Japanese
あいみょん
Interviewer:石角 友香 Photo by 上溝恭香
太宰 治の"人間は恋と革命のために生まれてきたのだ"って言葉が好き。生きることと死ぬことと恋愛は一緒やなと思います
-そして「恋をしたから」はタイトルにも思い切り"恋"って付いてますけど、この曲は恋をしたからどうなった、なんですね。
恋愛が人間に与える影響力ってほんまにすごいなと思ってて、歌詞どおりなんですけど、人のことを好きになる前は明日が来ることが別に好きじゃなかったのに、誰かのことを好きになったら明日が楽しみでしょうがないとかなるじゃないですか。そういう作用、むちゃくちゃすごいなと思って。そういう話です(笑)。
-世界が変わって見える的な感覚?
そういうのっていいなぁと思うんです。人が恋愛をするのはほんまにもう昔っから変わってないわけで、一生あり続ける、一生のテーマで。私、太宰 治の一節ですごい好きな言葉があるんですけど、それが"人間は恋と革命のために生まれてきたのだ"っていう言葉なんです。
-なんかあいみょんさんっぽい。
そう。人間は恋と革命のために生まれてきたって、でも恋自体が革命に近いものやから、すごい面白いなと思って。好きなんですよね。たぶん一生、人類は恋愛し合うので、生きることと死ぬことと恋愛っていうのは全部一緒やなと思いました。
-恋の中にも革命的に変化を起こすこともあるし、社会的なことよりもよほど自分が揺さぶられることでもあるし。ほんとに恋のことが集約されてるアルバムだと思う。
そうです。ほんまに太宰の言葉どおりで、じゃないとこんなに世の中にラヴ・ソングはないなって思うんですよ。みんなやっぱ恋愛の曲を書きたいと思うんじゃなくて、そうなっちゃうというか。だから恋っていうもののすごさを改めて感じます。
-でもやっぱりあいみょんさんの場合、お茶を濁さないというかダイレクトな恋だと思うんですよ。"生身の恋"って感じがします。みんななんかきれいにしすぎというか。
うん、今の世の中、恋愛はきれいじゃないとあかんみたいなところがありますからね。
-だんだん人付き合いをしなくなるとか、コミュニケーションを取らなくなるとかいうけど、そんなことないんじゃないの? ってあいみょんさんの支持の高さを見てると思うわけですよ。
それもやっぱり時代と一緒に恋愛の仕方もどうしても世代で変わってくるとは思ってて。昔はケータイがなかったから駅の前の掲示板に待ち合わせの場所書いたりしてたじゃないですか。人探すのにも掲示板を使うとか。それって直接的な"会う"って作業ができることやったと思うんです。昔の方が人と人が会って話すっていうことができてたと思うんですけど、今ってネットの進化が著しくて、会わずとも第一印象みたいなものも全部ネットとかもあるから。もちろんそれもいいんですけど、いろいろ考えますね。だから同世代の子たちってどういうふうな恋愛をしてるのかとかすごい気になります。
-全然会わずに完結する人もいるでしょうし。
アプリとかであるじゃないですか? マッチング・アプリみたいな。"怖!"と思いますね。でもみんな怖いって思わへんから使ってるんやろうし、それも私がネットをちょっと疑いすぎてるのかなと(笑)。
-いやいや(笑)。でも実際に会って、自分の直感とかもうちょっと確かめることは必要だと思いますけど。
会うって大事ですよね。
-うん。恋はしんどいこともあるけど、みんな憧れてたりするのかな? とも思うし、これだけ綺麗事じゃないラヴ・ソングは今の時代になかなかないと思うので。
えー、ありがとうございます。
-そしてアルバムの中で異彩を放ってるのが「夢追いベンガル」や「from 四階の角部屋」かなと。「夢追いベンガル」は、最近こういう感じの男子いるかな? と思いつつ。
貯金通帳真っ白け男子ですか(笑)? 貯金通帳が真っ白だとして、本って開いたらカモメみたいになるじゃないですか? だから"貯金通帳は白いカモメ"って歌ってるんですけど、それも勢いだけで作りました。
-ちょっと古風な男子ですね。
そうですね。平成生まれのカリスマになれなかった子ですね、きっと(笑)。
-あいみょんさんが平成生まれのカリスマじゃないですか。
全然違いますよ。カリスマってなんですか? なんかね、東京に来て"カリスマ美容師めっちゃ多いやん"と思っちゃったんですよ。1年に1回ぐらいのペースで生まれるカリスマ美容師とカリスマ読者モデル。"多!"って。だから"カリスマって何?"と考えちゃったんですよ。Twitterで"いいね"が100ついたらカリスマなんかなとか、だからカリスマってどういう状況なんかあとで調べてみます(笑)。カリスマってなんかの略なんかな?
-カリスマティックとか神格化されるほどの存在とか。
私は全然、カリスマじゃないです。
-この曲の彼の日常というか属性は純情な奴というか。あいみょんさんから出てきてるからあいみょんさんの側面でもあるんでしょうけど。
(笑)そうですね。冒頭の歌詞とかはそのままです。
-だから最初におっしゃってたように男性女性関係なく痛快でした。そしてラストは「from 四階の角部屋」でラフに締めてますね。
これもいつも取材やと直接的には言わないんですけど、どういう曲かっていうのは大人ならわかる、絶対にっていう(笑)。
-この曲、アルバム・タイトルの"瞬間的シックスセンス"に直結してるというか、"でもやめられない"的な。
"やめられない"ですよね。でも後悔してるみたいな。この主人公、女の子なんですけど、過ちやとは思ってなくて、なんならまだまだ好奇心の方があるぐらいの感じやと思うんですけど。
-アルバム・タイトルの"瞬間的シックスセンス"ですが、"青春のエキサイトメント"からずいぶん印象は変わりました。
漢字とカタカナの組み合わせが純粋に好きってのと、辞書引いても絶対出てけぇへんアルバム・タイトルにしたいっていうのがあって。"青春のエキサイトメント"も"青春"と"エキサイトメント"は分離させたら辞書には出てきますけど、"青春のエキサイトメント"でひとつの言葉にしてしまうとたぶん私のアルバムしか出てこないし。で、ちゃんと意味はあるといいますか。芸術というのはもちろん五感で感じることで生まれるものもあるんですけど、基本的には全部第六感みたいな、その瞬間の好奇心とか感覚とかで生まれるのが音楽とか芸術なのかな? と思って。そうでありたいって希望も込めて"瞬間的シックスセンス"。
-第六感って女の人しかないとか言うじゃないですか。
ね? 女の勘が第六感ってね。そんなことないと思いますけど。男性にも全然あるんじゃないかな。
-なかったら世の中にこんなに芸術はないですよね。タイトルを見たときにこれは恋のアルバムやと直感したんですよ。
ははは(笑)。マジですか?
-第六感って嗅覚とか触覚とはまた違うけど、人への想いとか勘みたいなものって信用できるセンスなんじゃないかと思って。で、実際蓋を開けるとリアルなラヴ・ソングというか、恋の曲が多かったんで、すごく腑に落ちました。あいみょんさんにとってはアルバムは記録ですか?
いや? 作品じゃないですかね。
-前回とは全然違うニュアンスになったなと思います。
そうですね。前作の方がどっちかというと衝動みたいな曲が多かったですけど、今回はまた別の感覚で書いてると思います。
-いろんなサウンド・プロダクションがあるんで、これをどうライヴで消化するのかな?というのも楽しみで。
そうですねぇ。アルバム出すと一気に曲が増えるんで覚えんの大変やなとか思いますけど(笑)。
-基本的にはバンド・スタイルで消化していきたいですか?
いや、シンガー・ソングライターの強みは弾き語りだけで表現もできるところです。もともとは全部ギターだけで作ってるってことは、ギターだけでも全然成り立てるし、なんならギターと声だけの状態を原曲って思いたいから、楽曲の聴かせ方はいくらでもできるはず。バンドでもできる、ギターでもできる、アカペラでもできるんじゃないかと。
-ほう!
平井 堅さんの"Ken's Bar"を観て聴かせ方はそれぞれだとよりいっそう思いました。"いかに音数を少なくしてやるかがこのライヴのテーマだ"って言ってて。で、「愛を伝えたいだとか」をカバーしてくださったんですけど、あれをパーカッションだけで歌ったんですよ。今までそんな人はいなくて。それを観たときに、歌えるし作れるし弾けるしなんでもできる、こんな強みっていうかいろんな引き出しを持ってる"シンガー・ソングライター"って枠はすごくいいなって思いました。
-平井さんのバージョンはカッコ良さそうだし、セクシーそうですね。
めちゃめちゃエロかったです。すごく良かったですね。他にもカバーされてたんですけど、楽曲へのリスペクトを第一に、そこまで崩さず、平井 堅さんならではのあのこぶしの感じを出してて素晴らしいなと。
-あいみょんさんの曲も、この作品として完成したものがどれだけ剥き身で聴けるか楽しみですね。それこそ「満月の夜なら」とかすごくシンプルなバージョンでも聴きたいです。
最悪手拍子だけでもいけますからね。それ言い出したら全部いけるんですけど(笑)。
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