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INTERVIEW

Japanese

"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT" 座談会

2021年10月号掲載

"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT" 座談会

CODE OF ZERO:0C
chocol8 syndrome:‎しゃおん(Vo)
みるきーうぇい:伊集院香織
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by yui
取材場所:渋谷nostyle

-それぞれの想いで活動をしていることが伝わってきました。今年の"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"も緊急事態宣言下で開催される可能性はありますが、こんなライヴを作っていきたいとか、今の時点での考えはありますか?

伊集院:みんなそうだと思うんですけど、お客さんのことをより考えちゃうというか。もっとこうしたいんだろうなとか、来たくても来れない人のことを考えてしまうんです。やっぱり"ライヴが希望"という人たちが集まって来てくれると思うので、その人たちの"ライヴに救われたい"とか、"楽しみたい"という気持ちを、どれだけライヴハウスで解放させてあげられるか。そこをすごく考えるようになりました。気持ちを解放させる音を出す。シンプルですけど、そこを考えていますね。

しゃおん: 2020年後半くらいからちょっとずつコロナ禍での大きいイベントもやるようになったけど、信頼がガクッと落ちるようなこともあったじゃないですか? 私は、私のお客さんにはすごい信頼を置いていて。"マスクを取らないで"とか"このルールは守ってね"って、誰ひとりとして注意したことがないんです。きちんと守ってくれています。ルールを守って、音楽を楽しみに来ている人たちの場所を奪いたくないというか、私も音を鳴らしていたいし、歌っていたいので、全員が幸せに帰れたらいいなって。そういう願いなんです。最近、対バンを見るとすごく泣けてくるというか。"こんな時代にキラキラしてくれてありがとう"みたいな気持ちになって。この前も、みるきーうぇいのワンマンに行ったし、コロナ禍でもCODE OF ZEROとの対バンは何回もあって、すごくウルウルしちゃったんですよ。お客さんは毎回そんな気持ちだと思うので、"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"にかかわらずですけど、"来るという選択をして来てくれた人に幸あれ"みたいなライヴをやります。

-CODE OF ZEROはどうですか?

0C:こういうライヴが作りたいって話じゃないんですけど、サーキットって、コロナがなかったときはビラを配れていたんですよね。有名なものでは"ミナホ(MINAMI WHEEL)"。

しゃおん:通りに何百人ものバンドマンがいて(笑)。

伊集院:しゃおんちゃんを知ったのがそれだった。着ぐるみのバリかわいい子がおるなって。

しゃおん:配っていたね(笑)。

0C:そういうのが気軽にできる雰囲気になってほしいとは思います。今は、タイムテーブルが発表されて、SNSで"来てね"と言うぐらいしかほんまにできひんから。そういうふうに1日中楽しめるようになったらいいなと思うんです。"じゃあその代わりって何?"ってなるとちょっとわかんないですし、緊急事態宣言が明けたらできるのかって話でもなさそうなので......。でも、サーキット自体は1日がお祭りみたいな雰囲気ではあるので、そういう雰囲気が戻ってきたらいいなと思います。

伊集院:ビラを配れないのは本当に痛い。頑張る術が、ネットで"来てね~"ってハッシュタグをつけることと、練習していいライヴをするという以外がなくて。前だったら、ちょっと目立つ格好でビラを配って"来て~!"とか言って。そのおかげで人が来てくれたり、"入場規制になった! ありがと~!"とか言えたりしたけど、今はそれすらもちょっと言いづらい。そのサーキットでより知ってもらうための活動ができないから、本当にその日のライヴに来てくれることをただ祈るのみ、みたいな。

-新しい出会いがサーキットの醍醐味のひとつですもんね。ビラ配りに代わる何か、ですか。

しゃおん:自分の中で考えてすぐに却下したんですけど、エアドロ(AirDrop)ってあるじゃないですか? それを使って"〇〇時にちょこはち観に来てね"という画像を無差別に送りまくろうかと思って(笑)。でも、ちょっとヤバいやつかなと思ってやめました(笑)。これ以上のいい方法があったら、誰か教えてほしい!

伊集院:なんかすごく惜しい感じがする(笑)! もう一歩(笑)!

-(笑)ひと言で"女性ヴォーカル"と言っても、その人の人柄とか生き様が反映されているから、音楽性はもちろん発信しているものも違いますよね。そんな人たちが一堂に会したライヴを観ることができるのが、"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"の面白いところだなと、話を聞いていて思いました。

しゃおん:たぶん、(この3組は)みんな泥臭いほうだと思うんですよね。かわいいところとか華やかなところもあるんですけど、この3組はその中でも泥臭いほうだと思います。

伊集院:たしかに(笑)。

0C:ある意味同じジャンルです(笑)。

-(笑)いろんなアーティストが出るイベントになると思いますけど、"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"で楽しみにしていることはそのほかにありますか?

伊集院:私は女性じゃない人との対バンも多いんですね。女性ヴォーカル限定イベントは、やっぱり空気感がちょっと変わってくるんだろうなと。私たちのことを知らなかった人、名前は知っていた、観てみたかったという人に会えるいい機会だなと思うので、そこでいいなと思ってもらえるかもしれない。やっぱりそこがサーキット、"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"ならではの楽しみな気がします。

しゃおん:今までもサーキットに出たり、主催したりしてきたんですけど、やっぱりサーキットのお祭り感は特別というか、リストバンドを巻いて、タイテを睨んで走るみたいなのって、サーキットならではの楽しさだと思うんです。今回は初めて観るアーティストがすごく多いので、私も移動で走ってしまうんだろうなと思うんですけど、それがすごく楽しみです。お客さんにも走ってほしいですね。この機会だからこそ、初めてのアーティストを観てほしいし、ちょこはちを観たことがない人には絶対来てほしいです。楽しみですね。

0C:女性ヴォーカルには意外性みたいなものを持っている人が多いんです。それを観るのが毎回楽しみですね。人にもよるんですけど、例えば声が出なくなっちゃったときにどうするのかとか、そういうときに急に出る芯の強さがあるんです。かわいいとか、わかりきっている部分はありますけど、そこを超えるときがあるので。そういうときにきゅんとする。女の人のそういうところを観ることができる、しかも1日見放題で。サーキットってすごい。

伊集院:本当に。これがスタンダードなのが不思議なくらい、お得だよね。

-では最後に"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"出演への意気込みをお願いします。

伊集院:女性の強さも弱さもむき出しのライヴができたらと思うので、まだ見ぬ人も、今好きな人も、楽しみにしていてください!

0C:こういう時期なので、来るか来ないか悩むと思うんですけど、来てくれたからには絶対に楽しんで帰ってほしいから、楽しませられたらいいなと思います。私は全部明るくはできひんかもしれんけど、"生きてますよね?"ってお互い直にわかるのがライヴだと思うんです。1日良かったと思ってもらえるように頑張りたいし、とにかく1日通して楽しんでほしいです。

しゃおん:2回目の"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"。前回もルールを守ったなかでやったお祭り騒ぎなんですけど、全部パワーアップして開催されると思うので、タイテを見て、大いに悩んで――ちょこはちは丸をつけておいてください(笑)。会えるのを楽しみにしています!

EVENT INFORMATION
"MITSUBACHI ROCK CIRCUIT"

11月20日(土)下北沢9会場
シャングリラ / 近松 / MOSAiC / WAVER / CLUB251 / DaisyBar / mona records / DY CUBE / ReG
11月23日(火・祝)大阪6会場
SUNHALL / SUNHALL WEST / ANIMA / Pangea / BEYOND / CLAPPER
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500(D代別)
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