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INTERVIEW

Japanese

MyGO!!!!!

2025年04月号掲載

MyGO!!!!!

Member:青木 陽菜(要 楽奈/Gt) 小日向 美香(長崎 そよ/Ba)

Interviewer:米沢 彰

燈ちゃん自身の成長もMyGO!!!!!自身の成長も表す、みんなにとって意味のある大切な楽曲がまた1つ増えて幸せ


-昨年12月に2ndアルバム『跡暖空』をリリースしたと思ったら、もうまたシングルのリリース、とライヴもガンガンやりながら制作もかなり充実していますね。これだけハイペースになると、どんどん曲を覚えないといけないので結構大変じゃないですか?

青木:私はわりと譜読みとかが早いほうなんで、新曲をやるって言われたら"うわぁ新しいの弾けるやったー!"ってなるタイプで、どんどん新曲はやっていきたいんですよね。ギターは家でもできるし。でもやっぱりドラムとなると練習はなかなか大変になってくると思うので、メンバーによって負担は違うかもしれません。

小日向:私は不思議なことに、曲によって覚えられる/覚えられないが全然違うんです。なんでこんなに覚えられないの、というときがあって、例えば「端程山」はちょっと苦戦して、でも「孤壊牢」はわりとすんなり入ったり(共に2024年7月リリースの5thシングル収録曲)、本当に曲によって違うんですよね。でも譜読みを毎回やっているとすごく勉強になるというか、新しい気付きがあるので楽しんでできています。新しい曲ってバンドで合わせられるとまた新鮮さが出てくるし、曲が増えるのは嬉しいなと思うので、大変って思うよりもいろいろ勉強だなとか、楽しいなと感じることのほうが多いですね。

-最初に「聿日箋秋」を聴いたときの第一印象は覚えていますか?

小日向:歌詞がいいなと感じていて。これは本当にアニメと一緒に聴いたらすごく泣ける曲だなって思いました。祥子(豊川祥子/Ave Mujica/CRYCHIC/Key)ちゃんのことを思ってや、アニメのストーリーを思い浮かべると曲の重み、印象がすごく違ったものに感じられて。燈(高松 燈/Vo)ちゃん自身の成長もMyGO!!!!!自身の成長も表す、みんなにとって意味のある大切な楽曲がまた1つ増えて幸せだなと思いました。

青木:すごくバンド・サウンドだなって思っています。ギター目線になるんですけど、初期のMyGO!!!!!の曲って、オクターヴでリード・ギターのフレーズが入っていたりするのですが、「聿日箋秋」はフレーズものが結構多くて。難易度も高いんですけどちゃんとバンド・サウンドだなという印象がすごくありました。あとギター・ソロがめっちゃかっこいいなと思って。ハモリがあって、これライヴでやったら絶対映えるんじゃないかなと。



小日向:めっちゃ大好きな曲なんですけど、レコーディングのときにいつ皆さんに届くのか聞いたら、アニメの最終話ですと言われて全然先だーって。早く届いてほしい! って思ってました。

-すごくドライヴ感のある曲なので、バンドのまとまりが出てきた今こそできる曲っていう捉え方もありますよね。

青木:今だからこそいい気がしますね。

小日向:ギターのハモリもあるし、Aメロではベースとドラムでリズムを支えなきゃいけない。それぞれの繋がりが強く表れている曲なので、たしかに今だからこそですね。どこかのタイミングでライヴでできたら嬉しいですね。

-"一日千秋"という言葉自体は、1日が1,000回の秋(=1,000年)に感じるぐらい待ち遠しい思いを意味しますが、筆と手紙を意味する漢字に置き換えたこの曲名は、様々な意味や思いが込められているように感じます。この曲の意味や思いについて教えていただけますか?

青木:1,000年ってもうほぼ一生みたいな意味にも捉えられますし、MyGO!!!!!としての歌詞が詰まっているなと感じていて。私たちの"一生バンドやっていく"っていうこれからの将来のことが込められた歌詞だなと思いますし、燈ちゃんは歌詞を手書きで書いているので、便箋や筆を意味する言葉が入っているのは、燈ちゃんが書いたというのが色濃く出た楽曲だなって思いますね。

-「掌心正銘」についての最初の印象はいかがでしたか?

小日向:「掌心正銘」もすごく爽やかなロック・サウンドだなと思ったのを覚えています。最初に"ララララー"っていうファンの皆さんと一緒に歌えるパートがあるので、ライヴでやるのが楽しみだなと考えていますね。

-このコーラス・パートはみんなで歌うだろうなって想像して。その様子がすごく思い浮かびました。

小日向:「音一会」(2023年4月リリースの2ndシングル表題曲)とか「焚音打」(2023年8月リリースの3rdシングル『壱雫空』収録曲)とか、会場の皆さんと一緒に歌える曲って、皆さんもすごく楽しんでくださっているのを感じているので、そういう皆さんと繋がっているのが感じられる楽曲が増えるのが、私は嬉しいなって思いますね。





青木:MyGO!!!!!の歌詞は、ちょっとうつむきがちだったり、弱さを吐露したりするようなものも結構多いんですけど、「掌心正銘」は音楽的にもちょっと強くなった、成長を感じられる楽曲だなと思っていて、歌詞からも楽曲、音楽からも1つ強くなったっていうメッセージ性を感じています。やっぱりライヴ映えもしますし、最後に燈ちゃんが歌っているフレーズをメンバー4人が歌うコーラスがあるんですけど、そこもすごく好きなポイントで、いつかライヴでやるのをすごく楽しみにしています。

-本当にどっちもライヴ向けの曲なんですよね。

青木:そうですね。本当に披露が楽しみです。

-プレイヤー目線で今回のシングルで特に個人的に聴きどころだと思う点を、お2人それぞれ教えていただけますか?

小日向:どっちも楽器のアンサンブル力がすごく大切になってくる気がしていて、「掌心正銘」も、サビとかジャーンって合わせなきゃいけない部分があるのですが、そういうところがやっぱりみんなの息が合ってないとできないものだと思うので、この楽曲を合わせられたらバンド力がすごく上がりそうな気がしますし、今後披露するときにはみんなの深まった絆も含めて、聴いていただきたいなと思いますね。

青木:「聿日箋秋」のギター・ソロの部分は、2本のツイン・ギターでハモリっていう、ツイン・ギター・バンドとしてはライヴでかっこ良く真ん中で決めたい聴きどころですね。それができたら弾いてる私としてもすごく熱いですし、観ているお客さんもすごい熱くなれるんじゃないかなっていうふうに思います。

-ギター・ソロ本当にかっこいいですよね。

青木:ギター・ヒーローになりたいですね。

-今回のシングルのリリースを経て、"MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」"の開催になりますね。アニメでは相互に関わりが深く、特に小日向さんが声を演じる長崎そよが、両バンドの関係性を繋ぐ一番のキー・パーソンになっていますが、そんな立場も含めて共演に向けての今の思いを教えていただけますか?

小日向:今までのライヴで感じてきた思いとか、そういうもの全部の集大成として、この合同ライヴにとにかく全てを懸けようと考えています。MyGO!!!!!のアニメとAve Mujicaのアニメを全て経た上でのライヴになるので、そよちゃんもたくさんの想いがあるし、MyGO!!!!!のみんなもAve Mujicaのみんなもそうだと思うんです。
今までMyGO!!!!!でライヴをやっているときは、そよちゃん自身が、まだちょっとCRYCHICに思いがあるままMyGO!!!!!にいるんじゃないかとか、いろいろ感じて観に来てくださってた方もいると思うんですけど、Ave Mujicaのアニメの中で、そよちゃんはCRYCHICに対しての思いをきれいに昇華できたと感じていて......。なので、MyGO!!!!!として、CRYCHICとしてステージに立つそよちゃんのそれぞれのバンドに抱く思いをぜひ楽しんでいただけたらと思っています。

-青木さん演じる楽奈は良くも悪くもマイペースで、周りのストーリーからは少し隔離された存在でもありますが、そうは言いつつも横目でしっかりと"おもしれー"人を嗅ぎ分けていたり、なんだかんだ周りのことは見ているような感じがします。青木さん目線で合同ライヴの見どころはどの辺だと思いますか?

青木:良くも悪くも私は楽奈ちゃんなので、本当にMyGO!!!!!のパートを全力で楽しもうと思っています。アニメでいろんなことがありましたけど、まず第一に音楽を楽しんでほしいなっていう気持ちですね。sumimiとCRYCHICとAve MujicaとMyGO!!!!!、アニメでいろんなキャラクターたちがいろんな思いでバンドをやっているということが分かるので、アニメを観てライヴを観ると、より楽曲やキャラクターに感情移入できると思います。アニメを観てからライヴを観るっていうのもすごく楽しいと思いますし、どのバンドも楽曲がすごく素敵なので純粋に音楽を楽しむでもいいですし、本当に各々の目線で、それぞれの感じ方で音楽を楽しんでいただけたら嬉しいなと考えています。

-勝手な想像ですけど、合同ライヴはそこで終わりとかではなく大きな節目であって、またそこから次のことが始まっていくんじゃないかなって感じています。お2人にとって、これからの目標や目指すところはありますか?

青木:個人的には今のギターの実力には満足がいっていなくて、もっともっと上手になりたいなっていうのは本当に始めたての頃からずっと思っていて。劇場版やアニメで楽奈ちゃんが楽器をプレイしているところを観ると、私もこんな風になりたいな、もっと楽奈ちゃんに近づきたいなって思ってしまいます。あとは今回はKアリーナ横浜という大きな会場ですが、それとは別に、ライヴハウスとかでMyGO!!!!!とAve Mujicaで対バン・ライヴを改めてやってみたいですね。とにかくこれからもたくさんライヴしたいです。

小日向:私は未だに練習してるなかで壁に当たることが結構多いので私自身も陽菜ちゃんと一緒で楽器の技術を上げていきたいと思っています。でも楽器って、ここまで行ったからいいとかもないと思うんですよ。なので自分が満足できることってずっとないんだろうなと思うんですけど、壁は確実に1個ずつ乗り越えていきたいなと考えていますし、プレイヤーとして、そよちゃんとして立たせていただくのであれば、自信を持って立ってあげないとそよちゃんにも申し訳ないので、自信を持ってMyGO!!!!!の音楽をお届けできるプレイヤーですって言えるように、今後も頑張っていきたいなと感じています。

-最近のMyGO!!!!!からはすごく自信持ってやっているのを感じますね。楽奈も、というか楽奈は特に"楽奈が弾いた音が正解"って思ってやらなきゃいけないというか。

青木:それはそうですね。("迷子のバンド"で)MyGO!!!!!ですけど、演奏に迷いは入れちゃいけないと思うので。自信を持ってステージに立つようにしてますね。

-最後にSkream!読者へのメッセージをお願いします。

小日向:改めましてここまで読んでいただいてありがとうございます。アニメを経て新曲が増えたり、そして合同ライヴを控えていたりということで、まだまだ成長し続けていくMyGO!!!!!を、皆さんぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいなと思いますし、先程合同ライヴで全部の思いをぶつけるって言ったんですけど、今までやってきたものにも全て魂を込めているので、一個一個MyGO!!!!!の今までの歩みを見ていただいた後で合同ライヴを観ていただけたら、きっと皆さんに成長を感じていただけるんじゃないかなと考えています。私もしっかりと成長をお届けできるようにライヴに臨みたいなと思っているので、会場と配信で観てくださる皆様、一緒に楽しい時間を過ごしましょう!

青木:ここまでお読みいただきありがとうございます。アニメがとうとう終わりまして、MyGO!!!!!とAve Mujica、そしてCRYCHICのお話がやっと完結したなっていう思いもあるんですけど、我々はこれからもMyGO!!!!!としてバンドを続けていくので、今までずっと我々のことを応援してくださった方もそうですし、これから新たに好きになったって方もそうですし、ぜひ一緒に歩んでほしいなと思いますね。ぜひライヴに遊びに来てください。