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DISC REVIEW

ベスト盤°(ベストパン)

結成20周年を迎える大阪のPANから届いたベスト・アルバム。ジャケにもわかりやすく提示している通り、彼ら流に"ベストパン"と読ませる辺りが面白い。今作は2011年に新加入したドラマー・よこしん加入前の音源は再録され、全20曲を現4人編成でレ

Starts to think?

エレクトロニカ要素のある踊れるインスト・バンドという印象が強いSawagiの2年半ぶりにリリースされるニュー・アルバム。強烈なアジテーションをギターで表現したようなオープニング「fuss uppers」から、シンセとギターがユニゾンになりそ

ナイスルーム

あなたはこの"Moccobond"という名前に、どのようなイメージを抱くだろうか? おそらく多くのかたは、素朴さや温かみ、懐かしさといったようなイメージを抱かれることだろう、なんたって"木工ボンド"だもんなあ。そんな彼らの初の全国流通作品『

HIMITSU

脳みそだけを刺激する音楽も、体だけを刺激する音楽も、たくさんある。しかしカラスは真っ白のように、脳みそと体を同時に刺激する音楽はそうそうない。しかし、それこそが本来のポップのあるべき姿。観念と身体の相関関係なくしてポップとは呼べず。というわ

sign

どの曲にも登場人物の涙の跡が見える。ノルディック色の濃いサウンドと無垢なナガノの歌声はその透き通った涙を体現するかのようで、祈りの言葉はより切実なものになり、皮肉めいた台詞やちょっとした強がりもどこか物悲しさを残す。しかしそれと同時に人肌に

UTUTU

バンド・サウンドで変則ワザをかけるが如き前作『5人のエンターテイナー』で得た自信を今度はポップ・ミュージックだからこそできるエッジーなアレンジとメロディを磨いて各楽曲の強度を増した、そんな3rdアルバム。冒頭はどちらも夢見がちな主人公が登場

いきたくない

近畿を中心に活動する5人組、QLIPの2ndミニ・アルバム『いきたくない』。この作品名にしてこのジャケット。強烈である。いざ聴いてみると、Track.1「リプレイ」にあるのは"祝祭感"さえ感じるポジティヴで開放的なサウンド、"今までも いつ

Super Critical

200万枚を超える1stアルバム『We Started Nothing』の大ヒットを足がかりにマンチェスターのパーティー・シーンから世界に飛び出してきた男女デュオが前作から2年ぶりにリリースした3作目のアルバム。前作は1stアルバムのポスト

literacy

2013年6月に現在のメンバーで活動することを発表した4人組が1年4ヶ月ぶりにリリースする2ndアルバム。ギター、ベース、ドラム、そしてピアノの音が激突しながら轟音で鳴るポスト・ロック・サウンドがかっこいい。もちろん、ポスト・ロックは彼らの

生命のワルツ

すでに配信リリースされ、地上波の音楽番組でもプレイされ、もちろんツアーでも重要な位置を占める曲になった「生命のワルツ」。哀感に満ちたアコギのクラシカルなイントロで素の気持ちに導きつつ、新たな扉が開くように鋭いビートとリフが切り込んでくる瞬間

02

ダンス・ロック・バンド、hare-brained unityのメイン・コンポーザーだった和田大樹率いるHIGH FLUXが結成から3年、ついに完成させた1stミニ・アルバム。5人編成のバンドながら、ふたりのゲスト・ヴォーカリストを迎えるなど

Somehow, Somewhere

ネオアコやアノラックって、厄介なジャンルだと思う。何故なら、ちょい下手なコーラスとか、お洒落な7インチとか、記号化されやすい要素が多い分、単なるファッション・アイテムになってしまう危険性が高いから。でもHomecomingsは違う。このバン

Abandon Ship

PENDULUMの中心メンバー、Rob SwireとGareth McGrillenが新たにスタートさせたユニット、KNIFE PARTY。これまでデジタル配信のみのリリースだった彼らがついにリリースしたデビュー・アルバム。テクノとダンス・

OPEN WORLD

伊藤文暁(Vo/ex.serial TV drama)、大山純(Gt/ストレイテナー)、ナカヤマシンペイ(Dr/ストレイテナー)、美登一(Ba/THE RODS)によるバンドの1年ぶりの新作。どちらかというとラフな、ロックのカッコよさと楽し

Don't Say That

絶妙にダンサブルなギター・ロック・サウンドとうっすらと漂うサイケデリック・ムード。彼らが紹介されるとき、使われるブリット・ポップよりもむしろHAPPY MONDAYSを始めとする80年代のマンチェスター・バンドを思い出した。PEACE、SW

A.R.T

ラップとロックの融合という意味ではミクスチャーと言えるものの、いわゆるラウド系とは違うピースフルな魅力が彼らの個性を際立たせている。ラガマフィンDJとして活躍してきたRueed(Vo)と華々しい共演歴を持つAi Ishigaki(Gt/ex

Days With Uncertainty

昨年からじわじわと早耳の音楽好きから注目を集めていたThe fin.待望の1stフル・アルバム。まず、何より『Days With Uncertainty』というタイトルが憎い。THE XXやWASHED OUTを始めとする、リアル・タイムの

Extra Painful

日本でも根強い人気を誇るUSインディー・シーンのベテラン・バンドYO LA TENGOが1993年に発売した6枚目のアルバム『Painful』のバンド結成30周年を記念したデラックス・エディション。現在は廃盤となり入手困難なオリジナル・アル

谷口パン ~合言葉はFUNKY 802!!!~

大阪を拠点に活動するロック・バンドPANとDJ MARK'E(マーキー)こと谷口 雅之により結成された"神出鬼没のヒーローバンド"のデビュー・シングル。番組での共演をきっかけに意気投合したとのことで、とにかく明るくポジティヴに音楽を発信しよ

PASTEL

仲間たちと音を鳴らす、その瞬間の喜びが詰まっている。しかし、その喜びは長くは続かない。夜が明けたら僕らは、それぞれがひとりぼっちのベッドルームへと戻っていく。その切なさも刻まれている。歌詞に描かれるのは出会い、すれ違う僕らの毎日。曲の主人公