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INTERVIEW

Japanese

THE BAWDIES

THE BAWDIES

Member:ROY (Vo & Ba) / TAXMAN (Gt & Cho & Vo) /JIM (Gt & Cho) / MARCY (Dr & Cho)

Interviewer:榎山 朝彦


?なるほど。それはROYさん以外も同じですか?

JIM:「Nobody Knows?」に関しては、多分みんな一致ですね。あと僕は「Forgive Me」って曲があるんですけど、これは録るまでは、めっちゃロックになると思ってたんですよね。したらポップに仕上がった、っていうすごいいい例だと思うんです。それの逆で言えるのが、「Leave Your Troubles」。あれもっとポップになるかと思ったら、めちゃくちゃロックになったっていう、そういうのもあって面白かったなと、思います。はい!

ROY:僕は「You Gotta Dance」って曲があるんですけど、俺個人的に、歌いたかったんです、ただ(笑)。ファンキーなものでいえば、1stでJB(JAMES BROWN)のカバーさせてもらってますけど、実際そんなファンキーなものって結構やってなくて、やりたかったんです。ただ、そのままのファンク・ナンバーにはしたくなかったんですけど、このレコーディングの途中段階で作ったので、気持ち的には、もう新しいものはできる、そのままやっても、新しいファンキーな自分達のソウルが創れると思って。俺は割と、そのまま取り組んだつもりなんですけど、乗ってきたギターが、全然違ったりとか…違うって、いい意味で。ファンクから取ってきたんじゃないじゃんそれ、って。

JIM:でもなんであれができるかっていうと、TAXMANがすごいちゃんとしたファンク・ギターを乗せられることが大前提にあるから、僕がちょっと変なのを乗せても崩れないっていう。何をやってもぶれない、っていう。

TAXMAN:僕もやっぱ基本は同じ考えなんですけど、7曲目の「So Long So Long」って曲が、僕が作って歌った曲なんですけど。前のアルバムでも一曲作って歌ってるんですけど、その時より、NAOKIさんに出会って、いい意味で吸収出来たんで、そういうのがすごい出てて。元々、もっとそのまま、ぽい曲になっちゃうかなと思ったんですけど、出来上がってみたら、自分達らしさが出てたからすごいよかったって思いますね。

MARCY:えっと、基本的に僕、今回のアルバムの曲全部好きなんですけど、「Leave Your Troubles」は、今回四つ打ちを僕はやってて、それは初の試みで、今まで無かったようなフレーズを叩いてたりして。すごい勉強にもなったし、印象も強いんですけど。…まあ、一番好きって考えたら「Tiny James」って曲が僕すごい好きで。メロディーがすごい好きで、ROYがつくってきた当初から気に入っちゃって。この曲はすごいTHE BEATLESっぽいっていうか、もうルーツ・ミュージックをそのまま、今の僕たちなりにやった結果で。すごい好きな曲です。

ROY:もう一曲いいですか俺?(笑)。「Telephone Man」って曲なんですけど、レコーディング最後の曲なんです、これ。で、もう一曲つくりたいってなった時に、もう出し切ってて、何も無かった。真っ白になっちゃって、何も出てこない。全曲やっぱりコンセプトがあって、例えば「Emotion Potion」だったら、ポップなメロディーとモータウンっぽいサウンドを、自分達なりに消化して、ボーカルはサザン・ソウルっぽい汗が飛び散るような感じとか、そういうのが頭の中にあるんですね。でも「Telephone Man」に関しては、何もないんですよ、イメージが。ただ、何も無く、もう何も出ないっていう時に、ポロッと出た。ただただ、「僕」でしかないっていうか。それがピュッと出たのが、最後の。

TAXMAN:でも、こいつ(ROY)からピュッと出たものを(笑)、…今回のアルバムでしかできないことを全曲やろうってなったんですけど、特に「Telephone Man」は本当に、もうこのアルバムでしか絶対出来ないようなことをやってみようみたいな話をして作って、最初はもう、こんなん、どんなギター乗せていいかわかんねーよみたいな感じだったんですけど、やってたら結構意外とみんないい感じで?

ROY:コンセプトがないので、自由にできる、っていう。裏声で歌うって、そんなこと滅多にあるもんじゃないんで。でも逆に苦戦したよね。イメージが何もないので。どういっちゃおう?って気持ちはあったんだけど、やっぱりできたところを見ると、ブレない。ここまでやってもブレないじゃないですかっていう、次に対しても自信に繋がった曲ですね。