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DISC REVIEW

POWER OF LIFE

アニメ"デス・パレード"のオープニング・テーマに使われた2ndシングル「Flyers」をスマッシュ・ヒットさせたBRADIOがついに1stフル・アルバムを完成させた。この1年、めきめきと頭角を現してきた勢いを反映させた、とても聴き応えある作

ゴールデンミソアワード EP

4曲入りの1st EPだが、中身は途轍もなく濃い。冒頭曲「愛しさと切なさと純情な感情」からダンス・ビートとメタルの要素を混ぜ合わせ、クスッと笑わせるコーラス・ワークもインパクト絶大で、異次元に突き抜けた歌謡ロック・サウンドが最高だ。「ハート

I'm your DADDY

90年代のUS/UKインディー・ロックやパワー・ポップ、3コードでギターをじゃきじゃきとかき鳴らしドカスカとビートを走らせるTHE MUFFSや、THE LA'Sのような煌めきのポップ・サウンドまでを奏でる3ピース。カラリとしたサウンドを、

ハスキーガール

コンテンポラリーな生活はずっと"君は君のままでいいけど、今のままでいいとは思わないだろう?"という自問自答がそのままリスナーにも共有されてきたバンドだ。それを泣きやルサンチマンを轟音で昇華するのでも、ことさらポップでキャッチーに落としこむの

Happy Umbrella

遂に完成された1stフル・アルバム。幽玄且つ煌びやかなアトモスフィアを産むエレクトロ・サウンドに、あたたかみとチャームを加える生楽器の音色、男女混成ハーモニー、さらにはファンキーなほどに肉体的なバンド・グルーヴが組み合わさることで産まれる、

paradise lost, it begins

管楽器と女声コーラスを巧みに取り入れ、"和製DIRTY PROJECTORS"と評される男女6人組、"吉田ヨウヘイgroup"。傑作と呼ぶに相応しい前作『Smart Citizen』で見せたポップネスはその純度を保ったままに、ジャズ、ソウル

Along the 134

ジャム・セッションと垂れ流しのインプロは違うのだ、と演者でない人間でもわかる。インストでもプレイヤーのエゴじゃなく伝えたい感情なり情景があるからこのメイン・リフやメロディ、ビートなんだとわかる。だからPHONO TONESはいい意味でキャッ

YELLING

アルバムのオープニングは、パワフルでいて洒脱な杉浦琢雄(東京60WATTS)のピアノで幕を開ける「Headway」。柴山一幸の歌とともに、グルーヴィなバンド・アンサンブルがスタートし、眠りについていた物語が目覚めたように動き出し始める。ぶる

Her Favorites

勇猛果敢に打ちつけられるキックの音と覚醒感のあるメロディに、バンドが本来的に持つスケールの大きさを感じさせる円盤流ダンス・ポップ「ELMER」。紅一点の城明日香(Gl/Cho)がメイン・ヴォーカルをとるメロウで端正なミディアム・チューン「言

ずいのそこ

開いた扉の先に広がるのは、未だ重苦しい現実と孤独感だった。前作『蠅ト百合』で鳴らされた、開放感とメランコリーが入り混じるギター・サウンドからさらにヘヴィに、且つキャッチーに、そのスケール感とポップネスを何倍にも増した楽曲たち。1曲の中で見せ

Wonder Future

ゴッチがブログに"震災後、2度目の人生を生きている心持ち"という意味のことをときどき書いているが、現実の音像、そして作品に昇華されたのが今作なのだと思う。シングル『Easter』同様、FOO FIGHTERSのプライベート・スタジオで全曲レ

きっとずっと彼女は友達

恋する気持ちの第1段階=トキメキと切なさに満ちた「FUSHIGI DANCE」、ウエスタン調が新鮮な「今夜パーティーがないのなら、どこかに映画を観にいこう」。それらの軽快さに至るバンドの道のりを辿るように、フォーク直系の金田の歌が粋な「愛だ

私以外私じゃないの

2014年10月にリリースされた『魅力がすごいよ』に続き、バンドの急成長に面食らった。バンドのアンサンブルの強度の上昇はもちろん、各プレイヤーの表現力と音色の拡張が目覚ましい。表題曲は美しいピアノとストリングス、ゴスペル調のコーラスで幕を開

Rise from HELL

自由のために何だってやる、自分の責任において......それがパンクだと思っている自分にとって、モーサムは今や世界でも希少種のパンク・バンドだ。曲ができすぎたという理由で2回に分けてリリースする、今回は地獄盤。藤田勇がギターに転向して以降の

ぜいたく

メジャー・デビュー時の宣誓"金を湯水のごとく使う"を実践するかのような"ぜいたく"が極まったシングル。なにしろTVアニメ/ドラマ主題歌2曲に加え、Track.3には『笑うな』記念ツアーから「笑うな」「根にもってます」等のライヴ音源をなんと1

ONSEN POP WAVE

2012年名古屋の保育大学で出会い結成され、2014年には"RO69JACK"入賞。"誰もひとりぼっちにしない音楽"を掲げる4ピース。今作は昨年9月にライヴ会場限定リリースされ、12月にTOWER RECORDS店舗限定でリリース、想定以上

DOORS

通算9枚目となるフル・アルバム。ひとつの命がそこにある歓びを唄う「366」を始め、やるせない気持ちを吐き捨てる「No caster」、海北のピアノが柔らかさを引き立てる「呼ぶ」と、挑戦に富んだ内容も"曲の中の感情を最も素直な形でアウトプット

21st CENTURY SOUNDTRACK

太平洋不知火楽団や笹口騒音ハーモニカ、笹口騒音オーケストラ......などなど、幅広く活動する笹口騒音だが、その中でもひときわ異彩を放っているのが"うみのて"だ。ゆらゆら帝国の作品で知られる中村宗一郎が、レコーディング~ミックス~マスタリン

無知

ニヤリと妖艶に笑った顔が浮かび上がる。岐阜出身の4人組バンド、鳴ル銅鑼の1stミニ・アルバム『無知』はそれぐらい自信を持ってリリースされるはずだ。マスタリングには、前作EP『電波』でもタッグを組んだPEACE MUSICの中村宗一郎を起用。

OWARASE NIGHT

フレデリックは斜めだな、と思う。斜に構えているという意味ではなく、ものすごいカーブを描いて、むしろ途中で消えたり止まったり彷徨ったりして最終的にど真ん中に入るような、抜群かつ不可思議なコントロール・センスを持つ。それが彼らにとってのストレー