Japanese
シュレーディンガーの犬 × Dannie May
2024年01月号掲載
シュレーディンガーの犬:ならく いち もな るるか
Dannie May:マサ(Vo/Gt) 田中 タリラ(Vo/Key) Yuno(Vo/Kantoku)
Interviewer:山口 哲生 Photographer:川野晴都、うつみさな
自分がパン屋さんであんぱんを売るとしたら、"あんぱん"っていう名前にしない(田中)
-次は歌詞についての質問です。
ならく:「ええじゃないか」(2021年リリースのEP『ホンネ』収録曲)の歌詞に"幽列車にキスをして"というところがあって、それってどういう意味なのかなとMVを観て"そういうことなのか!"と思ったんですけど、そういう比喩表現って何をしていたら思い浮かぶんですか? 普段からいろいろインプットしてるとか、もう完全にセンスとか。
マサ:いや、特にセンスがあるわけでもないから......でもどうなんだろう。
Yuno:それこそ「ええじゃないか」はプロットから始まった曲で、物語が特にしっかりあったんですよ。そこには別に"幽列車"とかは書いていなかったけど。
マサ:あぁ、そうだそうだ。プロットがあって、それを一回絵にするんですよ。そうすると、列車が走っているとか、自分の頭の中でこうだったらいいなっていうのが出てきて。それを歌詞に起こしたときに、"幽列車"にしようかなとか。
ならく:そうなるとやっぱりセンスなのか......。
マサ:いや、センスじゃないよ(笑)。そんな大層なもんじゃないです。
-たしかに、映像と併せて聴くと、あの部分は特に"そういうことなのか......!"って思いますよね。
ならく:そう! すごいなぁって思いました。
-歌詞だけピックアップすると、どこかロマンチックな印象もあるんだけど、全然違ってた......! みたいな。
マサ:僕、すごくポップな曲調に変な歌詞をあてるのが好きで。めっちゃポップなことをしていて、ライヴでみんな手とか振っているんだけど、"「愛情」君には興味無い"(2020年リリースの3rdデジタル・シングル「ユートピア」)って歌ってたりとか。そういうことをしたくなるんですよね。ちぐはぐなものへの美学みたいなものがあって。
-なぜちぐはぐなことをしたくなるんです?
マサ:つまんないなぁって思っちゃうんですよね。僕、タリラはそういう部分を音で表現するのが得意だと思っていて。僕はそこを歌詞で表現することが多いんですけど、なんでなんだろうな......。
Yuno:ひねくれてるからじゃない?
マサ:それはある。なんか、人ってある程度みんな変だと思うんですよ。自分の常識が他人に当てはまることってないじゃないですか。だからもっと変でもいいのになって思うことは、普段からあって。そういうのが出てるのかな。僕もまだちょっとわかってないですね、なんでちぐはぐなものが好きなのか......破壊なのかな。
-破壊。
マサ:壊すのが好きなんですよ。例えば、ティッシュをちょっとずつちぎっていって、それをぐしゃってやるのが好きだったりとか、積み上げたものを壊すのが好きなんですよ。それもあって、いい曲ができたときに変なものを入れたくなる。僕、最後に入れるのが歌詞なので、きれいに積み上げていったものをぶっ壊したくなるっていうのは、衝動としてあるのかもしれないですね。
田中:Dannie Mayも(日本)武道館に行ったら壊されるのかも。
マサ:違う違う違う(笑)!
Yuno:"積み上げたものをここで!?"みたいな(笑)。
-先ほど、マサさんは歌詞で、タリラさんは音楽でそういうことをするのが得意というお話をされてましたけど、タリラさん的には実際どうなんですか? 違和感があるものにしたいとか、ちぐはぐにしたいとか。
田中:どうなんだろうな......。
Yuno:でも、アレンジはきっとそうだよね? 普通にはしたくないっていうのはいつも言ってると思うよ。
田中:なんていうか、普通のものを作るという概念がないのかもしれない、もはや。
Yuno:あぁ。そもそもがね。
マサ:ぶっ壊してやろうっていう感じではなく。
田中:うん。自分がパン屋さんであんぱんを売るとしたら、"あんぱん"っていう名前にしないというか。"なんとかあんぱん"みたいに、何かつけると思う。たぶん現代人はそういう感じあると思うんですよ。"あんぱん"の4文字で売らないというか。
Yuno:いや、こいつ(マサ)は"あんぱん"で売るよ(笑)?
田中:で、売る前に握り潰すんでしょ(笑)?
いち:さっきから横で(もなが)ずっと"サイコパス"って言ってて(笑)。
田中:いや、そんなことはない(笑)。
-まぁ、ストレートでは出さないというか。
Yuno:たしかに、絶対に変なことはしてくるからね。
田中:なんか、今ってパソコンがあればどんな音も出せるので、それを使わない手はないっていう感じかも。4ピース・バンドだったらまた別なんだろうけどね。
マサ:逆に、俺らがそれ(4ピース・バンドのサウンド)を表現するのが難しいからね。だったら変なことをしたほうがいい。
-Yunoさんはあります? 映像にもフック的にちょっと変わったものを入れてみようかな、とか。
Yuno:どうだろう......なんか、僕が作るどのストーリーでも絶対に軸としてある美学に、"いや、そんなうまいこといくはずないよね"っていうのがあって。恋愛モノでカップルを描いても、絶対に最後は別れるというか、ふたりの関係を終わらせたいし。それこそ「ええじゃないか」のMVは、僕が大学に通うために満員電車に乗っていたときの気持ちや状況を起こしたものなんですけど、僕の中であれは一応ハッピー・エンドなんですよ。ただ、それでも"いや、人生そんなうまくいくわけないよね"っていうのを軸にしているところはあって。「ええじゃないか」は海外の方からもすごく反響があって、コメントで"これは日本の時事問題だ"みたいな感じで、海外の人たちが議論し合っていたんですよね。それは"やっぱり人生そんなにうまくいくわけない"っていうのがちゃんと届いたなって思った瞬間でもあったんです。だから壊すというよりは、"そんなうまいこといくわけなくね?"っていうのが軸にあると思います。
-たしかにそういうMVが多いですね。「Boom Boom Boom」(2023年8月リリースのデジタル・シングル)も"結局別れたままなんだ?"とか。
Yuno:そうなんですよ。曲調は明るくてポップなんだけど、みたいな。別に壊したいとかではないんですけど、僕自身、人生がそんなにうまくいってこなかったというか。そこに起因している気がしますね。
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