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DISC REVIEW

人間味

2016年10月には再び3人から4人体制に戻り、自主レーベルを立ち上げたreading noteだが、ミニ・アルバムは前作『19200』以来約2年4ヶ月ぶり。この間、おそらくバンドは苦しい経験もしてきたのだろう。しかし本作では、昨年末リリー

CRY

キュートな見た目のどこからその強烈無比なビートを生み出してるのか? と思うほど本格的な演奏力と表現力豊かな歌声を持つギタリスト/シンガー・ソングライター Reiの4作目は、"CD+MUSIC BOOK"としてリリース。Reiがすべてのデザイ

夏の言い訳

ここ1年は5ヶ月に1枚のハイペースでシングル・リリースを重ねている愛知・豊橋発の4人組ガールズ・バンド、ポタリ。前作シングルでは春らしさを全開にした『ハルノカゼ』で新たな季節の訪れを表現した彼女たちが、初めての夏ソングに挑戦した。表題曲の「

Memories to Go

数々の名曲の骨格を残しながら、2017年のバンアパとしてアップデートされた屈強な11曲(うちTrack.1はイントロダクション)が並んだ。図太いのに洗練されたグルーヴで新たなライヴ鉄板曲になりそうなTrack.2「ZION TOWN」、川崎

Hello!My World!!

キャッチーなのにプログレッシヴという、相反する音楽性や感覚を高次元でブレンドした、これぞfhánaというユニークさが炸裂している表題曲。EDM的なエフェクティヴなビートやシンセを隠し味のように使いつつ、曲の構成などはクラシック風で、快楽的な

普通でいいこと?

ストレートなメロディに熱いメッセージを託したロック・サウンドでライヴハウスを席巻する京都発の4人組ロック・バンド MOLE HiLLがリリースする約1年ぶりの新作。まず今作はタイトルの"普通でいいこと?"で、バンドからリスナーに向けて"普通

Trip Trip Trip

再メジャー・デビュー・シングルからわずか2ヶ月で放たれる3曲入りシングル。TVアニメ"魔法陣グルグル"のオープニング主題歌のTrack.1は"冒険の始まる高揚感、きらきら感"や"おもちゃ箱"をキーワードに制作されている。シンセが前面に出た煌

神様、僕は気づいてしまった

"全曲リード曲のよう"という言葉はこのアルバムのためにあるのでは、と思うほど、どの楽曲も常に120パーセントのパワーで襲い掛かる。デビュー・シングル『CQCQ』がTVドラマ主題歌に抜擢されたことをきっかけにさらに注目を集める4人組が7曲入り

KAGEKI

8枚のアルバムを発表してきたアルカラだが、全12曲というボリュームのフル・アルバムは、今回が初。バンドの脳内へと分け入っていく迷宮的なサウンドがたっぷり味わえるアルバムで、迫力がある、怒濤のアンサンブルがパッケージされた。アルカラは、予測不

この耳鳴りに出会うまでのすべて

都内を中心にライヴ活動するロック・バンド"THE君に話すよ"の1stフル・アルバム。過去曲に"僕のサンボマスター"というタイトルがあるように、サンボマスターやTHE BLUE HEARTSからの影響が大きいという彼ら。その共通点は、決まりき

SOS! feat. Creepy Nuts

話題のヒップホップ・ユニット、Creepy Nutsとandropがともに作り上げた(アンチ)サマー・アンセム。2016年10月にリリースした『blue』で人間のダーク・サイドに対峙したあのandropがと考えると、その振り幅に驚かされるが

gloomy box

近年、音楽的にひとつのジャンルに特化することなく、様々な音楽的要素を内包した楽曲を作るアーティストは決して珍しくないが、北海道札幌市を拠点に活動するバンド、オルターリードコードの1stフル・アルバム『gloomy box』は、まさにそんなジ

伝書鳩の旅路

平均年齢21歳のピアノ・ロック・バンドによる2ndミニ・アルバム。プロデューサーに上田健司を迎えた前作『白線を辿る』から一転、メンバー3人が試行錯誤を重ねて完成させた今作は、メンバーの感性が自由に生かされたことでバンドの世界観に大きな奥行き

Aspiration

ダンス・ミュージックが多くの人に聴かれるようになる一方で、その定義が曖昧になってしまった現在のシーンに対するMOP of HEADからの回答と言えるミニ・アルバム。バンドの復活を印象づけた2015年の『Vitalize』の延長上にある躍動感

消える世界と十日間

1曲目「人間の屑」から、曲ができた順番に収録されたドキュメント的なフル・アルバム。今作もまた一発録音で、4人がかき鳴らす音、呼吸、それらが絡み合いせめぎ合って生む音像を盤に閉じ込めた。緊張感のある咆哮や物思いの温度感を表現していくエフェクテ

Shiny Days / 妄想ヤンデレーション / ハルノウタ

名古屋発、平均年齢21歳の5人によるThe 3 minutes。シングルとしては2作目で、現メンバーでは初作品となる今作はトリプルA面で、バンドの幅広さを見せる内容だ。1曲目となった「Shiny Days」は、シンセの音色が晴れやかに響き、

Greatful 15years Dead

これまでにリリースしてきた6枚のアルバム、1枚のシングルから14曲を厳選。そのうち「ruby tube tail」、「sweep」、「suddenly」、「first class speed of light」は新録し、さらにPS4サバイバ

DECIDED

シングルというと一般的には表題曲ばかりがもてはやされる傾向にあるが、フロントマン・TAKUYA∞が明言するとおり、今作は「DECIDED」だけでなく収録曲全3曲を通しての存在感を堪能すべきだ。映画"銀魂"の主題歌として使われることを意識しな

ON THE GROUND

タイトル・トラック「ON THE GROUND」から夜明けを告げるような堂々としたサウンドスケープで幕開ける、HEADLAMP初の全国流通アルバム。7年前に大阪 高槻のライヴハウスから始まったバンドの集大成となる1枚が完成した。バンドの原点

ORIGINALUCK

紅一点ドラマー擁する3ピースの1stミニ・アルバム。前フル作までは明るくポジティヴなヴァイブスを放つ音色と歌詞が印象的だった。しかし、今作は自らに喝を入れる歌詞に顕著だが、よりリアルな表現へと舵を切っている。ラップ的なアプローチが増え、日常