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DISC REVIEW

Overseas

A Letter Home

繊細なシンガー・ソングライターと荒くれたロッカー両方の顔を持つ御年68歳のベテラン。しかし、やっていることは若い連中よりよっぽど乱暴だ。2012年にリリースした2枚のアルバムも轟音ロック・サウンドがシーンを震え上がらせた。そんな御大の最新作

Ultraviolence

David Lynch作品にも通じるデカダンを打ち出して、ノスタルジーは美しいものという幻想を破壊した前作『BornTo Die』から2年、"ギャングスタ界のNancy Sinatra"を謳い(Nancy Sinatraの「Summer W

Hard Believer

プロデュースに関わった故Amy Winehouseをはじめ、John Legend、RADIOHEAD、BON IVERらを虜にしてきたイギリスのシンガー・ソングライター、Fin GreenallことFinkによる6作目のアルバム。ゴシック

Your Charizmatic Self

ロンドンのアンダーグラウンド・ダンス・ミュージック・シーンでファッションやカルチャー方面からも熱い注目を集めるクリエイター集団"Night Slugs"の首領BOK BOKことAlex Sushon。彼が日本限定盤としてボーナス・トラックを

Disgraceland

結成からわずか4年で世界に飛び出してきた5人組がいよいよメジャー・デビュー。彼らの存在をアピールしてきた破天荒なライヴ・パフォーマンスとは若干印象が違い、20歳そこそこのメンバーがここで奏でるガレージ・ロックンロールは荒々しさのみならず、曲

Love Frequency

ニュー・レイヴ=インディー・ロックとダンス・ミュージックの融合の先駆者による4年ぶりの新作。メタル/ハードコア畑のプロデューサーとして知られるRoss Robinsonと組み、ロック色濃いサウンドに挑んだ前作から一転、今回、彼らが目指したの

Lazaretto

ジャズ、ブルース、R&B、フォーク、カントリーといったアメリカの大衆音楽をネタに思いっきり楽しんでいるという意味では全米No.1になった前作と同路線と言えよう。しかし、2年2ヶ月ぶりとなるソロ第2弾は、より自由に楽しんでいるという印象。Ja

Ghost Stories

私はこのアルバムを、あえてCOLDPLAYの"復活作"と呼びたい。Brian Enoをプロデューサーに迎えた前々作『美しき生命』と前作『Mylo Xyloto』で見せた、実験的な音作りとスケールのデカいポップネスを融合させたスタジアム・ロッ

Parade In Picture Perfect

デジタル・シングルがロンドンのインディー・シーンで話題を呼び、THE HEARTBREAKSが所属するレーベルがその才能に惚れ込んだという4ピース・バンドのデビュー・アルバムが、本国イギリスよりも大先行で日本リリース。今日はSWIM DEE

Are We There

ねっとりした歌声で歌うメランコリックな歌の数々に充満する息が詰まるような緊張感を考えると、誰が聴いても楽しめる作品ではない。しかし、その存在感は圧倒的。いや、この4作目のアルバムでさらにスケール・アップしていると言ってもいい。USインディー

The Moon Rang Like A Bell

これはポスト・ダブステップ、フォークトロニカのアーティストとしては久々の、狭義のファン層を超えてリスナーを獲得しうる作品かもしれない。PitchforkでBEST NEW TRACKを獲得した「Down From The Rafters」は

il abanico

レーベル契約前にNorthside FestivalやSXSWなどに出演し注目を集め、日本にて世界初流通となるデビューEPを昨年12月にリリースした、NYはブルックリンで活動するSALT CATHEDRAL。6月末からregaとの東名阪ツア

La Petite Mort

6年の活動休止を経て、2007年に復活してからも精力的に活動を続けている6人組、JAMESによる11作目のアルバム。U2、THE SMITHSに続くバンドとして、90年代に一時代を築いた彼らだが、ここではその頃を彷彿とさせるニュー・ウェイヴ

Range Of Light

Justin Vernon率いるアメリカのフォーク・ロック・バンド、BON IVERでDrとVoを担当しているS.CareyことSean Careyの4年振りとなるフル・アルバム。19世紀の"自然と人間との共生"を説いたナチュラリストの草分

Candy For The Clowns

UKロックの異端児と呼ばれたデビューから早11年、新ベーシストのKarl Astburyと共にゼロから作り上げたこの5thアルバムは、前作『Sirens』に続いてセルフ・プロデュースの力作となった。"人形"や"道化師"をモチーフにしたアート

Only Run

セルフ・ネームのデビュー・アルバムで痛快なポジティヴティを発揮したCYHSYがなんと結成10周年!光陰矢のごとしとはこのことか......。今作は1st同様、リード・シンガー・ソングライターのAlec Ounsworthがレコーディング以前

Indie Cindy

奇跡の再結成から実に10年。Black Francis(Vo/Gt)率いるボストンの4人組、PIXIESが前作から23年ぶりとなる新作をついにリリース!NIRVANA、WEEZER、そして日本のNUMBER GIRLら、数えきれないほど多く

Hour Of The Dawn

今年、惜しくも解散してしまった2000年代後半のUSインディー・シーンを代表するガールズ・バンド、VIVIAN GIRLS。そのベーシストだったKaty Goodmanのソロ・ユニット、LA SERAの3rdアルバム。僕は取材で1度本人に会

Aurora

ここまでミニマムでクールな音のレイヤーで生々しい緊迫感を表現するインストゥルメンタリストもそうそう存在しないのではないか。再評価著しいSWANSの前作「The Seer」への参加や、Brian Enoからの依頼で映画"惑星ソラリス"に触発さ

Nikki Nack

この春はARCADE FIREのオープニング・アクトとしてUSツアーに帯同した、tUnE-yArDsことMerrill Garbus。カリフォルニアを拠点に活動をする彼女の面白さは、アーティスティックで実験性に富んだハイブリッドなサウンドを