Japanese
ガガガSP
Skream! マガジン 2016年01月号掲載
2015.12.08 @渋谷WWW
Writer 岡本 貴之
"ガガガSP 結成19年&デビュー15周年突入記念ワンマンライブ"と題されたこの日のライヴ。ステージのバックドロップに"日本最古の青春パンクバンド ガガガSP"と書かれた大漁旗がデカデカと掲げられる中、集まったファンたちはバンドTシャツ姿で開演を待ちわびている。外の寒さとは真逆の光景が、早くもガガガSPの熱い音楽性を物語っている。
SEに乗ってメンバーがステージに上がると、"オイ!オイ!"と、バンドを鼓舞するかのように観客から拳が突き上げられる。コザック前田(唄い手)がバンド名が描かれたタオルをフロアに向けて広げると、"ウォ~!"と地鳴りのような歓声が上がる。なんだかもう、今年は今日で終わり、というくらいのでき上がりっぷりで、最初から興奮が止まらない。事実今日が東京での年内最後のワンマン・ライヴということもあって、みんな目一杯楽しむ準備は万端のようだ。マイクを握った前田が"民族紛争 果てしない仕返し 正義のアメリカ ミサイルぶちこむ"と歌い出した。真心ブラザーズ「素晴らしきこの世界」の一節だ。この歌が生まれたときには遠い外国の出来事のように思えていた歌詞が、いまやまったく他人事ではなくリアルに聴こえてしまう怒りや悲しみ、やり切れなさが伝わってくるオープニングからすぐさま曲は「すばらしき人生」へ。あっという間にステージ前はダイヴの嵐と化した。桑原康伸(ベース弾き手)と同じ緑のジャージを履いたファンも観客の頭上を転がって行った。"今日はこんなにたくさん来てくれたから、どんどん曲をやります!"との宣言からライヴは続く。田嶋悟士(ドラム叩き手)の前のめりなビートに大上段に構えたギターをかき鳴らして応える山本聡(ギター弾き手)。「秋までに」の間奏では前田がフロアにダイヴ! "普段、こんなにエネルギー使うことないでしょ? 今日はここでエネルギー使って、明日からの糧にしてください。後ろの人、暴れなくてもいいんですよ。でも心の中で暴れてください。心はハードコアですよ!"との前田のメッセージを受け止めて、さらに過熱するフロア。
「野球少年の詩」ではゆったりとしたテンポで歌い上げると演奏がスピードアップ、何度もピッチャーのようにボールを投げるフォームを繰り返す前田。続く「雪どけ」ではしっとりと歌い、山本が空間系のエフェクティヴなギター・サウンドを聴かせて場内を包み込んだ。前田はアコギを持ち「春夏秋冬」を歌うと、"生きるために歌うんじゃなくて、歌うために生きていこうと思います"とのMCから「祭りのあと」を歌う。1曲ごとにMCを行い曲紹介に繋げていきながら、次々とエネルギッシュなパンク・チューンを繰り出して行くバンドに、観客も火がついたように盛り上がっている。ペットボトルの水を口に含むと、目の前の観客に吹きかけて行く前田。ガガガSPのライヴではおなじみの光景だ。「忘れられない日々」では山本が観客の頭上に仰向けになりながらギターを演奏し、周囲はクラウドサーファーで大渋滞だ。
"もっともっといけるかー!?"前田の号令でライヴは後半戦に突入した。"死ぬまで生きてやろう!"と叫んで始まったのは「晩秋」。続く「はじめて君としゃべった」では観客がステージに上がる場面もあった。バンドとファンが一体となってのライヴだからこそ、まったく違和感もなく楽しめる光景だ。ラストは「心の唄」でより一体感を増して声を張り上げ、拳を突き上げる観客たち。メンバーがステージを降りるとすかさず"行けよ男達、山を越え谷を越え"と場内から大合唱が起こり、その声に呼びこまれる形で再びステージに上がった4人はそのまま観客の声を歌い継ぎ、「弱男」でアンコールへ。次々と男たちが観客の頭上を転がって行く。「飯食って寝る」を歌い終わり、"ありがとうございました!"と去ろうとする前田に対し、"えぇ~!?"と、一斉に不満を示す声が上がると、しゃあないな、とばかりに代表曲のひとつ「線香花火」を演奏する4人。フロアに向かい戦いを挑むように歌う前田。それに対して力いっぱいの声と拳で返す観客たち。約2時間、27曲ものボリュームながら駆け抜けて行くようにライヴは終了した。
バンドから放たれるエネルギーが観客に与えられ、それをバンドに返していくことで限りなく力が循環しているような、まさに生きて行くための糧を得られたライヴだった。この日MCで"35歳を過ぎてからが青春!"と言っていた前田。日本最古の青春パンク・バンドの青春はまだまだ続きそうだ。
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