Japanese
東京初期衝動
2025年09月号掲載
Member:しーな(Vo/Gt) まれ(Gt/Cho) あさか(Ba/Cho) なお(Dr/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり
ちょっと成長した、大人になった今の東京初期衝動を聴いてほしい
-ちなみに1stアルバムって改めて聴き直したりしているんですか。
まれ:練習をするときによく聴くんですけど、やりにくすぎてヤバいです(笑)。ライヴでやっているもののほうが身体に染み込んでいるので、再録はちょっと変わっているところもあって。
あさか:いや、ちょっとだけじゃないやろ(笑)。
まれ:(笑)できることも増えたので、(1stアルバムと)同じにならないようには気を付けました。
-あさかさんは2020年11月に加入となりました。参加していない作品の曲もありますが、再録ということで意識したことはありますか。
あさか:昔の自分だったら、以前の人や作品と比べられるのかなとか思っていたかもしれないんですけど、一緒に東京初期衝動として活動をしていくにつれて、"前と違うのは仕方のないことだから、自分らしさ全開で行こう"と思って。今回は、ライヴでやっている曲も多かったのでそれはよりありました。
しーな:うん、もうオリジナルだよね。
あさか:以前と同じベースを弾かなきゃいけないとかじゃなくて、自分らしさを出せるようにというのはありました。
-なおさんはどうですか。
なお:ライヴでやってきた曲が多いので、みんな曲が身体に入っていますし。1stアルバムや最初のEP『ヴァージン・スーサイズ』(2019年4月リリース)に入っている曲が多いんですけど、当時はバンドを始めたてでがむしゃらにやるしかないみたいな感じでやっていたので、曲に対しての解像度とか、自分なりの解釈みたいなのがなかったんです。今はみんな、ライヴを重ねて曲に対しての解像度を上げていって、そこからのレコーディングなので、そこが一番変わったところなのかなと思ってます。
-今作に収録した中で、ライヴをやっていきながら一番変わっていった曲っていうとどのあたりですか。
しーな:「マァルイツキ -Full Moon Ver.-」ですかね。この曲は当時、レコーディングの3、4日前にできた曲で、パッと作ってパッと録った曲だったんです。そのときはどの路線で歌えばいいかまだ分からなかったんですけど、実際にライヴでやっていくとパンキッシュになって、全然レコーディングの感じと変わっているので、今回再録できて良かったなって思ってます。
-「中央線 -カルス中野UB Ver.-」も、以前よりもだいぶエモさが増した感じがしていますが。
しーな:たぶん、エモくなったのは個人的な理由ですね。こういう時期もあったなと、すごく遠い昔のことというか、歌いながら全然違う人が作ったように思ったというか。いい意味でも悪い意味でも、懐かしいな、すごく変わっちゃったなという思いがあってエモくなりました。当時の出来事とか、思い起こすものもありましたし。
-そういう自分の道のりを思い返せるのもまたいいものですね。
しーな:そうですね。初期衝動に触れられた感じがして、感慨深かったです。
-今だったらもっと上手くもできるけれど、あえて変えないところ、変えたくないなっていうところもあるんですか。
しーな:サウンドは変わったりしていますし、声が太くなったりとかはあると思うんですけど、歌自体は全部変わってないかなって思います。基本的には私の中のいつも通りという感じで歌っているので、変わってないですね。
-このアルバムで東京初期衝動に出会ってくれる方もいると思いますが、こう聴いてほしい等ありますか。
しーな:インディーズ時代の自分たちの初期衝動を詰め込んだアルバムで、セットリストのような流れでライヴも味わってもらえたらと思ってます。
あさか:再録曲が多いこともあって、自分たちの気持ちとかもより落ち着いていたり、グループの雰囲気も良くなったり、そういうところも音に出ているのかなって思うので、ちょっと成長した、大人になった今の東京初期衝動を聴いてもらえたら嬉しいです。
-10月5日には、東京キネマ倶楽部でのワンマン"東京初期衝動「みなさんッッ‼️さよなランデブゥ〜🐽‼️これガチね⁉️」"があって、いよいよメジャーでの活動がスタートしますが、ここから先の東京初期衝動のヴィジョンとして思い描いていることはありますか。
しーな:このアルバムで自分の初期衝動は全部出し切ったので、今この先は未知数というか、いろいろ考えながらここからまた何か探していきたいなとは考えてます。
-もっとこういう活動をしたい、こんなところでライヴをしたい等は?
あさか:日本だけじゃなく、海外でとかいろんなところでもっとライヴをやりたいねという話は、みんなでしていますね。
-以前"SXSW 2024"に出演したときの話を聞かせてもらったことがありましたが、反応も良かったし楽しかったと言っていましたね。次は具体的にどこの国に行ってみたいとかはありますか。
まれ:私はイギリスに行きたいですね。以前しーなちゃんと一緒にリヴァプールに行ったことがあったんですけど、そのときTHE BEATLESがライヴをしてたというThe Cavern Clubに行ったんです。そういうところでやれたら嬉しいなって思います。
しーな:私は、個人的に興味があるのはジャマイカなんですけど(笑)。アメリカでのライヴはまたマストでやりたいですね。人もカルチャーも全部自分の想像以上で、すごく刺激にもなったし、ライヴ自体も、一人一人が楽しもうっていうマインドだったので私もすごく楽しくできたし。アメリカではまたライヴやツアーをしたいですね。
-国内でこんな会場でやってみたいなというのはあるんですか。
しーな:自分が昔映像とかで観ていたような好きだったハコ、憧れのハコが結構なくなっちゃったんですよね。だからアメリカとかアジアでライヴをしたいなというのもあって。
あさか:なんか韓国で東京初期衝動が有名らしくて。
しーな:5ちゃんねるみたいなやつでね(笑)。
あさか:そうそう、それを韓国のライヴで言ったら、みんなうおーって盛り上がってくれて。人気なのか炎上なのか分からないですけど(笑)。
-すごいライヴをやってるバンドがいるぞみたいなことですかね(笑)。
あさか:いいことだったらいいんですけどね。
-韓国や台湾でも女性だけのバンドって多い感じなんですか。
しーな:韓国はガールズ・バンドが多いイメージですね。まだ対バンしたことはないので分からないですけど、顔がかわいくてちゃんと曲もいい感じのバンドとかは結構チェックしてました。
-アメリカでのライヴはどうなんでしょう。ガールズ・バンドっていう見方をされるんですか。
しーな:完全にそういう見方ですね、でも私は、それがおいしいと思ってます。そこは時と場合で使い分けすればいいと思うし、おいしいところはおいしくいただきたいっていう。
-ライヴに自信があるからこそ、ステージさえ観てもらえればこっちのものだっていう気持ちですか。
しーな:そうですね。ライヴを観ていただければちゃんと分かると思うので、ライヴを観てもらいたいです。
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