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COLUMN

夜の本気ダンス 米田貴紀の「ディスク男(マン)!」【第6回】

2017年01月号掲載

夜の本気ダンス 米田貴紀の「ディスク男(マン)!」【第6回】

Fightstar / They liked you better when you were dead

僕の最初のライブ体験は2005年のサマーソニックでした。当時高校生だった僕はそこで大好きなアジカンを初めて生で見れたことにとても感動しました。他にもiPodのCMに起用されて話題になっていたシーザーズやスター・ウォーズのオビワンに激似だったトムがいたカサビアンなども楽しみましたが前日に謎の発疹が身体中に出た僕は長袖シャツに長ズボンのお肌完全ガードスタイルでいたので暑さや場違い感で精神的に参ってしまいトリのオアシスは見ずに帰るという今考えたらすげえ勿体無い選択をして帰りました。ほんまこれは今でも後悔してます......。

まあそんなサマーソニックで1発目に見たライブが今回紹介するFightstarでして、新人枠としてトップでの登場で僕も彼らに対する知識ゼロで見たのですが、物凄く心を揺さぶられまして結果的に物販でこのCDを買っちゃいました。

1曲目に収録されているPaint your targetですが、ギターのアルペジオからバンドがオールインしてそのタイミングでボーカルも絶叫するんですけど......それがもうかっこ良すぎて......聞くたび鳥肌モノです。
しかもびっくりな事にこの絶叫してるボーカル、バステッドの元メンバーのチャーリーなのです。
バステッドといえばイギリスで大人気だったアイドルバンドなんですが、このチャーリーがバンドを抜けたいと切り出したことが原因で解散に至っています。
なるほど。チャーリーはバステッドみたいなポップなバンドじゃなくこういうシリアスでエモーショナルなバンドがしたかったんですね。納得です。
2015年バステッドは再結成しましてチャーリーもそこに参加しています。
時の流れがチャーリーの心にも変化をもたらしたのでしょうか。
何はともあれ当時のチャーリーの心の叫びが詰まった渾身の1枚。是非聴いてみて下さい。