Japanese
Shout it Out
2017年03月号掲載
Member:山内 彰馬(Vo/Gt) 細川 千弘(Dr)
Interviewer:沖 さやこ
メンバーふたりが二十歳を迎え、少年から青年として歩み出したShout it Outが世に放つ1stフル・アルバム『青年の主張』。ソングライターでありフロントマンである山内彰馬が17歳のときに作った楽曲たち、二十歳を迎える直前に10代の青春をすべて詰め込んだ「青春のすべて」、新体制になり新しいスタートを切った「DAYS」、二十歳になって感じる現在の心情を赤裸々に綴った新曲たちという、バンドの成長と現在のモード、そして未来を刻み込んだアルバムである。作品を完成させるごとに確実に深みを増す青年たちの、赤裸々で輝かしい青春物語は、まだまだ始まったばかりなのだ。
-バンド史上初のフル・アルバムは、変わったけれど変わっていない、変わっていないけれど変わったという、まさしく成長の象徴であり、これまでのバンドの歩みのすべてが詰まった1枚だと感じました。
細川:1stフル・アルバムなので、僕としては"Shout it Outはこういうバンドだ"というのがこの1枚でわかるようなCDにしたくて。彰馬が17歳のときに作った再録曲から二十歳になってから作った曲までが入った、これまでの集大成的な内容になっていると思います。これから先で僕らと出会う人たちも、過去作を聴くとしたらアルバムから入ると思うので、ずっと残しておけるアルバムにしたい、長い目でみてもちゃんとしたアルバムを作りたいというヴィジョンを描きながらレコーディングしていましたね。
-山内さんは?
山内:僕は、まったく何も考えてなくて(笑)。
-(笑)その心は?
山内:いま振り返ってみると僕は10代のころ、バンドをやるうえで湧き上がる、うまくいかないというフラストレーションだけで曲を書けていた――インプットをせずともアウトプットができていたんです。でも「青春のすべて」(Track.8/2016年7月リリースの1stシングル表題曲)を書いたときに、そのフラストレーションが底を尽きて。前作のEP『これからと夢』(2016年12月リリース)は10代の延長線上で曲を作っていたような気がして。
-「青春のすべて」で抱えていたフラストレーションを出し切った山内少年。そのあとに制作をした『これからと夢』は、メンバー2名の脱退という大きな出来事があったから突き動かされて書けたものだった、ということですね。
山内:だから『これからと夢』を作り終えたあと、このアルバムのリリースが決まっているのに一瞬まったく曲ができなくなってしまって、焦りもありました。全国デビューをしたあたりから、"大人たちがついてくれてるから、ちゃんと仕事としてバンド活動をしないといけない"という意識がどこかにあって、自らに責任やプレッシャーを課して活動していたんです。そういうなかで少し自分が器用になってしまったことに気づいて、それがすごく悔しくて。だからこのアルバムの曲たちは、バンドを始めてからの3~4年で自分の内側に溜め続けたパーソナルな部分と向き合いながら作ったんです。自分の過去の日記を見ているようだから、自分ではこのアルバムの良さがあまりわからなくて。でも決して自信がないわけではないんです。
-"良さがわからない"というのは、あまりにもそのままの自分すぎるから、ということですか。
山内:そうです、まさに。『青年の主張』は技術的な面でのパワーアップはもちろんあるんですけど、アルバムからサウンドを差し引いた部分――すなわち歌詞や曲そのものが持っている気持ちの部分に、いままで以上に自分を出しすぎた。これまで持っていた大衆性の考慮とか、こうした方が少しでもセールスに繋がるんじゃないか......という考えをいったん全部取っ払って、ただただ音楽と向き合って、専念した結果がこのアルバムです。だから本当にもう、自分でしかない。もし僕がとてつもないナルシシズムを持っていればこのアルバムを素晴らしいと思えるんでしょうけど、そこまででもないので(笑)。
-(笑)いまはだいぶ客観視できていますか?
山内:マスタリング作業を終えたあたりから"いいアルバムなのかもしれない"という手応えがあって、いまは自分だけで客観視をしている状態というか。だからツアーで演奏して、大勢の人と共有して初めて自分の中にストンと落ちる、そこで完成するアルバムなんじゃないかな、と思っているんです。
-少し振り返ると、"未確認フェスティバル2015"のグランプリを獲得し、『Teenage』(2015年12月リリースのミニ・アルバム)や『僕たちが歌う明日のこと』(2016年3月リリースのEP)を作っていた時期にはメジャー・デビューも決まって。その時期が、山内さんがさっきおっしゃった"仕事としての責任"を特に強く感じていた時期だと思うんですよね。あのときのShout it Outは自分たちの立場を理解したうえで"自分たちはこういうことを歌うべきだ"という強い意志があった。だから同世代の背中を押すような内容の楽曲が揃った。
山内:たしかに。『Teenage』のときは特にそうでした。
-けれど『青年の主張』の曲は"二十歳の青年・山内彰馬"そのものである。加えて、今回再録されている「17歳」(Track.2)、「雨哀」(Track.3)、「トワイライト」(Track.7)、「影と光」(Track.9)はShout it Outが"未確認フェスティバル2015"でグランプリを獲得する前に作った楽曲たち。この4曲に投影されているのは"少年・山内彰馬"なので、アルバムに収録された新曲たちは、"自分自身の人生を歌う"というある種の原点回帰なのかなとも思ったんですよ。
細川:あぁ、なるほど。
-『Teenage』をリリースしたあとから、再び山内少年は徐々に自分自身のことを歌い始めた。「青春のすべて」は同世代の気持ちを汲んだうえで、自分自身の気持ちを吐露できた楽曲だと思います。
山内:僕も「青春のすべて」にはそういう感覚がありました。それは『Teenage』というものを通ってきたから、そこに戻ってこれたという実感がある。だからどれも決して無駄じゃなかったなと思います。......戻ってきたぶん、重みが違うと思うんですよね。『Prologue』(2015年5月リリースのライヴ会場&配信限定ミニ・アルバム/「17歳」「雨哀」「トワイライト」を収録)を出したときはまだライヴに来るお客さんもまばらで、CDを手に取ってくれる人が全然おらんくて、人と音楽を共有することがまだできていなかった。あのときの"自分を出している"感は、承認欲求を満たすための自己満足という意味合いの方が大きかったと思うんです。でも少しずつ聴いてくれる人が増えて、いまは"音楽が(自分以外の人間へ)届く"ということを知ったうえで自分自身を出している。ちゃんと自分のパーソナルな部分を書いても、『Prologue』の時代よりは格段に届くようになっているんじゃないかなという予想はしていて。
-そうですね。例えば10代のころの曲である「17歳」や「雨哀」、二十歳になってから作った「大人になれない」(Track.1)は、どちらももやもやした気持ちをそのまま書き綴っている曲だけれど、後者の歌詞は言葉の輪郭がはっきりしているぶん聴き手の耳にもまっすぐ飛び込んでくる。原点回帰の意味合いはあるけれど、その行為に繋がった背景も、その行為が持つ意味も、いまと昔ではまったく異なるということですね。
山内:だからいろんな経験をする前の"自分自身を歌った曲"を再録するのが、僕にとってはすごく面白い作業だったんです。僕は再録曲に関して"以前よりいいものにしよう"とは考えていなくて。例えば「17歳」なら、17歳のときに書いて17歳のときに歌った『Prologue』の状態で完結してると思うんです。いまの僕は、17歳のときを上回る不満や焦燥感、フラストレーションを出せなくなってるんですよ。でも当時もやもやとしながら不確かな気持ちで書いたこの曲を3年間歌い続けたことで、確かなものとして自分の中に落とし込むことができた感覚があるんです。だから当時の気持ちをなぞるのではなく、まったく違う角度から「17歳」という曲を捉えてレコーディングをしたというか。それをいまのタイミングでやれたことは、すごく意味があったなと思うんです。
LIVE INFO
- 2025.07.11
-
TenTwenty
女王蜂
TENDOUJI
なきごと
the shes gone
フレンズ
Saucy Dog
Laughing Hick
浅井健一
WtB
yutori
ビレッジマンズストア
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
ヤングスキニー
キュウソネコカミ
のうじょうりえ
賽
ヤバイTシャツ屋さん × Perfume
wacci
KALMA
LITE / DO MAKE SAY THINK / HOTEL NEW TOKYO
GLIM SPANKY
Mirror,Mirror
reGretGirl
四星球
Rei
- 2025.07.12
-
大原櫻子
星野源
藤沢アユミ
FIVE NEW OLD
ASP
コレサワ
あれくん
ART-SCHOOL
SAKANAMON
女王蜂
LOCAL CONNECT
BLUE ENCOUNT
竹内アンナ
いゔどっと
PK shampoo
荒谷翔大
ACIDMAN
ズーカラデル
夜の本気ダンス × BRADIO × 8otto
チリヌルヲワカ
Homecomings
ブランデー戦記
[Alexandros]
鶴
SVEN(fox capture plan)
YUTORI-SEDAI
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
ADAM at
WtB
Eve
有村竜太朗
Dannie May
Bimi
MAPA
安藤裕子
蒼山幸子
古墳シスターズ
斉藤和義
原因は自分にある。
怒髪天
渡會将士
マオ(シド)
- 2025.07.13
-
星野源
あれくん
SVEN(fox capture plan)
CYNHN × タイトル未定 × fishbowl
TenTwenty
板歯目
SAKANAMON
LOCAL CONNECT
FIVE NEW OLD
ASP
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
コレサワ
鶴
"HELLO INDIE 2025"
なきごと
ズーカラデル
UNCHAIN
ART-SCHOOL
有村竜太朗
アルコサイト
[Alexandros]
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
チリヌルヲワカ
GRAPEVINE
Nothing's Carved In Stone
Homecomings
ADAM at
ブランデー戦記
Eve
神はサイコロを振らない
荒谷翔大
すてばち
カミナリグモ
FUNNY THINK
ぜんぶ君のせいだ。
VOI SQUARE CAT
安藤裕子
古墳シスターズ
東京スカパラダイスオーケストラ
reGretGirl
斉藤和義
原因は自分にある。
トラケミスト
- 2025.07.14
-
Mirror,Mirror
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
RELEASE INFO
- 2025.07.11
- 2025.07.13
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号