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INTERVIEW

Japanese

植田真梨恵

2016年10月号掲載

植田真梨恵

Interviewer:石角 友香

-まさに旅の中から生まれた曲だと。

そうですね。メモ帳を持ち歩いて思ったことを全部メモして曲に変えていくような。そういう時期にたくさん書いた曲の中のひとつですね。

-今もまだ記憶としては鮮烈なんですか? それとも曲にしたから秋口になると歌いたくなる?

やっぱり書いたことは覚えてるので、曲になったら記憶が鮮やかになりますね。行く先々で"こんなドラマがあったらいいな"ってことにもいっぱい出会った気がするので。内容的には"東京の街っていいな"と思ったり、どこを切り取ってもわりと絵になるところがオシャレだなと思ったりして。それをドラマのように書いているという感覚も当時あったと思います。

-仕事とかほっぽりだしてどこか行きたくなります(笑)。

あー!

-行きたくなりません? 自分でも(笑)。

なりますねぇ。特に今、"旅欲"溜まってるので。でも、個として立ったときにどこか行きたいなと思いますね。"私はひとりだな"って感じたときに"あー、どっか行きたいな。なんか思いがけないことをしたいなぁ"って。

-植田さんの曲って全部、個として立ったときに"何ができるかな?"ってワクワクできる感じの曲が多いので、今の話は納得です(笑)。

そうですね。嬉しいです(笑)。

-そして旅感が続くんですが、Track.3「210号線」。福岡の久留米と大分を繋ぐ国道なんですね。今回この曲を収録したのはなぜなんですか?

これはですね、久留米大学さんのCM曲として使用していただいてるんですけど、そのお話をいただいて書き下ろした曲で、久留米大学が210号線の先にあるんです。私も自分の故郷にある大学の曲を書かせていただくことになるとは思ってなかったので、すごく嬉しくて。嬉しい気持ちのままに書いている曲です。

-「夢のパレード」と真逆なぐらいストレートな歌詞ですね(笑)。

(笑)この曲は"自分"、"未来"がテーマとしてあったので、そのワードから広げて書いていきました。ホントはしっとりしたイメージで書き進めてたんですけど、もっとワクワクするイメージがいいということで、できるだけアップ・テンポで元気に作っていったんですね。でも、私自身18~22歳のころって、まっすぐ正しいことだけをしたいとは思っていなかったので(笑)、誰にも言わないような未来のことや、もっと思いがけないことへの期待とか、そういう感じで気持ちを駆り立てることができたらなと思って。そういうふうに大学に通う方はもちろん、これからのことを考える人たちに届くといいなぁと思って作りました。

-"白いつつじが咲く"っていう描写がありますが、5月ぐらいですか?

そうですね。めっちゃ咲いてるんですよ。市の花でもあるので久留米はつつじのイメージがあって。そういう情景というか、ただひたすらに淡くきれいな思い出がスーッと繋がるような曲になるといいなと。

-そしてリリース後はインストア・イベントも予定されてますね。

インストア・イベントが全部終わるころには「夢のパレード」のことも少しはわかってるかもしれないですね。シングルを出したあとのライヴで身をもって感じていくことがわりと多くて(笑)、特に2016年は「スペクタクル」(2016年1月リリースの4thシングル表題曲)、「ふれたら消えてしまう」もなぞるように改めて感じているので、また見つかると思います。