Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

NANIMONO

 

NANIMONO

Member:ひなたゆま 柊真ミフユ 眠岸ぷりん 紫苑りんか 輪廻ねる 和田あずさ 朝比奈ろん

Interviewer:宮﨑 大樹

-個人的に、今回のアルバムでは最後の「インターネット★カーニバル」が名曲だなと思いました。特にサビのメロディがいい。

ミフユ:アルバムの新曲だといい意味でNANIMONOっぽいですよね。この曲はぷりんさんが怯えていました。

ぷりん:長いセリフのところを私が担当しているんです。私たちって、基本的には歌割りが決まっていない状態で曲が送られてきて、後から誰が歌うか決めるんですけど、送られてきたときに"ここだけは絶対に嫌だ"と思っていたのに、私になっちゃったんです......。

ねる:でも、そこがすごく良くて。すでにライヴで披露しているんですけど、ぷりんさんの語りがあまりにも良すぎて、ファンのみんなが涙していたんです。

ぷりん:嬉しい。人に感情を出したり伝えたりするのがすごく苦手なので、最初は本当に嫌だったんです。だけど、やるからにはちゃんとやりたくて、いろんなアーティストさんの語りを聴いて、勉強してレコーディングに臨みました。披露するまでは本当に不安だったんですけど、今まで私が思っていた"NANIMONOだからこそ、ひとりぼっちの人たちの居場所を作ることができる"、"私が救われてきたものに今度は私たちがなるんだ"という想いをありのままに伝えてみたら、みんなが泣いてくれました。

ミフユ:この曲をライヴでやるときは、(ぷりんに)休まないでほしいですね(笑)。

ぷりん:そのときは誰かにやってもらおう(笑)。ライヴでもすごく楽しめる曲だよね。

ゆま:観た人はすぐに一緒に踊れて歌えるような、繰り返しの振付がたくさんある曲なんです。最近のライヴはこの曲で締めることが多くなっていますね。アルバムの最後の曲だなという感じがあります。

-その真似しやすい振付は、ミキティー本物(二丁目の魁カミングアウト)さんが作っているんですよね。

ゆま:私たち、ミキティーさん大好きなんですよ。

-あの人って、初見で真似できる振付を作ることに関しては天才的ですよね。しかもただ真似しやすいだけじゃなくて、真似して楽しいものを作る。

ゆま:そう! そうなんです!

ねる:振付を作るときにミキティー先生が実際にNANIMONOのライヴに来てくれたらしくて。そのときに、私たちと一緒に何かをやってくれるNANIMONOのファンの方が、すごく多かったらしいんですよ。そういう、ファンの方も一緒に参加できるNANIMONOのライヴの醍醐味を、振付に取り入れてくださったので、実際にライヴに来て一緒に私たちと楽しんでほしい曲です。

-ちなみに、にちょがけ(二丁目の魁カミングアウト)との接点は対バンか何かで?

ゆま:はい。最初に(にちょがけの)ライヴを観たときに"これだ!"ってなったんですよ。"私たちが目指すものはここだ!"となって。そこから3マンとかもやらせていただいたんですけど、皆さん優しく声を掛けてくださるんです。そういうときに、ミキティーさんに"振付やってほしいです"と直接言っていたので、今回やっと叶って本当に嬉しかったですね。

-アルバムのクリエイター陣でいうと、「24h / TOKYO」では、DÉ DÉ MOUSEさんから初の楽曲提供がありますね。

りんか:この曲の歌詞は、こゆびちゃん(プロデューサー)と私でお話をして書いていただいた歌詞なんです。実は私がNANIMONOに入る前に、こゆびちゃんと一緒にやっていたときのとある楽曲があって。その楽曲が東京にいる女の子のストーリーになっているんですね。で、今回のアルバムでは、"その後のストーリーを書いた、続きみたいな曲を書きたいんだよね"という話があって。当時やっていた楽曲はメンバーそれぞれの経験とか考え方が書いてあったので、今回の曲では"NANIMONOになってからりんかはどういう考え方になったのか"とか、"どんなふうに人と接することができるようになったのか"を汲み取って書いていただいた歌詞になっていて、とても思い入れがあります。

-はい。

りんか:"この歌詞って当時のあのことなのかな?"とか、"この歌詞って今のNANIMONOに対する私の想いなのかな?"とか感じてしまうんですよ。そういう思い入れもあるし、この曲は私が振付をさせていただくことになっているので、思い入れは一番強いなと思います。私だけじゃなくて、メンバーにとっても思い入れのある曲にしたいので、振付はめっちゃ難しくしようかな(笑)。

ゆま&ミフユ&ぷりん&ねる&あずさ&ろん:え~!

りんか:(笑)他の曲はいろんな振付師さんの独特のスタイルが出ているんですけど、私はどの振付師さんよりもメンバーの良さが分かっていると思うので、それが最大限に出るものにしたい。メンバーがもっともっとこの曲を好きになってもらえるような振付を作っていきたいなと思っているので、みんな頑張ってください(笑)。

-この曲の歌唱面では囁くような歌い方にチャレンジしていますよね。

りんか:私はギャルを封印しなくちゃいけなかったんです。普段の私と違う声質でやったので、この曲を聴いた人は私がどこを歌っているのか分からないかも。初めて聴く自分の歌声に自分でもびっくりしました。"自分はこんな声が出るんだ"みたいに、新しい自分の一面を知れましたね。

ぷりん:私は楽屋にいるときのりんちゃん(りんか)みたいだなと思った(笑)。仕事をしているときは一番のギャルなんですけど、やっぱり"職業ギャル"なので、楽屋では一番静かなんですよ。いつも静かで、端っこにいるんですけど、そういうときにふと話し掛けられたり、話さなきゃいけないときだったりに発される、りんちゃんのちっちゃい声。

ねる:分かる(笑)。ある意味、素のりんちゃんなのかな。ファンの方にはたまらないかもしれない(笑)。

-「キュートアグレッション!」は、甘い歌詞が特徴的で、ちょっと歌うのが恥ずかしそうにも思えました。

ねる:そうですか? ねるは普段からぶりっ子だし、一番かわいいみたいな顔をしているので、このレコーディングは楽勝でした。プロデューサーに"この曲は普段のねるのままでOK!"と言われて歌ったら、そのまま採用。ミフユさんはいつもクールなキャラなので、ギャップのある歌声を見せてくれたなと思っています。

ミフユ:レッスンをするときってその曲が死ぬ程流れるんですけど、そのときは本当にどうしようって感じですよ(笑)。私の前にねるる(ねる)がレコーディングしていて、ねるるがいつもの倍ぐらいキュアキュアでくるから、"それじゃあねるるには追いつけないよ"とか言われて。なので、自分をねるるだと思って、こうやって(※ぶりっ子ポーズをして)レコーディングしました(笑)。

ねる:ミフユさんも含め、全員めっちゃかわいい歌声を聴かせてくれましたね。

-タイトルの"キュートアグレッション"は、"かわいらしいものを見たときに、「ぎゅっとしたい」、「噛みつきたくなる」といった、一見攻撃的に思える衝動を感じる心理現象"を指す言葉のようですけど、最近"キュートアグレッション"が起きたエピソードとかってありますか?

ねる:実は最近サモエドカフェという場所に行って、真っ白なモフモフの球体を触ってきたんですけど、もうかわいすぎました。抱っこコーナーみたいのがあって、1,000円払って抱っこしましたね。課金してキュっとしました。やっぱりかわいいものは癒しです。

ゆま:私はメンバーと喋っていると、"かわいいな"って、口に入れたくなる。

ミフユ:え!? 怖い......。

ゆま:子犬とかを見たら口に入れたくなるっていうじゃん? そういう感じ。"うわー! かわいいー!"って思う。

ねる:それをファンの人たちに感じてほしいよね。ファンの方は、私たちを見て口に入れたいと思ってください(笑)。