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INTERVIEW

Japanese

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2017年05月号掲載

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Member：長谷川海（Vo/Gt）松岡大暉（Ba）松本和也（Dr/Cho）

Interviewer：蜂須賀ちなみ

－まとめると、前のリーダーが脱退して、3人で役割分担するようになったことで、ひとりひとりが成長して、だからこそ前よりもお互いのことを信頼できるようになったということですよね。

長谷川：そうだと思います。

－だからこそ、長谷川さんは弱い部分を曝け出せるようになったし、逆に松本さんや松岡さんは長谷川さんの人間臭さがバンドの魅力だとわかっているから、彼が飾らずにいられるように"自分はしっかりしよう"という意識が強くなった。

長谷川：そうですね～。めっちゃ守ってもらってます。

－というのを踏まえて、最後に聞きたいことがありまして。ラストに収録されてる「バースデー」（Track.6）は、完全にバンド自身についての歌ですよね？

長谷川：もう......この質問を待ってましたね。いいところに球が飛んできました。

－おおっ、かっ飛ばしちゃってください。

長谷川：はい！この曲だけ完全に主観で書いてるんですけど――さっきも大暉が話していたような、"いいきっかけがあったので今からしっかり生まれ変わりましょう"っていうニュアンスの曲ではあるんですよね。前作（2016年リリースの2ndミニ・アルバム『Daylight』）に「燈」っていう曲があるんですけど、その曲とは根っこが同じだけど枝葉が違うみたいな、似て非なるもの的な感情で書いたんですよ。というのも、「燈」を書いたときはすごくバンドを辞めたいと思ってた時期で......。

－その時期には何があったんですか？

長谷川：メンバー間のいざこざや周りからの評価も含めて、"あぁ、もう自分じゃなくてもいいのじゃないかな"みたいな迷いがあったんです。でも、「燈」はそれを払拭して書いた曲なのですごく思い出深くて。それで今回「バースデー」を書くにあたって、"自分自身はどう動きたいんやろうな"、"今から新しい自分に生まれ変わるのだとしたらどういう人生を歩むんやろうな"っていうのをテーマにしようと。今、すごく充実感があるんですよ。"僕が辞めるって言わへんかったらこのバンドはなくならへんやろうな"って思うぐらいすごく幸せなので、"燈"を消してももう歩いていけるやろうなって思うんです。なので、"生まれ変わる"っていう意味と、ケーキの上の火を吹き消すっていう意味で、タイトルを"バースデー"にしてこのアルバムを締めくくったんですけど。この曲があったからこそ、アルバムを"白紙台本"というタイトルにしました。

－その心は？

長谷川：1～5曲目で自分の中の物語を作ってきてもらったうえで、最後には"じゃあ、あなた自身はどうしたい？"、"これを踏まえてどう思ったのか聞かせてほしいな"っていうのを投げ掛けているからですね。

－あなたの話を聞かせてほしいからこそまずは自分の話をしよう、と。

長谷川：そうですね。俺には俺の答えがあるし、あなたにはあなたの答えがある、それでいいじゃないですか、と。配役の数だけ人生があって、キャスティングの数だけ台詞があって、僕は全然それでいいと思うんです。

－そのとおりだと思います。そうやってバンドの芯をこれだけ明確に打ち出せたのは、やっぱり今3人がちゃんとひとつに固まっているからこそだと思うんですよね。

長谷川：はい。今回の制作を通してメンバーの結束が強まったのはもちろんなんですけど、次回やりたいことがもう僕の中に湧いてるんですよ。新しいドラマストアは止まることなく、発信しつつ、受信しつつ進んでいきたいなと。次回にも期待を馳せつつ、今回のアルバムを3周ぐらい聴いてほしいですね。

松岡：いや、7周は聴いてほしいですね。

長谷川：そうね（笑）。5月14日からはツアーも始まるので、そちらでも待ってます！