Japanese
ザ・チャレンジ / ONIGAWARA / 新しい学校のリーダーズ
Skream! マガジン 2019年08月号掲載
2019.06.20 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 稲垣 遥
この日、まず最初にステージに現れたのは、4人組ダンス・パフォーマンス・ユニット 新しい学校のリーダーズだ。セーラー服を纏った少女たちのステージは、チャイムが鳴ると「最終人類」からスタート。超笑顔から鋭い眼差しの反抗的な顔まで、ひとつひとつの表情とエキセントリックなダンスで惹きつける。H ZETT Mが手掛けるピアノを軸にしたジャジーでロックな曲に乗せて、肩車したり組体操したり、とにかくアグレッシヴだ。"個性や自由ではみ出していく"を合言葉に、自分たちのステージングに自信を持っている様子が頼もしい。MIZYUのあどけないヴォーカルが奇天烈に彩るポップな「チラチラチラミー ~試験当日~」、"告白したら 犯罪ですか"と先生への恋心を昭和歌謡の香りを漂わせて歌う「恋ゲバ」からラスト「迷えば尊し」へ。"青春ってのは今を楽しむこと"という平均年齢18歳の4人が放つメッセージに、観客が"エンドレス青春!"と拳を上げて呼応するクライマックスには痺れるものがあった。
続いてはONIGAWARA。「ONIGAWARA SUPER STAR」のイントロが鳴るなか、会場後ろからオーディエンスをかき分けながら入場するも、斉藤伸也(Vo/GAYA/Prog)がコケて歌パートに間に合わないというアクシデント。そんなハプニングも手伝ってか、観客は温かな空気で、1曲目からコール&レスポンスの反応も上々だ。スーパーJ-POPユニットお得意のキラキラポップ「恋はすいみん不足」では、汗をかき、眼鏡を曇らせ、必死で愛の歌を歌って踊るふたり。思わず一緒にやりたくなる振付に、初見であろう観客も小さく踊り、微笑んでいる姿が見えた。Taku Takahashi(m-flo etc)がアレンジを担当し、m-floの「come again」をサンプリングした「東京SUKI・SUKIストリート」で会場をアーバンに彩ると、竹内サティフォ(Vo/Gt/Prog)は"キマりすぎてる......"とひと言。そこから「恋のメリーゴーランド」、「Eじゃん」と1stアルバムからのライヴ定番曲を畳み掛け、ONIGAWARA流、夏のアンセム「タンクトップは似合わない」でフロアのペンライトを煌々ときらめかせて去っていった。
"活動休止から戻ってまいりましたー!"と現れたのは、今年3月末に約1年半ぶりに活動を再開させたザ・チャレンジ。自身のことを歌う新曲「復活」から、沢田チャレンジ(Vo/Center)は天井にぶつかりそうなくらい飛び跳ね、エネルギーを爆発させる。続く「会いたい 会いたい ちょー会いたい」はキャッチーなラヴ・ソングで、チャレンジオノマック(Vo/Gt)の甘い声色が響き、沢田が前のめりに煽ると、会場の熱も渦を巻く。「チューしたい」では、ONIGAWARA斉藤をステージに呼び込み、沢田とチューをするパフォーマンス。なぜか嬉しそうな沢田に対し、怪訝な表情を浮かべる斉藤に笑いが起きる。沢田が、親交を深めたいという新しい学校のリーダーズ、活動休止前からの盟友 ONIGAWARAへの想いも語ったあとは、「東京レコード」や代表曲「大きなミラーボールの下で」を披露。勢いそのままさらに投下した新曲「それでも僕は夢をみる」は、暑苦しくまくしたてるラップの泥臭さ、この日唯一のバンドならではのラウドなサウンドが際立った場面だった。本編ラストの「オレオマエフェスティバル」では、沢田が誰よりもはしゃぎながらフロア後方まで練り歩き"この曲楽しいー!"と漏らす。活動再開後初のホーム 下北沢公演に漲る気合をぶつけ、会場の隅々まで笑顔を咲かせたアクトだった。
[Setlist]
■新しい学校のリーダーズ
1. 最終人類
2. 席替ガットゥーゾ
3. チラチラチラミー ~試験当日~
4. 恋ゲバ
5. 知りたい
6. 迷えば尊し
■ONIGAWARA
1. ONIGAWARA SUPER STAR
2. 恋はすいみん不足
3. 抱きしめたい
4. 東京SUKI・SUKIストリート
5. Let's Dance!!
6. 恋のメリーゴーランド
7. Eじゃん
8. タンクトップは似合わない
■ザ・チャレンジ
1. 復活(新曲)
2. 会いたい 会いたい ちょー会いたい
3. チューしたい(新曲)
4. 東京レコード
5. 大きなミラーボールの下で
6. それでも僕は夢をみる(新曲)
7. マイガール
8. オレオマエフェスティバル
En. 恋をしようよ
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