Japanese
UVERworld
2023年07月号掲載
Member:TAKUYA∞(Vo)
Interviewer:杉江 由紀
この曲を日産スタジアムでいかにカッコ良く響かせられるか? というのがすごく楽しみ
-さて。ここでもう1曲のコラボ曲となる「FINALIST (feat.ANARCHY)」についてもお話をうかがいたいのですが、ANARCHYさんとは以前から親しかったのですか?
いや。彼が京都で僕が滋賀県なので、めっちゃ近いところでは活動してたことになるし、彼の存在は知ってたんですけど、これまでは全然面識とかなかったです。
-そうしたなかで、このコラボが実現することになったきっかけはなんだったのです?
彼のことを知ってからは20年近く経ってると思うんですけど、ずっと変わらないスタイルでやってるところに僕としては感じるものがあって、最初はInstagramでDMしたんですよ。そこから、共通の知り合いを通じてライヴを観てもらって、そのあとに"一緒に曲を作ろう"って誘いました。
-では、この「FINALIST (feat.ANARCHY)」はついに完成した曲となるわけですね。
でも、実際に作り出してからはできるまでかなり早かったです。というのも、この曲は日産スタジアムで重低音の効いたヒップホップを響かせたいなという発想から生まれたもので、目指すところが明確だったんです。で、ANARCHYはプロのラッパーだけに、その場でどんどんリリックが出てくるんですよ。"俺、ANARCHYのあの曲が好きなんだけど、ああいうもっと尖ってる感じがいい"って言うと、すぐ"OK、じゃうそういう感じでいきますね"って書き直してくれたりもしたし。そのあとのレコーディングも非常にスムーズでした。
-例えば、今作中で言うと「α-Skill」のような温かく心地よい響きが漂う楽曲も素晴らしく素敵なのですけれど、UVERworldは「FINALIST (feat.ANARCHY)」のようにコアで攻撃的なタイプの曲も大変似合いますね。そして、三つ子の魂を感じます(笑)。
やっぱり、こういうのは好きです(笑)。自分が高校生の頃によく聴いていたのがまさにこういう音楽に近いものだったので、未だにその"血"は脈々と流れてるんだと思います。そして、UVERworldが日産スタジアムでライヴをやると決まってから、僕は2022年に日産スタジアムで行われたライヴはほぼすべて観に行っているんですよね。常に"自分だったらここでどういう音を響かせたいか"ということを意識しながら観てきたから、この曲を日産スタジアムでいかにカッコ良く響かせられるか? というのが今からすごく楽しみです。きっと、ここまでドロドロしたロー感の強い曲が日産スタジアムで流れることはあとにも先にもないはずなんで(笑)。
-強いアタック感を持っているという意味では、これまたヒップホップ色の強い「Don't Think.Sing」も実にクール且つホットで最高ですね。
これはLAで作ってきた曲で、躍動感のあるリズム感が軸になってます。そこを最大限に生かすための譜割りを考えることも必要でしたけど、それだけじゃなくて内容とか意味を持たせていくことにちょっと苦労しましたね。まぁ、こういうタイプの曲は譜割りのほうを優先することもあったにせよ、僕としてはここからもっと歌詞に特化していきたいと思ってるんですよ。
-そう思われるようになった理由やきっかけはなんだったのでしょう。
ヴォーカリストって、人それぞれ得意なものがあると思うんです。でも、自分が得意なものって何ひとつ見つからなくて。強いて挙げるなら、ファンの人たちが高く評価してくれてたり、共感してくれる歌詞なんだろうなと。だから、ここから先の音楽人生はもう"いい歌詞"に全振りしていこうと僕は思ってるんですよ。ただ、それでも「Don't Think.Sing」に関しては音との噛み合い方やバランスを考えると詞の内容を突き詰めていくことが結構難しくて、最終的にはこのタイトル通りに"考えるな、歌え!"っていうふうになりました。でも、かなりパーソナルな部分も濃く出てるんですよ。
-でしょうね。TAKUYA∞さんの書かれる歌詞はこれまでも鋭い描写のものがいくつもありましたけれど、この「Don't Think.Sing」は相当に赤裸々であると感じます。
これを聴く人がどう捉えるかはわかんないですけどね。ただ、僕にとっては"初めて見た父の背中/俺の場合はそこに絵が描いてた"っていうところも、そのあとの"きっと俺は 本当は性別関係なく/人を愛し 付き合うこともできる"っていうところも、世間とか受け取ってくれる人たちのことを意識するがあまり表現の幅を狭めるということはしたくなかったから、自分の中にあるものをすべて出しただけなんです。このアルバムだと「two Lies」の歌詞もそうかな。書く側としては書きづらいところではあるんですけど、あえて踏み込んで書いた歌詞です。
-TAKUYA∞さんの"いい歌詞に全振りしたい"という想いは、沁みる歌詞として我々にしっかりと届けられておりますよ。また、それでいて「VICTOSPIN」や「echoOZ」も含めてコンポーザーとしてのTAKUYA∞さんもこのアルバムでは大活躍されていらっしゃるわけで、そこもさすがですね。紛うことなき名曲揃いですよ。
ほんとですか? ありがとうございます。たしかにどれもいい曲に仕上がりましたね(笑)。
-バンド名義での作曲による「THEORY」も秀逸で、これは日産スタジアムで聴いたらより感動できるだろうなとも感じております。
これはサビの部分が10年くらい前からあって、自分自身もわりと気に入ってたから、今回改めて1曲として完成させました。この歌詞の中で書いてるのは、この3年くらいで気づいたことですね。コロナ禍で配信とかをするようになって、僕らは以前よりもむしろファンの人たちの交流が増えたんですけど、そういう中でこんなにもUVERworldを自分の人生の一部だと思って生きてくれてる人がいるんやなっていう事実が、自分の想像している以上のものだった、ということに気づかせられたことからこの詞は生まれました。
-つくづく、今作にはノンフィクションなドラマが凝縮して詰め込まれているのですね。そこに"ENIGMASIS"というタイトルが冠された理由もぜひ知りたいです。
"ENIGMA"って謎とか神秘を意味する言葉で、第2次世界大戦で使われた暗号機の名前でもあるんですけどね。例えば、曲を作っていると最初に思い描いていたところとはまったく違うところに着地するっていうことがよくあって、その感覚を言葉にしたいなと思ったときにこの言葉に行き当たったんです。ただ、"ENIGMASIS"というのは"ENIGMA"から端を発した造語で検索しても出てきません。そこもいいなと思ったんですよ。このアルバムは僕らやUVERworldの思想を解読するための1枚である、というふうに考えてもらえるといいんじゃないかと思います。
-そんな『ENIGMASIS』が発表されてから10日後には、7月29日と30日に日産スタジアムでの"UVERworld premium THE LIVE at NISSAN STADIUM"と"UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000"が控えております。昨年からこのライヴを射程圏内に入れていらしたというTAKUYA∞さんは、この2日間でいかなる場を生み出していこうとお考えですか。
UVERworldのキャリアの中では一番大きいキャパシティでのライヴなんで、成功するかどうかというのはしっかり演奏して歌うとかそういうこと以前に、その空間をどこまで制圧できるかどうかやなと思ってますね。自分たちの空間として操れることができれば、過去に何度もやってきたような完璧で最高なライヴをすることができるはずですから。その勝ちの感覚は自分の中にしっかりあるので、当日のことをイメージするとほんの一瞬ドキッとしてしまうところはありますけど、次の瞬間には"これはいける!"っていう確信に変わってるので、ほんと楽しみでしょうがないです。
-1日目が"UVERworld premium THE LIVE at NISSAN STADIUM"で、2日目が"UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000"になっているあたりも実に興味深いですしね。
セトリもそうだし、この2日間は全っ然違うものになりますよ。そして、雨が降ろうが何が起きようが、あとは起きた事実を受け入れてやり切るだけです。
-もし、この記事を読んでいる方の中に"もちろんUVERworldのことは知ってるよ。でも、まだライヴは観たことがないな。次は日産スタジアムでやるのか。ちょっと観てみたい気はする。どうしよう?"と迷っている方がいるとしたら。TAKUYA∞さんはその方に対してどのような言葉を掛けられますか。
そうだな......じゃあ、こう言います。オリンピックは4年に1度、サハラ砂漠に降る雪は50年に1度、ハレー彗星は76年に1度。この日産スタジアムでの"UVERworld THE LIVE"/[男祭り"6 VS 72000"]は人類の歴史上たった1度きり。もうこれは観るしかないでしょ。以上!!
LIVE INFORMATION
"UVERworld premium THE LIVE at NISSAN STADIUM" ※SOLD OUT
7月29日(土)日産スタジアム
OPEN 14:00 / START 17:00
"UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000"
7月30日(日)日産スタジアム
OPEN 14:00 / START 17:00
[チケット]
スタンド指定 ¥9,800 / スタンド指定(グループ席) 9,800(税込)
■一般発売中
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