とお互いに節目の年でもありますが。それぞれ、アニバーサリー・イヤーに思うことを聞かせてもらえますか?

前田:25周年ということで、僕らもだんだん年も重ねていって。20代の頃は勢いでやってたところがすごく大きかったけど勢いも落ちていくし、今は初期衝動で動いてないので、みんな落ち着いて演奏できるバンドにもなってきたと思うんですけど。あんまり年寄りみたいなところも見せたくないので、ここからは年齢にも抗いながら、元気にやっていきたいなと思ってますね。でも、四星球と5年しか違わんのやな? もっと離れてると思った。

北島:25周年と20周年で考えるとたった5年ですけど、僕らが小1のとき、ガガガSPが小6って考えたらやっぱり違いますよ(笑)! 最近、いろんなバンドが周年ってことを前より言うようになったけど。僕らは18年目くらいから、20周年に向けて考えるようになってて、"いよいよ来たな"という感じですね。ただ、言うても1年なので。やりたいことをどれくらい実現できるのかな? という感じですね。難しいのが20周年のライヴをするとき、今まで自分たちがやってきたことをやるのか? 今の自分たちのことをやるのか? 先を見据えたことをやるのか? ってことで。対バン・ツアーをやるにしても、20年お世話になったバンドとって考えると1年じゃやり切れないですしね。

山本:ウチらも次のツアーは25周年ツアーにもなるから、曲も昔の曲から現在の曲まで、まんべんなくやろうかなと思ってますね。

-アルバム『THEガガガSP』もリリースしたばかりですし、先を見据えたことってところにも気持ちが行ってるでしょうし。

前田:そうですね。ただ、これからのことを考えてってなると、昔のことを否定するような感覚になることもあると思うんですけど。昔のことも否定せず、全部取り入れて前進できたらええなというのが、最近考えてることですね。『THEガガガSP』がパンクに立ち返ってるようなアルバムで、ライヴもガッと弾くものが想定されるんやけど。今はコロナ禍でもあるし、そこの障子の開け方は難しいところもあるんですよね。

山本:最近ワンマンやって、ちょっとずつ調整してるところもありますけどね。コロナ禍になって、ライヴで変わったことってある?

北島:めちゃくちゃ変わりました! 僕ら、ステージとフロアの境目がないようなライヴをやってたんで、そこが一番変わったところで。ステージを観てもらって、どれだけ楽しんでもらえるものにするか? って考えるようになったのが、根本的に変わったところですね。

-そういう考えになったとき、新しく見えてきたこともありました?

北島:新しく見えたというか、それができたことが自信になりました。他のバンドは当たり前なんですけど、"ステージの上だけで完結できるやん!"ってことが自信になったし。ライヴもよりストーリーのあるものを作ろうって考えに変わったかもしれませんね。フロアに降りて何かできたときのほうが、アクシデントも起きて面白かったと感じるんですけど。それと同じくらいの満足度のあるものを作ろうと考えたら、物語のあるものを準備させてもらおうと思うようになりましたね。

-楽器隊は、コロナ禍でのライヴで変化したことはありましたか?

U太:前よりお客さんが冷静に見られる環境になったので、ちゃんと弾く部分も必要なんだと思うようになりました。でも、それだけやっても面白くないから、テンション的なところも大事にして。「クラーク博士と僕」やったら、前より弾いてないところが多いんちゃうかな? くらい振り切ってやってたり。棲み分けみたいな言い方が合ってるかわからないけど、そういう現象は起きてるのかな? と思います。

まさやん:すごく難しいですよ。お客さんもぐちゃぐちゃにならないし、配信なんかはしっかり演奏しないとアカンけど、そこに勢いも欲しいし。きれいと汚いのバランスがムズいなと思うようにはなりましたね。

北島:あとは以前みたいなステージとフロアの境目がない状況を今作ろうと思ったら、ステージをフロアにするしかないというか。ステージ上にフロアを作って、お客さんをこっちに入れてるんだって感覚で、「クラーク博士と僕」とかはやってるかもしれないです。

-ガガガSPは、演奏面での変化はいかがですか?

山本:やっぱり、しっかり弾くように心掛けてはいます。昔からなんですけど、"この曲はわざと激しくしよう"とか、あんまり決めたくなくて。それをやっちゃうと、照れちゃうんです。だから、自然とそういうテンションになったときはガーッとやっちゃおうと思うんですけど、基本的には楽曲を聴かせようって気持ちになってます。あとはコーラスですかね? お客さんが声を上げられないし、シンガロングやレスポンスができないから、そこをバンド内でどう完結させていくか? が重要やと思ってて。シンガロングの高揚感っていうのは絶対あるので、それを4人で完結させることが大事だと考えてます。

まさやん:最近の音源もコーラス・ワーク、めっちゃ凝ってますもんね?

山本:そう。でも、あんなにコーラスやるとしんどいし、ライヴで暴れられへんことがわかって。ヘッドセットつけて、NiziUみたいにせんとアカンかな? と思ってるんやけど(笑)。

桑原:僕もやっぱり、みんなマスクをつけて声を上げられへんなかで、音楽を聴いてもらいたいと思うようになってて。しっかり弾こうという気持ちにはなってますね。でもライヴの終盤、「青春時代」とかになるとテンション上がっちゃって、ガツンといっちゃって。それもやっぱり楽しいんで、そっちもしっかり観てもらえたらいいなという感じですね。

-そんな規制もあるなかですが、せっかく周年が重なってるというところで、ガガガSPと四星球が何か一緒にやるところも見たいです。

北島:あ~! ぜひぜひ、お願いします!

前田:やりたいですね。お願いします、モリスさん!

モリス:いや、僕はフェリーに乗ってないんで......。

田嶋:ほな、今度ふたりで旅行行こうや。ダブル・ベッドで一緒に寝よか(笑)?

北島:あはは(笑)。でも僕、未だにガガガSPと一緒にやる時は緊張しちゃうんですよ!

山本:出番の前、めっちゃえずいてるもんな? でも、"長田大行進曲"のときもステージ袖でめっちゃえずいてたのに、ステージ上がったら田嶋さんの顔を蹴っとったやん(笑)。

-あはは(笑)。では最後にこんな機会なので、先輩から後輩に言っておきたいこと、後輩から先輩に聞いておきたいことなどあれば、聞かせてください!

前田:そうですね、四星球はいろんなフェスやイベントに出ずっぱりやから、そろそろ自分たちで選んでもええんちゃうかな? と思ってて。断るときは一度、こっちに話を持ってきてもらえれば、全然代わりに出るんで言うてください。

山本:バーターでもええしな(笑)。

前田:わはは(笑)。まぁ、それは冗談として。無理せず、身体壊さんように頑張ってください。

北島:ありがとうございます! 僕らからは、お願いしたいことがひとつあって。ガガガSPのCDに1回、コーラス参加してみたいです。僕らから見たガガガSP世代というのがあって、お互いのバンドのレコーディングにコーラスで参加するとか、そういうのに対する憧れがめちゃくちゃ強いんで。僕らも作品に参加できたら、めっちゃ嬉しいです。

前田:それは全然できるんちゃう?

山本:四星球に演奏してもらって、僕ら4人が歌って踊ってもいいですしね(笑)。

-そしたら、やっぱり2組でのスプリットじゃないですか? フザけたアイディアも全部形にした、お祭り騒ぎのスプリットCD。

北島:わ~、それができたらすごいなぁ!

前田:それは濃くて面白そうですね。

山本:ヴォーカル入れ替えたりね。ちょっとずつ、康雄の声が前田さんに変わっていったり。

北島:あはははは! それ、今の技術だったらできますよね。ぜひやりましょう(笑)!

ガガガSP
RELEASE INFORMATION

12thアルバム
『THEガガガSP』

NOW ON SALE
OSRCD-017/¥3,080(税込)
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[LD&K / 俺様レコード]

四星球
RELEASE INFORMATION

結成20周年記念ベスト選曲アルバム
『トップ・オブ・ザ・ワースト』
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2022.03.23 ON SALE

【限定盤】(CD+DVD)
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