Japanese
HOWL BE QUIET
2016年08月号掲載
Member:竹縄 航太(Vo/Gt/Pf) 黒木 健志(Gt) 橋本 佳紀(Ba) 岩野 亨(Dr)
Interviewer:沖 さやこ
-"風が吹けば桶屋が儲かる"と同じような意味の言葉ですよね。ほんの些細な出来事が、後にとんでもない大きな現象の引き金へと繋がっていて、その些細な出来事がなければこんなことにはならなかった、という。
竹縄:僕は第1志望の高校に落ちて、第2志望の高校に入ってこのふたり(黒木と岩野)に出会って音楽を始めて、今この道にいる。だから今でも"もし第1志望に受かってたらどうなってたんだろう?"と思うんですよ。そういう"選ばされた分岐点"は人生の中にたくさんあって、その連続の集大成が今の自分。でもやっぱり第1志望に落ちたときは"もっと勉強しておけばよかった"と後悔したんですよ。でも今の自分にとってはすごくいい選択になった。やっぱり未来に立ってみないと、そのときの選択が後悔なのか正解なのかはわからないんですよね。"人生はそういうことの連続だな"と思うことがたくさんあるんですよ。だから今まで置いてきた後悔を変えられるのは今の自分しかいない。そういうことを今もすごく考えるので、"後悔"というのは言葉を発信する人間として欠かせない事柄のひとつなんだろうなと思います。残酷かもしれないけど、どんな選択をしても絶対後悔はしてしまう。だからその後悔の中でも"未来に対して一番愛せる後悔を選ぶべきだな"と思うんですよね。それ以外はベストな選択とは言えないと思うから。
-2番の"たとえ どれ選んだって 後悔はしてしまうから/愛していけるものを 選んでいけばいい"という歌詞ですね。まず最初に"後悔"をフォーカスしましたが、「Wake We Up」はそれだけではなく、"夢"を見つめる様々な視線が集まって、ひとつの歌詞になっているように思いました。やる気に満ち溢れている人が聴けば追い風になるし、夢破れた人にとっては傷を癒す効果があるのでは? と。
竹縄:あぁ、それは嬉しいです。「Wake We Up」を作るうえで"主人公である柄本つくし君の歌を歌ってあげるべきなのか? どの立場の人間として歌うべきか?"というのは悩んだんですよ。それでいろいろ試してみたんですけど、仮面を被っているような、本音を言えてないような気持ち悪さがあって、どれもしっくりいかなくて。"DAYS"という作品に携わるからにはある程度作品のことを咀嚼したいなと思ったんだけど、あくまでHOWL BE QUIETの竹縄航太として歌を歌いたい気持ちがあったので――そうしたときに"自分から自分へ歌いたい"と思った。それが"Wake We Up"というタイトルの由来でもあるんです。
-"Wake Me Up"ではなく"Wake We Up"であると。
竹縄:過去の自分、現在の自分、未来の自分......どれも同じ自分だけど、どこかで"全部違う自分"という感覚がすごくあるんです。やっぱり過去の自分が持っていた考え方は今の自分は持てていないし、今の考え方を未来の自分が持っているかはわからない。今の自分に関しても、こうやって話している自分だけでなく、心の中にもうひとりの自分もいる。でもどれも全部"自分"でしかない。だから自分が自分を勇気づけてあげるしかないし、今の自分を起こしてあげられるのは、過去の自分、未来の自分、もうひとりの自分。決して"Me"というひとりではなくて、"We"という僕たち。文法的には"Us"にすべきなんですけど、"M"をひっくり返しただけで"僕たち"という複数形になるところもすごく面白いなと思ったし、繋がりを感じたんですよね。
-すべてが夢に対する竹縄さんの想いだけど、その内容が異なるのはそれぞれの時代の竹縄さんから生まれた想いだからなんですね。その"We"が結果的に、"DAYS"の登場人物たちが作る"チーム"という存在とリンクしたものになった......なんだか運命的です。ではオケはどういうイメージから?
黒木:この曲はまず89秒(※アニメのオープニング・テーマのサイズ)から作っていったんですよね。竹縄自身がアニメがすごく好きだから、まずは竹縄の中にある"アニメのオープニング像"を僕ら(楽器隊の)3人で具現化してパワー・アップさせました。......でもそのあとのアレンジの展開を生み出すのが大変でしたね。僕らは1サビの情景のアレンジのまま曲を終わらせたくなかったんですよ(笑)。2Aからガラッと変えたかったんですよね。だから2Bにレゲエの雰囲気を入れてみたりして、いろんなジャンルの音楽を入れたら面白くなるんじゃないかと気づいたあとは早かったです。それができたから僕らの"ジャンルレスでカテゴライズされない音楽"というのを、この1曲で体現できたなと。そういう達成感はありますね。
-たしかに2番からの展開は怒濤ですよね。1サビが終わってすかさず2Aに行くという展開は曲の持っている勢いを殺さずに突き進むし、ギターが2本入るからバンドとしての迫力も出る。1番もシンセが際立ちながらここだというタイミングでドラムの生音が入るからアクセントにもなっているし......。本当に自由なアレンジだと思います。なかなか一筋縄ではいかないアレンジですが、これはアレンジャーさんと練っていくんですか?
黒木:アレンジはほとんど僕らで作っちゃうんですよ。でも音がいまいちしょぼかったりしたときに、すごくいい音にしてくれるのがアレンジャーさんですね(笑)。あとは僕らから"ここにコレを入れてください"とお願いして入れてもらう。結果的に自分たち主導になってしまうので、一般的なアレンジャーさんとは違うと思いますね。
竹縄:俺らが好き放題言って"あれ出して!"と頼んで出してもらって俺らがそれを使う、みたいな(笑)。「Wake We Up」に関して言うと"ロックだね"、"ポップスだね"みたいなカテゴライズをされない、形容できないものを作りたくて、レゲエやダブステップ、パレード感をざくっと入れていって。
黒木:歌っている内容は筋が通っていたので、音はとにかく好き放題にやった方が面白いなと思ったんですよね。特に俺はレゲエ調になる部分の"正解は他人が決めるもんじゃない/自分でいいんだ"がすごく好きで、これをレゲエに乗せて歌っちゃうなんて最高だなって(笑)。そういうのが俺らっぽくて面白いなと。
-これだけ自由にできるのも"ロック・バンド"という概念を取り払ったからですね。
竹縄:本当にそうですね。音楽の幅が広がりました。
-"ロック・バンド"という概念を持っていないバンドにこう言うのは変かもしれないですけど、強い信念を持って、自由に好き放題やっているスタイルは"ロック"だと思いますよ。
黒木:ははは。ココが、ね(と言って心臓を指す)。
-そうですね。牙を持っていて尖ってないと、これだけ振り切ったことはできないと思います。Track.2「ウォーリー」はアコースティックと打ち込みが同居していて、その両極端なところが面白い。
黒木:曲自体は2、3年前からあったんですけど、そのときはもっとロックなアレンジだったんですよね。僕らがもともとMUMFORD & SONSやIMAGINE DRAGONSみたいなアイリッシュなアコースティック・サウンドが好きなのもあって、今回マンドリンとアコギを使ってアレンジを作り直してみて。
岩野:この曲の主役はマンドリンとアコギだと思うので、それと真逆になるデジタル・サウンドにプラスしてクラップやドラムのドーンドーンという音を混ぜていって。ダンス・ミュージックであり、アコースティックな良さもあるという面白いところを目指したいなと思って作りました。ぽこぽこ鳴ってる音は太鼓で入れたんですけど、コンガっぽくエフェクトをかけてラテンっぽいフレーズを入れたら面白いんじゃないかなって。
-かなり音楽で遊んじゃってますね。
竹縄:遊びたい放題ですねぇ。クロ(黒木)はマンドリン・デビューだよね?
黒木:そうそう。マンドリン楽しくてしょうがない(笑)! ギターと違って弾く場所でまったく音が変わるから、マイキングとかすごく楽しくてめっちゃ面白かった。
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