DISC REVIEW
ナ
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のあのわ
Cry Like a Monster
4人体制となった音楽団のあのわが2年半ぶりにフル・アルバムをリリース。まず驚かされるのは、今作のTrack.1「Hurry Up!」の強烈な吸引力だ。ENYAやBJORKを彷彿とさせるような幻想的で壮大なナンバーとなっており、リスナーをあっという間に日常空間から引き剥がし、彼らの世界へ引きずり込んでいく。一歩その世界へ足を踏み入れれば、広がるのはリズミカルなポップ・チューンの数々。海遊館のCMに起用され話題となった「バラ色のダンス」を筆頭に昭和歌謡と現代ポップが融合された楽曲が続く。また、中盤にレトロな雰囲気と哀愁を感じる「Core.」が収録されることでアルバム全体がぎゅっと引き締められ、甘くて可愛いだけではないヴォーカルのYukkoの声が堪能できる。(石井 理紗子)
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のあのわ
グラデーション
バンドというよりも“5人組の音楽団”と呼ぶのがまさにふさわしい、のあのわの新作。昨年の11月にはヴォーカル兼チェロのYukkoの大事なチェロが盗難にあってしまうというハプニングもあった(2ヶ月後に奇跡的に本人のもとに戻ってきた!)。今回発表される表題曲のプロデューサーは亀田誠治。星空をイメージさせるイントロ、ドリーミーな浮遊感に包まれた壮大なサウンドと力強くも柔らかいヴォーカルが独自の存在感を放ち、リフレインされる祈りにも似た歌詞にグッと心を持っていかれる。NHK「トップランナー」のテーマ曲にもなっているTrack.2 の「もぐらは鳥になる(English ver.)」で感じたことはYukkoの声を活かすには英語詞の方がいいのでは? ということ。しかし、いろんな可能性を秘めた楽曲たちに早くも次回作を期待。(花塚 寿美礼)
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のあのわ
ループ、ループ
2003年に結成された5人組、のあのわのファースト・シングル。2005年頃から、ライヴ活動も本格化し、今年2月には、メジャー・デビューアルバム『夢の在りか』を発表している。ヴォーカルYukkoがチェロを奏でながら、愛らしいラヴ・ソングを歌う本シングルのように、独特の高揚感のあるキャッチーさが彼女達の魅力だろう。J-POPという枠に入るだろうその音楽性に、今の段階では一聴してハッとするような目新しさがあるわけではない。だが、この5人の楽団がこれからどう成長し、どんな音楽を奏でていくのか注目だろう。是非、J-POPという枠組みを更新するような音楽を鳴らしてもらいたい。今年は、ROCK IN JAPAN FES.やRISING SUN ROCK FESTIVALを始め、多くのフェスにも出演が決定している。(佐々木 健治)
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のうじょうりえ
君を助けない
日々の悲しみや心の弱さをアコギの力強い生音に乗せて歌う、新世代シンガー・ソングライター のうじょうりえ。"君を助けない"という毅然としたタイトルに、生きることに対する彼女の真摯さが表れたデビュー・アルバムは、自身が歩んできた道のりとリアリティを伴う感情の機微が、心象風景と混ざり合いながら鮮烈に描かれる。文学的なワード・センスに息を呑む「星が綺麗」、篠塚将行(それでも世界が続くなら/Vo/Discord Gt)を迎え、強靭なサウンドを打ち出した「リンゴとライト」等、様々な持ち味で魅せる本作だが、各楽曲の根底には⼈との関わりを大切にする彼女の優しさが眠っている。言葉や歌に宿る力を信じる彼女の願いは"君"を想う強さそのものだろう。(⼭本 剛久之)
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脳内リフレイン
NEVER SAY NEVER
初の全国流通盤となる1stミニ・アルバムをリリースする脳内リフレインは、2015年に大阪にて結成された4ピース・ロック・バンド。そんな彼らの新作は、いわゆる1stらしい勢いがあり瑞々しく爽やかな作品であるとともに、今後の可能性も感じさせるものとなった。メロディアスなギター・ロックを中心に据え、バリエーション豊かなリフとそれを煽り立てるようにパンチの効いたリズム隊、伸びやかで表情豊かなヴォーカルと、ストレートな音楽性の中にもテクニカルな部分が見え隠れする。現行の邦ロック・シーンのスタンダードでありながら、バンドとしてのアイデンティティをすでに確立している彼ら。これから大箱でのワンマン・ライヴや大型フェスへの出演など期待が高まる。(滝田 優樹)
大阪発4ピース・バンドの初の全国流通盤。「一直線」や「君はまだ強くなれる」を聴いていると、熱い日本語ロック・バンドかと思いきや、2ビートの疾走感がたまらない「You're my HERO」や、攻撃的な感情をダンサブルに昇華した「匿名希望」など、フックとしてだけではなく、しっかりと自分たちのモノにして歌い鳴らしている。それができるのは、どんな歌詞やメロディを歌っても、開けた世界観を描ける藤川信吾の声の力が大きいと思う。また「DIVER」を聴くと、個々にしっかりとした演奏のスキルがあるからこそ、幅広い冒険ができるということもわかる(特に、フュージョン好きという三好将誉のギターは必聴!)。大きな会場で響くことをイメージできる楽曲も揃っており、これからが楽しみになる1枚だ。 (高橋 美穂)
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野田愛実
ミライ
恋愛に翻弄される時期って誰にだってあるはず。特に10代や20代前半の女の子にとっては恋愛を中心に生活を送っていて、毎日がてんてこ舞い。喜怒哀楽すべてを恋愛に注ぎ込むことも多いと思う。彼を振り向かせるためにあの手この手と奮闘する姿や、絶対に叶わない切ない片思いで涙して、あるときはむず痒くなるほどの相思相愛っぷり。キュンキュンする少女漫画のストーリーを描いているような6つのエピソードが詰め込まれている。SSW野田愛実が放つ等身大の1stミニ・アルバム『ミライ』は、聴く人の青春時代をくすぐる1枚。きっと同世代には共感を呼ぶはず。ちなみに、彼女は明治大学理工学部に在学中で、ラジオ番組のレギュラーを持っている。忙しいながらも甘酸っぱい恋愛はしているのだなと何だか微笑ましくなってしまった。(白崎 未穂)
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ノンブラリ
HOMETOWN
クラムボンを共通のフェイヴァリットに持つメンバーたちが結成した男女4人組が前作『Lily yarn』から2年ぶりにリリースする8曲入りの新作。フォークやR&Bの影響を滲ませながら洒脱と洗練が感じられるポップ・ソングの数々は、クラムボンよりもむしろ大きな潮流になりつつある現代のシティ・ポップに共鳴するものだ。その意味では結成から5年を経て、彼らはノンブラリならではと言えるポップスを奏で始めているわけだが、ハートウォーミングなポップスとして多くのリスナーに歓迎されると同時にヒップホップやポスト・ロックの影響が窺えるサウンド・メイキングはコアな音楽ファンも満足させるはず。紅一点シンガーの歌声も含め、単にポップのひと言では表現しきれないひっかかりがあるところがいい。(山口 智男)
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