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COLUMN

夜の本気ダンス 米田貴紀の「ディスク男(マン)!」【第1回】

2016年03月号掲載

夜の本気ダンス 米田貴紀の「ディスク男(マン)!」【第1回】

どうも初めまして! 夜の本気ダンスのvo/gt 米田貴紀です。今月からこのコラムを任せて頂くことになりました。このコラムでは僕のお気に入りのアルバムをひっそりと紹介していくのでよろしくお願いします!

■Neils Children / Something Perpetual

1999年にイギリスのチェスハントで結成されたバンド、ニールズチルドレン。彼らを単なるゴスバンドと一括りにしてはいけない。最初は僕自身彼らのアー写を見た時、めちゃめちゃメイクしてるし髪の毛も立たせまくりでホラーズみたいでおもしろそうだけどめっちゃ地雷な予感もするな(笑)という感じで半信半疑でいたのですが、いざこのアルバム『Something Perpetual』を聴いてみるとニューウェーブだったり、パンクの要素が非常に色濃くて一瞬で心を奪われてしまいました。
スリーピースだからこそのシンプルな音像に冷たさとヒリヒリさが合わさりニューウェーブやポストパンクが持つ危機感せまる勢いがこのアルバムには感じられました。
まず1曲目が素晴らしく良い。せわしないドラムのビート感とリフレインされる「Something You Said」のフレーズが上手く高揚感を生み出している。
3曲目の「Never Has Living Without Someone Been So Hard」はどこかストーンズの「Paint It Black」を彷彿とさせる哀しげな歌メロが特徴的である。というか10曲目の「Come Down」のギターフレーズにも「Paint It Black」やん!って箇所がある......。
7曲目の「Stand Up」の冒頭のギターの直球なパンクっぽさとMIX具合も個人的に超好みである。また彼らの作る音楽の中にはUKロック特有の哀愁もしっかりあるとも感じました。そういった部分が曲の節々にあるから僕はこのアルバムが好きです。