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DISC REVIEW

Japanese

ホワイトブルーとハル

2年ぶりの全国流通盤は初のフル・アルバム。北海道のバンドであることにアイデンティティを持って活動する彼らの"心"が、曲と音という"技"と"体"に結びつくようになった印象だ。北欧音楽を参照とした、"バンドっぽい音"という漠然としたイメージに縛られないアプローチが覚醒を物語る。彼らにとって"厳しい冬"だったこの2年を投影した歌詞も深みがある。地元に対する誇りとコンプレックスが滲む言葉は美しくもリアルだ。自分たちは何を歌って生きていくのか。深層と向き合うことで生まれた本作が、広く人生を謳う作品になったのは必然だ。"人生とは例えるならば/長い長い旅の様なものだね"と始まる「バンドワゴン」の軽やかなサウンド、メンバーの楽しげな声がかえって泣けた。(蜂須賀 ちなみ)