DISC REVIEW
ア
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イトデンワ
伝書鳩の旅路
平均年齢21歳のピアノ・ロック・バンドによる2ndミニ・アルバム。プロデューサーに上田健司を迎えた前作『白線を辿る』から一転、メンバー3人が試行錯誤を重ねて完成させた今作は、メンバーの感性が自由に生かされたことでバンドの世界観に大きな奥行きを与えるものになった。クラシカルなピアノが印象的なインスト曲から幕を開け、疾走感溢れるサウンドに寓話の中を彷徨うような歌詞を乗せた「ラストシーン」、憧れの世界に属することのできない悲しみを歌ったスロー・バラード「ありふれた特別」や、地球という存在と対峙するダンサブルなナンバー「地球儀」など全7曲。ソングライティングを手掛けるヴォーカルのNatsuMiは人間の心を覗き込むように言葉を紡ぎ、時に孤独に怯え、愛に飢えながら、それでも未来を歌う。(秦 理絵)
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イトデンワ
白線を辿る
半年間の活動休止期間を経て、イトデンワがリリースする初の全国流通盤は元the pillowsの上田健司をプロデュースに起用。再スタートを切るバンドの新たな決意を込めた作品になった。ピアノ、ベース、ドラムというギターレスの変則3人組バンドが奏でる美しいピアノ・ロックは、触れると壊れそうなほど繊細でありながら、誰もが日常で見失いがちな真実に気づかせてくれるような凛とした強さがある。ライヴハウスに集まるお客さんとの約束を交わす「ハジマリ」、脆くて変わりやすい人との関係を明快なキーワードで歌にした「かくれんぼ」や「磁石」、宇宙空間や幻想のまどろいを経て、終着のプラットホーム「2月の日向から」へ。豊かな情景描写に彩られた心の旅路の果てに穏やかな陽だまりが待っていた。(秦 理絵)
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イトヲカシ
アイオライト/蒼い炎
「アイオライト」は映画"氷菓"の主題歌、「蒼い炎」はアニメ"ブラッククローバー"のエンディング・テーマというダブル・タイアップ・シングル。滑舌がよく言葉を明確に伝えることのできる伊東歌詞太郎(Vo)の歌や歌詞の内容、それをさらに遠くへ飛ばすためのサウンドメイキングは、ポジティヴになりきれない人も含め、現状の先へ踏み出そうとする全員のことを等しく照らすようなもの。"キラキラと輝く誰か"に焚きつけられ覚醒していく人間が主人公であることが"氷菓"と"ブラッククローバー"の共通点だが、そのテーマと、バンド活動がうまくいかなかった過去を持つイトヲカシのマインドが共鳴したのだろう。2曲とも明るいのになんだか泣けるのは、そこに剥き出しのふたりがいるからだ。(蜂須賀 ちなみ)
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イトヲカシ
中央突破
主にネットの世界や路上で活動してきた2人組音楽ユニット、イトヲカシが結成から5年、満を持して完成させた1stフル・アルバム。2枚のシングル『スターダスト / 宿り星』、『さいごまで / カナデアイ』に、変化球とも言える曲も含めた新曲6曲を加えた全10曲を収録。バラードからロック・サウンドを打ち出したアップテンポのナンバーまで、彼らのイメージとしてまず思い出す、ストリングスとピアノをフィーチャーしたドラマチックなアレンジだけに留まらないバラエティに富んだ作品になっている。J-POPを掲げながら、その中には挑戦と言えるアプローチも。歌モノとしてのメロディの良さは言うまでもないが、そこに乗る心情吐露だけに終始しない歌詞も言葉の使い方、選び方共にじっくり味わいたい。(山口 智男)
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イトヲカシ
さいごまで / カナデアイ
"教室の窓の外を眺め/何が正解か見失うけど"。一瞬にして学生時代にタイムスリップするような、ピアノとストリングスのイントロに続く歌い出し。イトヲカシがキットカットの受験生応援キャンペーンのために書き下ろしたミディアム・ソング「さいごまで」は、いちアーティストからの応援歌というよりも、"いまの受験生"と同じように、必死に机に向かい、その結果に泣き笑いした"かつての受験生"から贈る、とても親身な応援歌だ。やたらにがむしゃらで、バカみたいにひとつのことに打ち込めたあのころを思い起こさせる、イトヲカシらしいノスタルジックな曲調は、とうの昔にその時代を通過した大人にも響くものがある。もうひとつの表題曲「カナデアイ」は、一転してアップテンポなロック・ナンバー。「さいごまで」と対になる、いつになく感情を剥き出しにした伊東歌詞太郎の衝動的な歌唱がぐっときた。(秦 理絵)
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イトヲカシ
スターダスト / 宿り星
インターネット・シーンで歌い手&ボカロPとして人気を誇る伊東歌詞太郎(Vo)と宮田"レフティ"リョウ(Ba/Gt/Key)によるユニット=イトヲカシ。彼らがリリースするメジャー・デビュー・シングル『スターダスト / 宿り星』は、どんな世代にも愛される普遍的な名曲を作りたいという信念のもとに完成した。"星"がテーマとして掲げられ、未来や大切な人に向けて抱くありのままを綴った両A面。「スターダスト」はライヴで盛り上がること必至のロック・ナンバーで、「宿り星」は美しいストリングスが彩る王道のバラードだ。対照的でありながら、どちらも奇をてらわない盤石のサウンドメイキングであることが、バンドのスタンスをよく表している。大きな夢へと進むふたりのロマンが詰まった快作だ。(秦 理絵)
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Nornis
Tensegrity
豪華クリエイター陣が楽曲を提供し、VTuberという枠を飛び越えて広がっていきそうなクオリティとなった。壮大なストリングスをバックに戌亥とこ、町田ちまそれぞれの実力と個性が光る表題曲の1曲目から、強烈なインパクトを発揮。亀田誠治が作詞作曲、さらに演奏にも参加しているポップなメッセージ・ソング「Deep Forest」、言葉遊びのような呪文のような歌詞と曲調の中で、"ジョハリの窓"――自己分析が行われる「ジョハリ」、和楽器バンドの山葵(Dr)が作詞作曲した、Nornis史上最高に明るい「innocent flowers」、そして、戌亥と町田が作詞を手掛けた「Min-night」。幅広い音楽性に挑戦しながら、豊かな表現力を手に入れたふたりの軌跡が感じられる。(高橋 美穂)
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戌亥とこ
Telescope
OSTER projectやmajikoなど、VTuberの世界に詳しくない人にも知られているような名だたるクリエイターが楽曲を提供。すでにVTuberとして多大な人気を博しているとは言え、1stミニ・アルバムとしてはプレッシャーでは......という心配を飄々と跳ね除けるように、多彩な全5曲を魅力的なロー・ヴォイスでのびのびと歌い上げている。特にシティ・ポップのエッセンスの乗りこなし方がしなやかで、VTuberの世界を飛び越えるだけではなく、海外の注目度も高めていきそうな予感がする。ゆったりと聴けるかと思いきや、"腹を空かせた赤鬼が言う「どちらまで?」"と、戌亥とこが見せるひとつの個性=地獄の風景が描かれている「六道伍感さんぽ」など、どの楽曲も聴き応えたっぷりだ。(高橋 美穂)
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イヌガヨ
路地裏午前6時
約5年という空白の月日を塗り潰すように新旧に及ぶ楽曲を収録した2ndフル・アルバム。これをロックンロールと呼ばずに何と呼ぼうか、という話である。メール・インタビューの文面でさえ(笑)を多用して照れ隠しする彼らも楽器を持てば感情駄々漏れ。自分の情けなさにため息ついても、他人の言動にイライラしても、仲間との別れに涙しても、最後には"明日もまた頑張ろう"と大声で笑い飛ばす――そんな姿が、2度の活動休止や相次ぐメンバーの脱退、不慮の事故などを経験しながらも転がり続けるバンドの生き様そのものと重なって見えた。"失うモンなんて今更無ぇ!"と叫び続ける全10曲。胸に焼きつくようなこの凄味は、"バンドすること=生きること"であり続けたからこそに違いない。(蜂須賀 ちなみ)
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入江 陽
恋愛
映画音楽家やメディアでの文筆業、プロデューサーなど多方面でマルチな才能を発揮するシンガー・ソングライター 入江 陽が、7年ぶりとなるオリジナル・アルバム『恋愛』を発表した。アルバム名の通り"恋愛"をテーマにしたという本作は、ドラマ/映画への提供楽曲のオリジナル・バージョンをはじめ、Mario Caldato Jr.、ラブリーサマーちゃん、sugar meらをゲストに迎えたナンバーなど全11曲を収録。今の寒い季節にぴったりのメロウ・ナンバー「ごめんね」や、少しメランコリックな男女のヴォーカルと打ち込みのビートが心地よく絡み合う「海に来たのに feat.ラブリーサマーちゃん」など聴き応えは十分。故意なのか偶然なのかは定かでないが、本作のリリース日がバレンタイン・デーという点も実に粋。(山田 いつき)
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イルリメ
360°SOUNDS
イルリメの最新EP。2004年の『www.illreme.com』に収録されていた名曲「トリミング」の再録で幕を開ける本作は、HIP HOPをとことんポップに拡大解釈するイルリメ印のパーティ・チューンが満載。そのエンターテイメント性はやはり抜群だ。音楽への愛情をこちらが気恥ずかしさを感じてしまうほど過剰に詰め込んだダンス・ビートの高揚感は尋常ではない。いや、恥ずかしがっている場合ではなくて、その気恥ずかしさを吹き飛ばしたところにこそ、真の高揚感がある。そこで僕達と音楽は一つになれる。それが音楽の素晴らしさだ。イルリメはそう宣言している。イルリメのラップと自由奔放なビートに身を任せていけば、どこまでも、どこへでも飛んでいける。そんな気分にさせてくれるイルリメの愛情表現にノックダウン、泣き笑い必至。(佐々木 健治)
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イロムク
ちゃんとつけるから
1曲目「ひあそび」はこれまでのイロムクを踏襲したような曲調。終わった(もしかしたら始まってすらいなかった)恋に対する悲哀を語る歌詞には、同音異義語によるトリックも使用されているため、歌詞カードを見ながら楽しんでほしい。曲間を途切れさせることなくテンポ・アップして突入する「生(きてる)ゴミ」はどうしようもないバンドマンが主人公で、演奏も歌詞もかなり振り切れている。ちなみに"ちゃんとつけるから"とはこの曲で繰り返される一節である。TOWER RECORDS限定ワンコイン2ndシングルである本作は、店舗流通盤としては約1年半ぶりのリリース。いもしない誰かの顔色を窺ってしまいがちな人も多い現代社会に、これがぶち込まれるのかと思うとなかなか痛快だ。 (蜂須賀 ちなみ)
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イロムク
チラシみたいな
これまでに発表した楽曲のミュージック・ビデオはいずれも、擦れ違う男女の関係をドラマ仕立てにして描くという作風で届けてきた"女々しい系"ギター・ロック・バンド、イロムク。作詞作曲を手掛けるフロントマン 藤沼 健(Vo/Gt)の綴る歌詞は、ラヴ・ソングと呼ぶには生々しく、例えばクリープハイプを彷彿とさせるトゲトゲしさがある。2ndミニ・アルバムとなる『チラシみたいな』もまた誰かを狂おしいほどに想う偏愛が詰まった全6曲。"死ねないくせに死にたいとかいうのは あなたの気をひきたいの"。そんなふうに歌う「口癖」が痛い。タイトルの"チラシみたいな"が表すとおり、ともすると一瞥して捨てられるような些末な感情を拾い集めるイロムクの歌は、ときに凶器のような鋭さを持っている。(秦 理絵)
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イロムク
アパートメント
2013年に東京で結成した4ピース、イロムクの初のミニ・アルバム。全5曲、いずれもイントロからフックたっぷりのギター・フレーズで始まり、本当は大事な人に伝えたい思いや、本音のあれやこれやを、独り言のようにつぶやき、または叫び、歌にする。何かメッセージを伝えたいということではなく、劇的でも、ポジティヴでもネガティヴでもない。例えば、ぽつんとしたひとりの時間に、ふと湧き上がる寂しさや切なさ、今までもそこにあったけれど見えてなかったものやざわめきが急に存在感を増してくるような、そんな時間や感覚を物語にして、疾走感のあるギター・サウンドで編み上げていくバンドだ。相手に振り回されがちだったり、ほんのりと明るい希望とあきらめとがないまぜの、あいまいな気分を抱えている人には、ちくっと痛い作品かもしれない。(吉羽 さおり)
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岩ヰフミト
メリーゴールド
元Galileo Galileiのメンバーによるバンド FOLKSのヴォーカル 岩井郁人がソロ・プロジェクトを始動して"岩ヰフミト"名義でリリースする初シングル。表題曲の「メリーゴールド」はJ-POPアレンジのバラード・バージョンと洋楽テイストのアップテンポ・バージョンの2種類が収録される。これまでのバンド活動のなかで自身の中にある邦楽と洋楽というふたつの音楽的アプローチを行き来することに限界を抱いた岩ヰは、このプロジェクトによって新たな表現の可能性を模索する。親友の結婚式を祝うために書いたというウェディング・ソングが見せるふたつの表情に注目してほしい。またカップリングにはスタイリッシュなポップ・ナンバー「星が降る夜に」を収録。軽やかなリズムに乗せたセンチメンタルなメロディが性急に過ぎていく夏の余韻を描く。(秦 理絵)
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印象派
AQ
大阪産ガールズ・ユニット、印象派。彼女らにとって1年2ヶ月ぶりの音源となるミニ・アルバム『AQ』は、声に出して読んだら気づく"永久"という意味と"A級"のダブル・ミーニングな作品となっている。今作では、配信シングルとして先行リリースされていたTrack.2「綺麗」とTrack.3「Miss Flashback」を2本柱にした、インパクトあるユニット名からも充分伝わってくる個性を存分に発揮しているメランコリックな1枚だ。普段はOL生活を送っているというMICAとMIUが生み出す歌声は無表情。しかし、歌詞は常に感情むき出しの全7曲となっている。今回もアートワークはスピッツや椎名林檎などのジャケットをデザインしているCentral67の木村豊氏が担当。木村の手によって、またひと味違う印象派が確認できるはず。(白崎 未穂)
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印象派
(not)NUCLEAR LOVE(or affection) ※かくれんぼ
大阪発の"OL兼ツイン・ヴォーカル・デュオ"印象派が1年ぶりにミニ・アルバムをリリースする。昨年冬にTOWER RECORDS限定でリリースされたANATAKIKOU提供のラップ「MABATAKIしないDOLLのような私」含む全7曲を収録した今作のタイトルの読み方は、"かくれんぼ"。ヒップホップにネオアコにハード・ロックに......トラックごとにコロコロとジャンルを変え、相変わらずの多彩性が彼女たちのミステリアスな雰囲気を増幅させている。しかし、機械的であった前作『Nietzsche』と比べ、今回は情味のあるバンド・サウンドで"人間"がそこに存在しているのを感じさせる作品に。謎の多い彼女たちがいよいよベールを脱ぐのか、はたまたこれも彼女たちの"振り幅"の1つに過ぎないのか、今後の活動に注目せざるを得ない。(奥村 小雪)
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印象派
MABATAKIしないDOLLのような私
ポップ、トランス、サイケデリックと様々なアプローチが展開され、濃密な彩りを魅せた前作『Nietzsche』がいきなりタワレコメンに選ばれるなど、注目を集める大阪発ガールズ・ユニット、印象派の最新シングル。ANATAKIKOUが提供したラップ調の歌詞は"イマドキの女の子"らしさを醸しつつ、哀歌的な要素も含んでおり、現役OLという彼女たちらしい歌詞と言えるだろう。そんな歌詞と、思わずリズムを取って踊りだしたくなるようなヒップホップなメロディが耳に残り、ついつい口ずさみたくなる。前作でも感じられるように、ジャンルレスと言えるほど多彩な音楽を鳴らす彼女たちだが、今作でさらに新たなジャンルをぶつけてきた。まさに"彼女たちはまだまだ進化し続ける"と確信できる作品だ。(奥村 小雪)
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印象派
Nietzsche
これまでにTOWER RECORDS限定発売CDを2作品リリースし、一部のリスナーの間で話題を呼んでいる大阪発ガールズ・ユニット、印象派。この1stミニ・アルバムはポップ、トランス、サイケデリックと様々なアプローチが展開され、濃密な彩りを魅せる作品に仕上がっている。そして、美しく透き通った彼女たちの歌声も魅力的。強い意志や主張を表に出すわけでもなく、淡々と歌い上げる2人の発する温度は、極めて低く感じる。だがmiu(Vo/Gt)の独創的な歌詞に込められた毒に触れたとき、聴き手の心と体は熱を帯びていく。この相反する関係性がたまらないのだ。彼女の色気あるダークな言葉1つ1つに触発されながら、うねる音の波に呑み込まれていく感覚は、聴き手に強烈な印象を与えるに違いない。(眞崎 好実)
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インナージャーニー
はごろも
"イメージを超えてフレームの外へ"――「きらめき」の歌詞が象徴するようにEP収録曲のいずれもがこれまでのインナージャーニーのイメージからいい意味ではみ出していく新鮮さに溢れた4th EP。SF的な世界観が垣間見え、少しガレージ・ロックのニュアンスもある「Mary」で痛快に幕を開け、多様性がテーマの一端にあるNHK土曜ドラマ"%(パーセント)"に書き下ろした「きらめき」のアッパーなトーンに接続。ビートを抑え、アコギとヴァイオリンのアレンジに特化した映画"とりつくしま"主題歌の「陽だまりの夢」。前ドラマー Kaitoの演奏が聴ける「予感がしている」やライヴが楽しみになるスケール感を持った「トーチソング」の全5曲。(石角 友香)
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インナージャーニー
いい気分さ
ギミックなしの4ピース・バンドの大らかさはそのままに、様々な時代のロックのエッセンスを曲作りやアレンジに投影した新章を感じさせる3rd EP。ソウルフルなギターカッティングやビートにモータウン・ポップを感じさせる「PIP」は面倒なことから目を背ける"君"は自分でもあるのでは? という歌詞の鋭さとの掛け合わせが新鮮。本多 秀(Gt)初作曲楽曲「ステップ」ではカモシタサラ(Vo/Gt)の第三者目線の歌詞も楽しめる。代表曲「グッバイ来世でまた会おう」にカモシタ自ら異議もしくは違う視点で生きる姿勢を書いた「手の鳴る方へ」も興味深い。大きなグルーヴで進んでいく旅の匂いのある「夜が明けたら私たち」、UKロック的なメロディも聴こえてくる「ラストソング」と多彩な全5曲。1曲ごとに異なる情景が立ち上がる歌唱もじっくり聴きたい。(石角 友香)
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インナージャーニー
インナージャーニー
自分の心情を率直に切り取り、時に情景に重ね合わせるカモシタサラの濁りのないまっすぐな歌を飾らず、かといって伴奏になることなくバンドの肉体性で推進する、インナージャーニーの1stアルバムが完成。大きなグルーヴのハチロクのリズムで、価値観の異なる人も認めて生きようとする「わかりあえたなら」での力強いスタート、アルバム・ミックスでグランジ感が増した「エンドロール」の自分だけは自分を肯定してあげたい気持ちのリアルさ、珍しく荒涼としたイメージのマイナー・コードで始まり、異国の少女から身近な存在まで、悲しみを抱えたまま自分であれと歌う「少女」、バンドの代表曲とも言える「グッバイ来世でまた会おう」、myeahnsの逸見亮太(Vo)の提供曲「とがるぺん」など、バンドの現在がわかる全10曲。(石角 友香)
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インナージャーニー
風の匂い
心の奥にある譲れない想いを柔らかな歌で紡ぎ出すカモシタサラ(Gt/Vo)を中心に、インディー・ロックへのピュアな憧れを音へと投影する4人組バンド、インナージャーニー。先行配信シングル「グッバイ来世でまた会おう」を含む今作は、バンドのアンサンブルが豊かに花開く1枚になった。性急にかき鳴らすアコースティック・ギターに、言葉数の多いメロディが駆け抜ける「夕暮れのシンガー」、もう会えない世界にいってしまった人を思う不思議なポップ・ソング「深海列車」、重たいサウンドに乗せて湿り気を帯びた雨上がりの決意を描いた「ペトリコール」。ベース、ギター、ドラムという3種の楽器が生き生きと共鳴する全5曲には、大切なものを忘れないために歌うという、バンドの信念が力強く刻まれていた。(秦 理絵)
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いゔどっと
ニュアンス
昨年YouTubeに公開したオリジナル曲「余薫」、「累累」が合わせて90万再生を記録。歌い手としてのみならず、シンガー・ソングライターとしても注目を集めるいゔどっと初のフル・アルバムだ。儚くも熱い衝動を秘めた透明感のある歌声が、癒えることのない別れや、23歳の青年が抱く等身大の葛藤を丹念に歌い上げる。書き下ろし曲にはコレサワ、Sori Sawadaらによる切ないラヴ・ソングをはじめ、鋭利なメッセージを放つ100回嘔吐の「続く青」、syudouによる狂騒のロック・ナンバー「着火」などを収録。様々な色が溶け合う個性豊かな楽曲たちがいゔどっとの多面的な魅力を引き出す。珠玉は、自身が作詞作曲編曲を手掛けた「夜半の雨」。言葉にできない感情こそ音楽に昇華する、という彼の信念が滲む。(秦 理絵)
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植田真梨恵
時間は止まりたがっている
2022年の『Euphoria』以来約3年ぶり、独立後初のアルバム。無尽蔵に人の言葉と思考に浸らされる時間(例えばSNSとか)を一旦止めて音楽を触媒に自分と対話する――アルバム・タイトルが示唆するところにそんな意味もありそうだ。徹頭徹尾、MTRで彼女の意識の中で鳴っているビートも空間も質感も独力で作り上げた本作は、どんなに尖ったジャンルでも植田真梨恵の細胞組織が存在している。本作の端緒となった「恥ずかしい」や"Shimokitazawa SOUND CRUISING 2025"コンピ盤に収録された「百獣の王」、「ロマンスを超えろ」等、オーセンティックな曲に今の煌めきとリアルが加味された曲の完成度が高いが、バングラ・ビートで日本ローカルのロード・サイド感を描くTrack.3の妙味も捨てがたい。(石角 友香)
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植田真梨恵
Euphoria
他アーティストからの多彩な提供曲を含むシンガーとして振り切れた前作『ハートブレイカー』とは真逆な手触りとテーマを持つ本作。何しろ2011年から作りため、死ぬまでに完成したかった作品なのだという。たしかに。日々の暮らし、歳月の経過、それでも変わらないもの、そこで得たからこそ今自分の足で歩いていること、忘れているようでしっかり記憶していること。それらを瑞々しいまま、もしくはしっかり消化したうえで、素に近い歌とアコギ、風通しのいいバンド・サウンドに着地させた植田真梨恵の超スタンダードだ。印象として、『The Bends』の頃までのRADIOHEADのような必然的なオルタナティヴなギター・サウンドやアンサンブルに共通する潔癖さ、高度に洗練されたDIY感も風通しがいい。ぜひ多くの人に聴かれるべき。(石角 友香)
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植田真梨恵
W.A.H.
前作『F.A.R.』でも、いわゆるJ-POPの女性SSWの音作りから自由になり、彼女のアーティスティックな側面が顕在化していたが、今回はテーマがより音楽的な"和風のチルアウト"であることから、各曲でその打ち出しが明確に。桜をテーマにした「Bloomin'」は力強いピアノ・リフとシンセが新鮮なAメロから覚えやすいサビへの展開が新鮮。また、ミニ・アルバム2作の傾向の発端になったという「勿忘にくちづけ」はアコギ、ピアノ、アップライト・ベースの選び抜かれた音で編まれるアンサンブルが、「長い夜」では"Lazward Piano"でお馴染みの西村広文の雨音のようなピアノが印象的だ。アートとポップスを高い地平で融合し始めた『W.A.H.』と『F.A.R.』は新たなリスナーにリーチするに違いない。(石角 友香)
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植田真梨恵
F.A.R.
2作連続でリリースするミニ・アルバムの第1弾『F.A.R.』のコンセプトは、"大人の成長"。わかっているけどわかりたくない、初めての感情を書き残した「FAR」、心の奥の"キラキラ"を詰め込んだ「ロマンティカ」、愛猫の温もりを歌う「softly」、思い出の余韻から現実世界にちゃんと連れ帰ってくれるインスト曲「EXIT」など、同じ空気感ながらもそれぞれの表情を見せ、不思議な後味を残す全7曲を収録。夢と原点、過去と現在――対極とも言える景色が目まぐるしく展開され、その慌ただしさが大人と子供の狭間のようで懐かしい。"聴き込みたくなる"だけでなく、丁寧に作られた音たちを"ただ流しておきたくなる"植田真梨恵の新境地を、メジャー・デビュー5周年の節目に感じられる意味は大きい。(渋江 典子)
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植田真梨恵
ロンリーナイト マジックスペル
「わかんないのはいやだ」、「スペクタクル」、「ふれたら消えてしまう」、「夢のパレード」という、気持ちを前進させるアップ・チューンのシングル4曲の意味をアルバムという単位で再び認識できる構造の強さ。これは彼女が常に自身の日常や心象をドキュメントしてきたことの証だろう。希望や目標としての夢、寝ているときに見る夢、願いとしての夢など、様々な夢を軸に動き出す13の物語。なかでも家族の誰かの不在と、それを超えた繋がりの物語を描くバラード「ダイニング」や、過去に描いた夢と現在の自分の対峙を思わせるピアノと歌の真剣勝負な「僕の夢」は、植田真梨恵の深淵が窺える。と、同時に遊び心とロマンチックが同居する肩の力が抜けた「パエリア」、「I was Dreamin' C U Darlin'」と多様な楽曲が並ぶ。(石角 友香)
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植田真梨恵
夢のパレード
前作の表題曲「ふれたら消えてしまう」でも実体がないからこそ獲得したその感覚を大切に生きていきたいと思わせてくれたが、Track.1「夢のパレード」も、具体性やポジティヴィティは描かれていない。ただひたすら疾走する素のコード・ストロークが季節の変わり目の風のようにリスナーの背中を押し、リフレインするメロディと植田のまっすぐな歌声が心を舞い上げる揚力として作用する。すごく音楽的だ。Track.2「サイハロー -autumn ver.-」はピアノとヴァイオリンと道路を行く車のフィールド音が寂しさと自由を描き出す。初期曲の音源化ということでファンにとっては嬉しい収録だ。今回、最もストレートなギター・ポップなのはTrack.3「210号線」。故郷を題材にしつつ懐かしささえ力にする、ある種フラットな彼女の強さを感じる曲。(石角 友香)
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植田真梨恵
ふれたら消えてしまう
音楽そのものには形はないし、触れない。だけどいつでも脳内で再生できて心が躍ったり涙したりする瞬間が蘇る。とても大事で儚い想いをラフで軽快なバンド・サウンドに乗せて、遠くまで飛ばすように描かれる「ふれたら消えてしまう」。ギター・リフのカッコよさと繊細に重ねられたコーラスが単純にストレートなギター・ロックに留まらないSSW植田真梨恵の個性を浮かび上がらせるあたりも聴きどころ。もう1曲のアップ・チューン「ルーキー」は、さらにラウド且つエモっぽいクランチなギターが痛快。ピンチの場面で勝負に出る"ルーキー"の心情が、ジェットコースターのようなスピード感を転調することで表現されている。そしてラストはアコギの弾き語り曲「まわりくるもの」。叶えたい何か、故郷にいる大事な人......成長の痛みと輝きが静かに刺さる。(石角 友香)
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植田真梨恵
スペクタクル
"つまりは それでも 信じる それだけのことで"という、モノローグ的な歌始まりに決意が窺えるTrack.1「スペクタクル」。ツアーをともにしているバンド"いっせーのーせ"と一緒に、グルーヴ重視でアレンジされたエモーショナルなギター・ロック・サウンドが痛快で、特にコロコロ変わる天気のようにコードがメジャーとマイナーを行き来する最後のサビは聴き応え十分。そしてTrack.2「カレンダーの13月」は打って変わってピアノと歌のみの冬のバラード。Track.3「ソロジー」はなんと18歳のころすでに書かれていた曲で、レコーディングは20歳のときのままのテイクを遂に収録。自然発生的なヴォーカルにありのままの当時の彼女が見えるよう。トータルで冬の厳しさも暖かさも感じられる1枚。(石角 友香)
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植田真梨恵
わかんないのはいやだ
3分にも満たないアッパーなピアノ・ポップに、最初は"え? え?何が歌われてるの?"と、先に走っていく植田真梨恵を追いかけてるような気持ちになる。ということは大成功なのだ。リピートしているうちにこの曲で歌われる、友達だけども、大事にしたい人間関係において軽々しく声をかけられないときの気持ちってたしかにこんな感じだなと思う。しかも"わからない"のはどんな言葉を選ぶかだけじゃなく、未来だってそうだ。Track.2の「クリア」はオルビス化粧品のCMでもおなじみの1曲だが、フルで聴くと、静かに自分の中に降りて上を向く気持ちになれるはず。Track.3はこの季節の匂いすらしそうな「夏の日」。アコギのシンプルなアレンジに彼女のシンガー・ソングライターとしての力量と素顔が見える。(石角 友香)
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上田麗奈
Empathy
声優でアーティストの上田麗奈がアルバム『Empathy』を完成。2016年のデビュー・ミニ・アルバムでは、繊細に丁寧に物語を紡いでいく印象が強かったが、今回は躍動的な曲、ポップで晴れやかな曲も増え、カラフルさが増した。Kai Takahashi(LUCKY TAPES)が作曲/編曲をしたポップ・チューン「アイオライト」は、上田がLUCKY TAPESを聴き、曲を書いてもらいたいという思いが実現したもの。またORESAMAによる「あまい夢」では、スウィートな歌声が抜群に映える。ストリングス基調のクラシカルな曲やファンタジックな曲など、それぞれの曲や感情表現で声色も細やかなグラデーションを描くのは、声優業で培ってきたものも反映されている。作品の彩りをその歌で表現した1枚だ。(吉羽 さおり)
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ウソツキ
0時2分
今作は、深夜0時2分、同時刻に起こった5つの出来事を描いたコンセプト・ミニ・アルバム。出ていってしまった彼女を追いかけられなかった後悔を歌う表題曲は、途方に暮れる主人公の張り裂けそうな想いを綴ったバラードだが、そのサウンドには暗さだけでなく、どこか愛情と優しさが滲み出ているように感じられ、余計に切なくて胸が締めつけられる。竹田昌和の歌声が突き抜ける"0時2分"という部分はまさにキラー・フレーズと言えるし、場面ごとに展開する洗練されたアレンジも聴きどころだ。他にも、オンラインの向こう側に想いを馳せる「ネメシス」や、離ればなれになってしまう彼女に向けた、スキマスイッチの常田真太郎(Pf/Cho etc)とのコラボ曲「大丈夫。」などが収録。それぞれのストーリーに浸ってほしい。(三木 あゆみ)
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ウソツキ
Diamond
ウソツキの新作は、ラヴ・ソング一色。とはいえ重たくもなく、美しすぎる言葉を並べるわけでもなく、"曖昧な気持ちの中にある本当のこと"を丁寧に、上質なポップスに乗せて歌うことを重視したような印象。「名もなき感情」は"は?"、"あ?"、"え?"といった普段の喋り言葉が、いい違和感のあるフックを作り出しており、サビでは恋心を"グーってきて/ぎゅーっとなって"などと言葉にならないまま表現しているのが、不器用なリスナーにより響くであろう楽曲だ。そして、軽快で親しみやすいサウンドのラスト・トラック「ラブソングは無力だ」に、それでも歌うことを選んでしまうバンドのもどかしさと、この作品に込めた真意が滲む。キュンとくるけど甘すぎない、希代の名曲が詰まった1枚。(稲垣 遥)
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ウソツキ
惑星TOKYO
どこか人懐っこく、聴いているとココロがそっとあたたまる――そんなポップな感性で楽曲を作り出す、決して嘘はつかないバンド、ウソツキ。今作では、彼らの"本質"そのものがストレートに描かれている。"信じていなくちゃ/やってられないんだ"と東京で活動中の彼らの期待/不安が詰まった「惑星TOKYO」、不器用ながらも生涯かけて想いを伝える軽快なポップ・チューン「一生分のラブレター」、本当の気持ちを言葉にしたミディアム・バラード「本当のこと」、いつも自分の側にいる人の大切さを物語った「心入居」は聴きどころ。誰かに本音を伝えることは時に怖くもあるけれど、それを包み隠さず伝える"強さ"を持つのがウソツキの魅力。そんな彼らの楽曲は、目まぐるしい日常を忘れさせてくれる。恋人や家族、親友などあなたにとって"大切な人"を思い浮かべてぜひ。(滝沢 真優)
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ウソツキ
スーパーリアリズム
ヴォーカル・ギターの竹田昌和を中心に結成され都内を中心に活動している"王道うたもの"バンドの1stフル・アルバム。Track.2「水の中からソラ見てる」、Track.9「明日世界は終わらない」に代表されるメロディアスで爽やかな楽曲は強烈なアクはないものの、不思議と繰り返し聴きたくなる妙な後味を感じさせるポップス。あくまでも歌を支える演奏に徹する各楽器の演奏も含めてたしかに"王道うたもの"。とはいえこうした歌を聴かせることを第一としたバンドは今や稀有な存在であるようにも思える。ライヴ・バンドとしての姿も想像できるTrack.3「旗揚げ運動」はフェスなどで盛り上がること間違いなし。一気にブレイクしそうな予感がする好感度抜群のアルバムだ。(岡本 貴之)
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嘘とカメレオン
JUGEM
息つく暇もないほどスリリングな展開で魅せる、これぞ嘘とカメレオン流高速ミクスチャー「さらばウォルポール」に始まり、ARCTIC MONKEYS「Brianstorm」を彷彿とさせるリフとビートが炸裂する「0」、オーセンティックなポップスに急接近した「タイムラプス」、90年代のオルタナティヴ・ロックやラップ・メタルの風を感じる「秒針」、BPM130から強引に200台にまで持っていく「リトル・ジャーニー」など、ユーモアとセンスが爆発したキラーチューンが満載。"You can choose fake or truth..."で締めるチャム(.△)(Vo)の歌詞もまた、いつにも増して豊かで核心を突く強さもより磨かれた、キャリア史上最高到達点と言っていいアルバムだ。(TAISHI IWAMI)
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嘘とカメレオン
ヲトシアナ
バンド初のMV「されど奇術師は賽を振る」がバズったことをきっかけに、大迫力のライヴ・パフォーマンスも注目を浴びて人気に火がついた、嘘とカメレオンのメジャー・デビュー・アルバム『ヲトシアナ』。当初アナウンスされていたデビュー日が、交通事故により延期するという事態を乗り越えてのリリースとなった。変幻自在に表情を変えるバンド・サウンドに乗せて、チャム(.△)(Vo)が巧みな言葉遊びを楽しみながら、バンドの意志を刻んでいる。威勢良く鳴り響く銅鑼の音を合図に魑魅魍魎たちと戯れ、幽霊船あるいは海辺の街を越えて、聖者たちと目指してゆく、まだ見ぬ未来。どこまでも深読みができるように編み込まれた歌は、入口こそ広いが一度入ると抜け出せない奥深さがある。才気を放つデビュー作。(秦 理絵)
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打首獄門同好会
こんなバンド名だけどいいんですか
色の濃いタイアップ曲が集結した打首のニュー・シングル。元極道の専業主夫の日常を描くギャグ・コメディ"極主夫道"OP曲「シュフノミチ」は、主夫/主婦の奮闘を歌っており、まさに"生活密着型ラウドロック"バンドと相性抜群の1曲だ。一方「カンガルーはどこに行ったのか」では、子どもの大人気キャラクター"しまじろう"とのタイアップというだけでも強烈なのに、"かんがえることを"と何度も繰り返される言葉が、より大きなインパクトを放つ。さらに、その"かんがえる"という歌詞の中に"カンガルー"が実は交ざっているんだから、笑わずにはいられないし、その裏で鳴るベース・ラインもクセになる。疾走感溢れる「それだけがネック」の、メロディにぴったりとハマる語感も良い。(伊藤 美咲)
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打首獄門同好会
2020
ミニ・アルバムそのものや"新型コロナウイルスが憎い"といった、どストレートなタイトルからもわかる通りに今年を象徴する1枚が完成。本作には、ステイホームで筋トレしながら、アニメを観る前後に、はたまた風呂上がりに腰に手を当て牛乳を飲みながら――そうして聴くことで灰色の日常を鮮やかに彩ってくれる曲が詰まった。"マスクしながらの ジョギングヤバイ"(「足の筋肉の衰えヤバイ」歌詞)など、打首らしく生活に密着した2020年のあるあるには思わずニヤリとさせられ、コロナ禍から平穏を取り戻したときに何をしようかと希望を歌う「明日の計画」で泣かせてくるのもニクい。日常が変わってしまったからこそ、今の日常を歌う打首の音楽がとても愛おしい。なんて書いたけど、頭を空っぽにして楽しむのもやっぱりいいのだ。(宮﨑 大樹)
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