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INTERVIEW

Japanese

B.O.L.T

2021年12月号掲載

B.O.L.T

Member:内藤 るな 高井 千帆 青山 菜花 白浜 あや

Interviewer:宮﨑 大樹

自分をマスタードだと思い込むことが大切でした(笑)


-"強井千帆"推していますね(笑)。今回はミュージック・ビデオの中で担当"調味料"があったそうで、改めて担当調味料と共に自己紹介いただけますか?

高井:はい! ケチャップ担当、高井千帆です!

内藤:B.O.L.Tのマスタード担当、内藤るなです!

白浜:ホイップクリーム担当、白浜あやです!

青山:チョコソース担当、青山菜花です!

内藤:......ライヴみたい(笑)。

-(笑)ミュージック・ビデオは演技のシーンもあるそうですね。

内藤:はい。今回初めてB.O.L.Tのミュージック・ビデオでセリフがあります。撮影自体はひとりずつやったんですけど、4人が調味料になって並んで喋っています。

高井:るんぱん(内藤)は監督さんに"ハマり役だね"と言われていて、いいなぁって思っていました(笑)。

内藤:自分をマスタードだと思い込むことが大切でした(笑)。行きのロケバスから役に入っていましたね。

高井:でも、普段マスタード掛けないんですよ、この子(笑)。

内藤:正直、マスタードを食べることになるかと冷や冷やしていました(笑)。ミュージック・ビデオの撮影当日にスタッフさんから"るんぱん、もしかしてマスタード嫌いだったりしないよね?"と言われて"今確認する!?"って(笑)。黄色を着るのは新鮮なんですけど、ボーイッシュな衣装はしっくり来ていると思いますね。

-3人は自分の配役についてはどう受け止めていましたか?

高井:トマトは大好きなので、嬉しいかな。

白浜:白浜あやの"白"だし、ホイップクリームも大好きだし、合っているんじゃないかなと思いました。

青山:チョコは夜とかに食べたくなって我慢してるくらい大好きなので、私もきっとハマっていると思います。

-では、ミュージック・ビデオの見どころはどこだと思いますか?

高井:ダンス・シーンは今回フルで撮ったんですけど、実際のファミレスを私たちB.O.L.T色に染めていただいた豪華なセットで、私たちもそれに負けないぐらい主張の強い衣装で、私たちの空想の世界を楽しんでもらえるかなと思います。ダンス・シーンも見どころですね。

-どんな振付なんですか?

内藤:B.O.L.Tの曲はリズムに合わせて踊ることも多いんですけど、今回の曲では"泡立った心は"のときに泡立てたり、"こねる"でこねたり、歌詞に合わせたお料理の動きが入っています。じっくり観ていただいたら、歌詞とリンクしているのがわかって楽しいと思います。

白浜:あと、サビでジャンプが多めで、この1曲を踊っただけで息がハァハァするくらい激しいんです。ジャンプをしていないときも、リズムを刻んだり走ったりしているので、一緒に振りコピしてほしいです。

-カップリングの「Reborn」は、秋田のバンド Hold Out Hopeからの提供ですね。ジャンルとしてはイージーコアと呼ばれるポップ・パンクの中でもよりヘヴィなものです。

高井:初めて聴いたときに、B.O.L.Tの楽曲の中での軸は一緒なんだろうけど、聴いたことがない、新しいものが足されているなと感じて。歌詞だけを見るとバラード曲に思うかもしれないんですけど、バックの音を聴いてみるとキラキラした音があって、今までにない音になっています。

内藤:初めて歌詞を読んだときに、アイドルをやっている自分に重ねて聴いたら、これはアイドルの人が書いたんじゃないかというくらい理解できることが多かったんですね。でも、よくよく考えたらアイドルに限らずバンドさんだって同じように思ってるし、歌詞では"歌い続けていくから"と伝えているんですけど、それは歌じゃなくてもよくて、いろんな方に共感していただける歌詞になっていると思います。この曲をきっかけにまたB.O.L.Tを好きになってくださる方がいるんじゃないかという曲をいただけて、嬉しかったです。

-こちらのレコーディングは最近だったみたいですけど、どんなことを意識して臨みましたか?

青山:サビの高いキーのところとかをカッコ良く、自分が気持ちいいと思うところを上手く出す工夫をしたのと、心に刺さる歌詞なので、歌詞を強く歌っている感は出すようにしました。ライヴで歌うときは、みなさんの心にグッと刺さるような、私が最初に聴いたときに心に刺さったような気持ちをみなさんにも伝えられるようにしたいです。

白浜:歌詞がグッとくるエモい感じなので、いろんな感情を経験してもっと成長したうえでこの歌を歌えるように、今はとりあえず頑張りたいと思いながら歌っていました。"巡り巡る未来に繋がると信じて"というところを歌ってるんですけど、そういう気持ちと、カッコ良く自分の思うままに歌いたい気持ちもここで出しています。

高井:私は、自分で共感できるような歌詞だったので、これも"強井千帆"でいきました。「More Fantastic」は歌が"強井千帆"で、こっちは意志が"強井千帆"(笑)。私がソロで歌わせてもらっている"大人に近づく"という歌詞が、特に今の自分の等身大だと思います。共感する気持ちや、今までの記憶とかも蘇らせながら歌い続けたいです。

-さて、冒頭に今年を振り返ってもらいましたけど、リリース後はもうすぐ年末です。次の2022年はどんな1年にしたいですか?

高井:B.O.L.Tを好きになってくださる方っていろんなきっかけがあると思うんですけど、その中でもB.O.L.Tの楽曲がアイドルの中で異質というか、音源から好きになってくださる方が多いのかなと思うんです。音源化されてリリースされたものって、レコーディングの中で一番いいテイクを使っているはずなので、ライヴでその音源を超えられるようになりたいと思っています。音源との違いはライヴの魅力だと思うので、音源とはまた違ったパフォーマンスが見せられるくらいに、歌にも磨きを掛ける1年にできたらなって。今回のレコーディングのときにそう思っていました。

内藤:愛はズボーンさんと対バンして、楽曲提供してくださった方との対バン・ライヴがすごく楽しかったし、こうしたいなと思うこともたくさん見つかったんです。『Attitude』収録のDragon Ashさんのカバー曲「HOT CAKE」でB.O.L.Tが気になってライヴに来てくださる方もいて、私たちは楽器を持っていないけど、楽器を持って歌っている生のバンドさんを観ている方々が、初めてアイドルを好きになった、歌って踊る子たちを好きになったというきっかけになりたいですし、いろんな方と対バンさせていただけるようなユニットになりたいと思います。

白浜:自分が今できること、できないことを把握して、積極的になんでも挑む1年にしたいですし、自分に自信をつけていきたいです。B.O.L.Tとしては、この状況(コロナ禍)が収まってきたら"みんなでやりたいことをやるライヴ"を作りたいですね。B.O.L.Tは結成してちょっと経ったらこの状況になっちゃったので、コールとかを聴いたことがない曲が多いんです。ファンの方のコールだったり、特典会で直接会ってお話したり、みんなが本当に楽しめるライヴを作りたいと思います。

青山:私は、一回一回のパフォーマンスを丁寧にやることを意識して、回数を重ねていくごとに"成長したね"と言ってもらえるようなライヴをしたいと思います。そこを意識しながら他のことにも挑戦していきたいですね。

-成長という意味では『Attitude』を経て、4人とも能動的になったような気がしますし、グループの雰囲気もさらに良くなったような気がします。

内藤:今年提供していただいた楽曲は全員の振付が多いのもあって、ステージ上でコミュニケーションを取ることが増えたんです。今まではあやなのちゃんが一生懸命踊っていて、私たちふたりが盛り上げるという役割が多くて。だけど今は、ステージ上で全員がひとつのダンスを踊ることで、ステージ上でのコミュニケーションが舞台裏にも流れてきているんじゃないかなというのは感じています。

高井:個々がどんなに頑張ってもB.O.L.Tはグループなので、みんなで補えるところは補っていきたいというのは、ライヴでもリハでも感じていて。そういうところが伝わっていたらいいですね。いろんなところを補って、チームでやっていけたらなと思っています。