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COLUMN

テレフォンズ石毛の独りロック談義 【第5回】

2010年03月号掲載

テレフォンズ石毛の独りロック談義 【第5回】

こんにちわ。skream 上ではアレですね。

・・・明けましておめでとうございます!!!

今年もこの拙い文章を読んでくれる人がいてくれると思うととても嬉しいです。
改めて今年もよろしくお願い致します。

僕の最近はもっぱら曲を作りまくるというそんな時期に突入しました。
年に何回かこの周期が有るのです。
まぁ主にCD を作るという話が有る時ですが。(笑)
なんで今回は作曲について少しばかり。

僕は色んなミュージシャンと出会うと大体「どうやって曲を作るんだい?」と聞いている気がします。ヒサシさんにももちろん聞きました。最近だとナカコーさんにも聞きましたね。
自分も曲を作る人間なので他人の音楽の作り方に興味津々なんです。

もちろん十人十色なんですがおおまかのトコロが自分と似ている人はいます。
でも一番大事なのは「個性」ですよね。
例えば同じ楽器を使って同じくらいの演奏技術を持った人が同じ曲をプレイしても全然違いますもんね。曲の感情が。やはり人間が出るんだと思います。

人間って素晴らしい!

まぁそんな話では無いですね。
単純に作曲と言ってもやはり難しい。
それはバンドを組みはじめの頃は全然分からなかったんですが、ある程度(と言ってもまだまだのキャリアですが)作品を作ると「あ、この手法は使っちゃったな」とか「これは俺らっぽくないな」とか音楽の本質とは違う「邪念」が邪魔してくるようになりました。
でも、これは良い事だと思うんです。
あくまで僕の場合ですが。
どういうことかと言うと「楽曲が自分というものを求めている」んだと思います。
つまり「邪念」こそが自分の意志なのです。
「邪念」が有ってくれるからこそ自分が聴きたい音楽まで導いてくれるんだと思います。
なんか言い訳がましいけどこれ本当です。
僕が作りたい音楽は色々有りますが、まず大前提なのが「現在自分が聴きたい音楽」です。
それに対して自分の価値観が合ってるか合ってないかの判断。実はこれが僕の中で一番大事です。
ただ聴きたい音楽をやっているだけじゃ僕のバンドは人に音楽を聴かせる意味は余り無い気がします。(ただしその音楽がポピュラリティを持つなら別)あくまでテレフォンズの話ですよ。
なんで使うシンセの音色やギター、ドラム、ベースってか全楽器の音色には気をつけます。
音色やミックス、マスタリングが示す時代性はだいぶ重要だからです。下手したら曲より大事かも。
いや、フィフティーフィフティーか。
やっぱりこの時代に生きているので時代感というかリアルタイムで聴く人とどれだけずれないか、もしくは意図的にずらすかを注意します。これを意識しすぎて失敗する事も多々有りますが。。
あはは。そういう時が一番悔しいです。

最近は普遍性というのを一番大事に曲を作っています。
というのはシーン全体がちょっと飽和した感があるので、今はルーツに戻る時期な気がします。
ルーツを大事にしつつ何処に行くか。これですな。
これだけ書いてアレですが、やはり時代を象徴する音楽とはそういうのを全部ぶっ壊すんですよね。
そんなミュージシャンというかアーティスト全員、大尊敬します。ちくしょー。

そして長々書いたコレを何年後、もしくは明日の自分が全否定する可能性も有ります。
だから僕は大衆音楽を作り続けていられるんだと思います。
いつに増して文章にまとまりが無いですが今年もよろしくお願い致します。