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INTERVIEW

Japanese

シュレーディンガーの犬×超能力戦士ドリアン

2023年07月号掲載

シュレーディンガーの犬×超能力戦士ドリアン

シュレーディンガーの犬:ならく いち もな さりあ るるか
超能力戦士ドリアン:やっさん(Gt/Vo) おーちくん(Dance/Vo) けつぷり(Gt/Cho)
Interviewer:稲垣 遥 Photographer:川野晴都

-そして、いちさんからは、CDのタイトルについて質問があるようです。

いち:2018年7月に出てたCD(『超能力戦士ドリアンの1004円のCD』)の値段が1,004円で、なんで1,004円なんですか。消費税4円でしたっけ?

やっさん:あのねぇ。違うんですよ、言ったげて。

いち:気になる。

おーちくん:僕たち超能力戦士なんで、"戦士"なんです。

いち:あー! そういうこと!? 全然気がつかなかった! それもお風呂で閃いたんですか?

やっさん:それは考えて出したな!

一同:あはははは!

けつぷり:10月4日にワンマン・ライヴしたり、語呂合わせは結構好きで。

いち:めっちゃ納得しました。やっと今もやもやが消えました。ありがとうございます。

おーちくん:ただ出したあとに消費税が増税されてもうたから、1,004円のCDじゃなくなっちゃうんですけど。

やっさん:2回したもんな。逆に犬の日にイベントとかしないんですか?

-たしかに。"シュレ犬"だから。

いち:去年、シュレーディンガーの犬の名前のもとになった研究の、(エルヴィン・)シュレーディンガーさんの誕生日の8月12日に復活祭("Erwin Schrödinger 生誕祭『The revival of Schrödinger's Dog』~シュレ犬復活祭~")をしました。メンバーがすっごい削れて3人になっちゃって。

やっさん:あーそっちか!

やっさん&けつぷり:シュレーディンガーさんの復活祭かと思った。

いち:違います(笑)!

けつぷり:儀式みたいな(笑)。

いち:そこでもなが入ってきたんですよ。3人だとライヴはさすがにできなくて、ライヴ・イベントに出ることもちょっとだけ難しくて、その復活祭も込めて12日に"生誕復活祭"みたいな感じでやることがありました。11月11日はプロジェクト(シンデレラの犬 Project)で犬のコスプレで対バンみたいなの("1111 超ワンワンふぇすてぃばる!2022")はあります。"犬"単独はないです。

やっさん:"シュレーディンガー"のほうが大事なんや。

ならく:今年もあるみたいです。8月12日に。

-るるかさんからも質問があるようです。

るるか:曲のフレーズとか、ライヴ中に着ぐるみを着るとか、そういうアイディアは、さっきと被っちゃうけど、どういうときに思いつくのかなぁって。

やっさん:でも、曲の演出は意外と偶発的なものが結構あって。ヴォーカルが恐竜やったりゴリラやったり着ぐるみを着た状態で歌う曲があって、着ぐるみ結構アイコン的になってきてるんですけど、そのきっかけは「恐竜博士は恐竜見たことないでしょ」(2017年リリースの2nd EP『最高金賞受賞』収録)って曲で。その曲のミュージック・ビデオを撮ろうとなったときに、おーちくんが恐竜の着ぐるみのレンタルを手配したんですよ。着ぐるみって基本的にミッキーマウスみたいなちょっと硬いやつなんですけど、僕らが今着てるやつは空気で膨らむやつなんです。ハロウィンによう街中におるやつで。でもそのときはちゃんとした着ぐるみを借りようとなって、おーちくんに"着ぐるみのレンタル、ちょっと安いとこ探して借りといて"って言ったら手配してくれたんです。前日にホテルに届くようになってたんですよ。でもずーっと待ってても来ぉへんから問い合わせたら、着ぐるみの詐欺のサイトやって。

一同:えーっ。

やっさん:そんな着ぐるみを借りたい人だけを狙う詐欺のサイトある!? って。

おーちくん:めちゃくちゃニッチな詐欺。

一同:(笑)

やっさん:届かへんってなって急遽Amazonお急ぎ便で次の日届くのが、今使ってる膨らむ恐竜やったんですよ。

るるか:あぁ~!

やっさん:それやったらレンタルじゃなくて買いやから、これライヴでも使ってみるかーってなって、でも無理やろーと言ってたら意外とそのまま歌えたんですよ。これちょっとおもろいからやろうやーってやったらライヴハウスでお客さんにウケて、そらまぁ絵面がおもろいわなーって感じで、そっから結構着ぐるみは自分らのもんみたいになって。その次にゴリラの着ぐるみもあるんですけど、それは着ぐるみ先行で見つけて、"ゴリラの着ぐるみがあるやん。じゃあゴリラの曲作るわ。ゴリラって何があるかなー"ってなって、ゴリラのドラミングってグーで叩いてるイメージあるけどパーなんですよ。だから実はパーですよって曲を作って、おーちくんにゴリラの着ぐるみ着てドラミングしてもらう曲(2022年4月リリースの1stミニ・ミニ・アルバム『でっかいワンちゃん』収録曲「ゴリラのドラミングーチョキパー」)をやるとか。

いち:ははは(笑)、振付も。

やっさん:ドラマーがおらんのにドラム・ソロやるとかもそうやけど、自分らの身に起こったことをライヴでどうしようか、みたいなパターンは結構あるかもしれないですね。

-新曲(2022年12月リリースの「猫の手を借りたら大変な事になった」)でも猫の着ぐるみが出てきますよね。

やっさん:猫の着ぐるみはスタッフが着て踊りますね。あれは硬い着ぐるみ買っちゃったんで、硬い着ぐるみはさすがにマイクが通らないんです。

-るるかさんからもうひとつ質問があるようです。

るるか:活動しててやりがいを感じる瞬間とかはありますか?

おーちくん:やっぱりライヴしてて、これだけのお客さんが、それこそ同じ動きしてくれるとかって普通に生きてたらないから、こんな活動してる醍醐味やなみたいな感じではあります。

けつぷり:ちょっと素人臭くはなっちゃうんですが、僕ら人生で音楽聴いてる時間のほうが長くて、サラリーマンしてたバンドなんで始めるのも結構遅かったけど、頑張ってやってたらフェスに出られたり、聴いてたアーティストさんとお会いできたり仲良くなれたり一緒になんかできたり、そういうのって夢あるじゃないですか。そういうの嬉しいなぁみたいな感覚はなくしたくないなと思いながらやってますね。そこはずっと新鮮でいたいなっていう。

やっさん:コロナ禍までは一本一本ライヴをやるぞ! しかなかったんですけど、コロナ禍になってライヴがめっちゃ飛んで、それがめっちゃ悔しくて嫌やったんですよ。でもサラリーマンで仕事してるときって仕事飛んだら嬉しかったんですよね。ありがたい仕事させてもらってるなってそのとき改めて思ったんで、そういう気持ちにコロナ禍のおかげでなって、やりがいを思い出せたというか改めて感じられたなと。

-改めてバンドが好きでやってるんだなっていう。

やっさん:そういう気持ちになれる仕事って世の中何人の人ができてるかなと思ったら、ありがたい環境にいるなって。

いち:(※大きく咳き込む)すみません、めちゃくちゃいい話してくれてるのに咳が止まらなくて......。

ドリアン一同:はははは!

やっさん:大丈夫、俺らのいい話なんか誰も求めてないから。咳ぐらいがちょうどいい。"いち、ここで大きく咳き込む"って書いてもらって。

いち:やだー! もー!

ドリアン一同:ははは(笑)。

ならく:水飲みな。

けつぷり:俺らが昨日二郎系(ラーメン)食ってきたから匂いがさ、影響したんかと思って。

いち:違う違う!

やっさん:リンゴジュース飲んだから大丈夫!

けつぷり:過信しすぎやリンゴジュース。

おーちくん:飲んだん次の日やし。