Japanese
UVERworld
Skream! マガジン 2023年09月号掲載
2023.07.29 @日産スタジアム
Writer : 杉江 由紀 Photographer:平野タカシ
完全制圧の偉業は寸分の隙もなく遂行された、と言っていい。UVERworldにとって過去最大キャパでのライヴとなった日産スタジアムでの"UVERworld premium THE LIVE at NISSAN STADIUM"/"UVERworld KING'S PARADE 男祭りREBORN at NISSAN STADIUM 6 VS 72000"は、このたび7月29日と30日の2日間にわたって開催されることになったものだが、ライヴのわずか10日前に発表された最新アルバム『ENIGMASIS』に関するインタビュー(※2023年7月号掲載)において、フロントマン TAKUYA∞が"日産スタジアムでのライヴに関しては、空間をどこまで制圧できるかどうかがすべて"と語っていたあの迷いなき言葉は、つまりここでまるごと実現化されたことになる。
ちなみに、この7万2,000人を収容する巨大会場にてDAY1の冒頭にまず執り行われたのはリアステージを使用した誠果(Sax/Mani)によるDJプレイで、QUEENの「We Will Rock You」や、BON JOVIの「Livin' On A Prayer」といった時代を超越するロックのマスターピースに加え、1990年に世界を席捲したC+C MUSIC FACTORYのダンス・チューン「Everybody Dance Now」でも場を盛り上げてくれることになり、曲の合間には誠果ならではのエモいサックス演奏も随時織り込まれたのも相まって、満杯となった場内は瞬く間に"ととのった"状態へとトランスフォーム。
そして、ほどなくメイン・ステージの上に設えられた宙空ステージから堂々と姿を現したUVERworldの6人は、最新アルバム『ENIGMASIS』の収録曲「VICTOSPIN」を高らかに奏でだすところからこのライヴの口火を切ることになった。"2023年7月29日、UVERworldにとって歴史的な最高の日! ヤバい日になるから覚悟しとけよ!!"とTAKUYA∞が咆哮してから続けられのは「ナノ・セカンド」で、ここでは宙空ステージが地上へと降ろされて各メンバーがメイン・ステージのフロントまで躍り出る攻めのステージングが展開されたことと、楽曲の持つ高揚感&リズム感も相まって、なんと日産スタジアムのスタンドが7万2,000人の生む熱いバイブスでリアルに揺れだす事態が発生。筆者は以前にも同スタジアムでの別件ライヴ取材をしたことがあるものの、この場所がこんなにも揺れるものだとは露知らず。UVERworld、恐るべし!
"今日は全力のセットリストを見せるから!!"(TAKUYA∞)
3曲目の「7th Trigger」を歌いだす直前にはこうも叫んだTAKUYA∞だが、実際ここからの流れは尋常ではないほどの驚異的密度で、メジャー・デビューから18年の月日をかけてライヴバンドとしてここまで絶えず鍛練してきた彼らの本領と本気が、これでもかとふんだんに詰め込まれていたのではなかろうか。
信人のアグレッシヴなベース・プレイが炸裂した「CORE PRIDE」、メイン・ステージのフロント下部からせり上がってきた第2のドラム・セットを用いて真太郎がオーディエンスを湧かせるドラミングを披露した「NO.1」、7万2,000人の発する大シンガロングが揺れるスタジアム内いっぱいに響いた「IMPACT」、20年以上も前に生み出された曲でありながら今も燦然と輝き続けている「CHANCE!」と、もはやこの日のセトリについてはベスト盤をライヴ化したも同然な内容にも思えたくらい。
そして、中盤に入ってからの「シリウス」ではメンバーがふた手に分かれてプチ・ステージ型電動モビリティを使ってリアステージへと移動し、客席最前列と最後列が反転したなかで演奏が始まるという面白い現象も起きることに。たとえ巨大会場であっても観客全員に目いっぱい楽しんでほしい、というUVERworldのホスピタリティが生かされたこの演出はとても粋で、このリアステージからは夏らしさ全開の「シャカビーチ〜Laka Laka La〜」、隠れた名曲であり今回のライヴで初出しとなった「モノクローム〜気付けなかったdevotion〜」を含めた計8曲が放たれることになった。
また、今回のライヴならではのオプションとしては「ENCORE AGAIN」で最新アルバム『ENIGMASIS』にもゲスト参加していたBE:FIRSTのSHUNTOが突如登場するひと幕もあったほか、克哉が珍しくセミアコ・ギターを駆使しながら優しく温かい音像を紡いだ「ビタースウィート」、赤裸々でいて誠実なTAKUYA∞の詞とヴォーカリゼイションが映えた「Don't Think.Sing」、誠果による熱量の高いサックスと彰のエッジーなギター・ワークが曲にさらなるエナジーを与えていた「Touch off」でも、このスタジアムに集った観衆すべてが完成度の高いステージングに魅了されていったことは間違いないはず。
TAKUYA∞が"今、一番大切な曲"と紹介してから歌いだした「EN」も、野外ライヴだからこその花火が派手に打ち上がるなかで聴けた「THEORY」も、3時間近くの公演をしめくくるのに相応しい感動を漂わせていた「MONDO PIECE」も。あらゆる瞬間がクライマックスで、UVERworldによって完全制圧されたこの夜は、きっとこの場に居合わせたすべての人々の胸に一生忘れられないようなきらめく夏の想い出を残してくれたことだろう。すなわち、UVERworldはここにひとつの偉業を達成したのである。
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