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DISC REVIEW

オークション

バンド名に“予測不能”という意味の言葉を掲げるとは、とても威勢がいい。そんな強気の姿勢が漲った、名古屋を拠点に活動する19歳の4ピース・ギター・ロック・バンドの2ndミニ・アルバム。シニカルでひやりとする物語を、艶のあるメロディと耳にまとわ

Comedown Machine

2000年を境に明らかに"THE STROKES以前・以降"のシーンを形成した当の本人たちは、この5作目でもすこぶるクール。象徴的なのがリヴァーブ感のない音像や、それがもたらす低体温感。1stや2nd時から続くシンプルかつ緻密に組み上げられ

99.974℃

進化を続ける4人組バンドtricotの1stシングルは、タイトル・チューンの「99.974℃」と、約24分におよぶライヴ音源のメドレーが収録。「99.974℃」は、スリリングに疾走する激情のロック・チューンだ。持ち味の変拍子を生かし、メリハ

Discipline

2005年に結成されたフランス出身の3ピース・インスト・ダンス・ロック・バンドELECTRIC ELECTRICの4年振りとなる2ndアルバム。ダンス・ミュージックをバンド・サウンドで表現するバンドは数多くいるが、彼らはよりダイナミックで疾

Nineteen Percent

約1年の制作期間を経てリリースされるScars Boroughの3rdアルバム。歪みまくったギター&ベースの音が耳にゴリゴリとぶつかってくる。それだけ聴いてしまえばずっしりと骨太な印象だが、音の嵐の中で踊るようなKYOKO (Vo)の声が楽

Machineries Of Joy

ポップ・ミュージックという大海原を優雅に航海する、BRITISH SEA POWER。一貫した"文明と自然の調和"な文学性、英国伝統的なギター・サウンド、さらに敬意あるマーキュリー・プライズにノミネートされるなど、UKインディー・ロックの良

@WWW 2013.1.23 Premium Live "Beautiful Dreamer"

フラワーカンパニーズの15枚目となるニュー・アルバムは、1月に行なったプレミアム・ライヴの模様を収録した実に贅沢な1枚。20年以上の長いバンド活動歴にして初めて、ストリングスや鍵盤、女性ヴォーカルを入れてリアレンジして披露したライヴは、豊か

Truly Alive

オースラリア出身のポスト・パンク・バンドMITZIの1stアルバムがリリース。オーストラリアと言えばCUT COPY等が在籍するレーベルModularや昨年のNME誌で年間ベストに輝いたTAME IMPALAなど良質なインディー・ダンス・バ

The Present

2007年に横浜で結成された3ピース・バンドの1stアルバム。ポスト・ロックの影響を感じるシンプルなフレーズ、叙情的なメロディ、透明感のある声。ありきたりな表現しか並べられず恐縮だが、それは真意でもある。目新しさや奇抜さからは無縁。しかし、

Understated

死の淵から生還した者だけが表現できる、喜びと憂いの甘さと苦味を併せ持った味わい深いヴォーカル、そして繊細で心地良いメロディ……穏やかな暖かさに抱きしめられるアルバムだ。音楽都市グラスゴーの名産といえばORANGE JUICEだが、そのフロン

Sunny New Life

前作『This Night Is Still Young』から約2年半振りとなる待望のニュー・アルバムが到着。前作では時代を代表するアンセムとなった七尾旅人との「Rollin' Rollin'」が収録されていたりと、これまでの活動を集めた集

Water On Mars

フィラデルフィア出身のギタリストMike Polizzeを中心に活動するサイケデリック・ロック・バンドPURLING HISSのニュー・アルバムがリリース。ファズの強いブルージー且つ骨太のガレージ・マナーのギター・サウンドは男なら胸を熱くさ

i'mperfect

改めて、凛として時雨というバンドの凄みを知るアルバムだろう。3ピース・バンドながら圧倒的な音圧と緻密な音の構築性があり、男女ツイン・ヴォーカルは高いテンションで、ヒリヒリと張りつめた緊張感を放ち、爆走する。最初から最後まで、リスナーはスリル

ねえママ あなたの言うとおり

雪が解けて、冬から春になる瞬間をそのまま音にしたらきっとこうなんだろう――そんなことを思った。花びらが舞うように繊細に響くギターとキーボードが互いを支え、音が陽だまりのようにあたたかく、優しく広がる。時間の流れを鮮やかに取り込んだ音は、より

SONGS

今作『SONGS』の詞の世界観はより"歌手"金田康平のパーソナルな世界を紡ぎ、前作『恋に似ている』で歌を支えていたバンド・サウンドは1音1音がTHEラブ人間のそれとわかるほどに高精細でハイブリッドなものに進化を遂げた。彼らのパブリック・イメ

Bloodsports

90年代、UKブリット・ポップを彩った輝きは現在も色褪せず。Brett Anderson率いるSUEDE、実に11年振りの新作である。まさにSUEDE節としか形容できないゴージャス&アップリフティングに美しいギター・メロディ、ドラマティック

VOYAGER

『つり球』のオープニング・テーマ「徒然モノクローム」、『宇宙兄弟』のオープニング・テーマ「small Word」など、3人体制になって以降のシングル表題曲4曲全てが収録されたフジファブリックの7thアルバム。ポップなメロディ・ラインに力強い

「卒業」からの卒業

言わずとしれた遊び心に満ちたバンド、グループ魂の久しぶりとなるリリースは配信限定シングル。今作もド直球でパワフルなロック・サウンドと様々なフックが散りばめられた歌詞はそのままに、音楽的に"オッ?"と感じさせるようなアプローチがされている。彼

君想う、故に我在り

BIGMAMAの通算5作目となるアルバム。コンセプトは"最低で最高な愛"。リリースを重ねる度にこのバンドの音は確実に洗練され、限りなく繊細な音の束は今作でとうとう空気を創り出す。昨年リリースされた各シングル曲に共通して感じた気配が形になった

フォスフォレッセンス

浪速発男女ツイン・ヴォーカル4人組バンド、ユナイテッドモンモンサンがレーベルを移籍し2ndミニ・アルバムをリリース。今作は全曲松岡恭子(Vo/Key/Gt)が作詞作曲を務め、並んだタイトルは「ロンリーナイトHYPER」「少女漫画シンドローム