Japanese
ピロカルピン
2017年05月号掲載
Member:松木 智恵子(Vo/Gt) 岡田 慎二郎(Gt)
Interviewer:岡本 貴之
-もう1曲のリード曲が「ピノキオ」(Track.4)ということですが、"目に映るものが すべてじゃない"という歌詞はこのアルバムの世界観を表している言葉のひとつに聞こえます。
松木:この曲は制作をしているときの状況とかサウンドからイメージできた世界観からできた曲ですね。歌詞のこの部分は、今までの作品の中でも似たようなことは言ってきていて。自分の中でのキーワードのひとつみたいなものでもありますね。この曲は音の仕上がりが本当に素晴らしくて。ミックスが上がってきたときにすごく感動しました。音の面では一段階上の次元に行けたなっていう曲ですね。
岡田:サウンドのバランスを聴いてこの曲を入れようと思ったんですけど、想像以上に良くなりましたね。もっとライトな気持ちでバランス的にこの曲を入れようと思ったんですけど、これはRECを通してすごく化けた曲だなって思います。
松木:本当に、音楽の魔法というか音の持つ不思議な力を感じさせてくれた曲で。前作までは自分で自分を毒してたというか、元のメロディが良くないと駄目だとかいう固定観念があったんですけど、今回はトータルな仕上がりで音の世界の不思議さを感じました。
岡田:ストリングスが強めに出ているのは、これまでと違うところかなと。曲調としてはありそうでなかった感じで、いろんなものが相まって新しい感じの曲になりました。
-アルバム全曲分のハイレゾ音源(96khz/24bit)を収録した特典DVD-ROMが付属ということですが、これはスタジオで聴いている音をそのまま聴いてほしいという思いがあるからですか?
松木:今回で8枚目のアルバムなんですけど、マスタリングのたびにエンジニアさんと、"今はみんな聴く環境が違っていて、スマホで聴く人もいるしステレオで聴く人もいるし、これだけ環境が違うのに音にこだわる意味があるのか?"みたいな話をしたりしたんです。最近の若い人たちは良い音を知らないと言われたりしますけど、良い音を聴けばわかるはずだと思うんですよね。私も岡田もそうなんですけど、ライヴ会場でワーッて騒ぐんじゃなくて、ちゃんと音に集中して音楽を聴く体験が好きで、そういうものを作りたいという気持ちがあるので、そういう音楽体験を知ってもらうきっかけになるようなクオリティの作品を作りたいというのは目標にしていますね。
岡田:RECしているときとCDになったときとを比べると、CDはすごくレンジが狭くなった感じがするんですよ。それって制作側にしかわからないことですけど、僕らがスタジオで聴いていた音をリスナーに聴いてほしいなという思いが強いですね。
松木:逆にその密閉された感じのCDの音が好きだったりもするので好みの問題かなとは思うんですけど、レンジの広い音を聴くとすごく贅沢だなっていうのは感じますね。残響の感じとか。
岡田:前作もハイレゾ音源は付けていたんですけど、今作はよりいっそうハイレゾが活きていると思っています。やっぱり細かい残響や高域の伸びとかがハイレゾが活きるところだと思うので。クラシックなんかに比べるとロック/ポップスでのハイレゾはまだあまり普及していないと思うんですけど、ロック/ポップスの音源の中ではこれほどハイレゾを活かしたものはないって、今回できあがった音源を聴いて思いました。
-そうしたクオリティの高い作品を作るうえで、今回"8th album(6th mini album)制作&リリースキャンペーン!!"としてクラウドファンディング・サイト"muevo"で出資を募ったということですね。
岡田:まず、基本的な考え方として音源のクオリティを下げたくないということがどうしてもあったんです。今作も自分のすべてを投げうってでもそういうものを作りたいという思いはあったんですけど、とはいえ(制作予算的に)ないものはない、と。そうなるとスタジオのグレードを下げたり制作期間を短くしたり、下手したら牧野さんともできなくなるかもしれないので、どうしたらいいか悩んでいたときに、ちょうどmuevoさんから連絡があったんです。
muevo田中:muevoではメディアをやっていて、ピロカルピンさんの取材をさせていただいた繋がりからお声掛けさせていただきました。
岡田:僕自身、クラウドファンディングについて勝手にデメリット的なものも感じていたんです。内輪になっちゃうんじゃないかとか、お金が前面に出ちゃうところがマイナスに見えるんじゃないかとか。ただ(muevoの)田中さんから連絡をいただいていろいろ話しているうちに、そうじゃないんだなっていうことがわかってきて、トライしてみようと思いました。
松木:それに、田中さん自身のお人柄ですかね。信頼できるなって。
岡田:いろんなクラウドファンディング・サイトがありますけど、muevoさんは音楽専門でやっていて、アーティストの活動を支援したいという姿勢が見えること、それとスタッフさんもバンドをやっていた人とか音楽の素地がある人たちだということで、一緒にできそうかなと思ったんですよね。
muevo田中:作る前からお金のことでストレスを抱えて制作に入ることは良くないことだと思いますし、僕もこれまで他のアーティストさんと一緒にやってきて、資金面の不安が最初からない状態で制作に取り組めば絶対良いものができるというのはわかっていたので。ピロカルピンさんは作品へのこだわりがより強い方々なので、今回やっていただけてよかったと思います。作品を聴いてすごく良いものができたので聴いてビックリしました。今までのしがらみがなくなって、本当にピロカルピンさんらしいものができたのかなっていう印象があったので、それがすごく嬉しかったです。
松木:ビジネスマンになりかけていたので、アーティストとしての感覚を取り戻させてもらうことができたなって思います。
岡田:お金をかけなくても良いものができるんじゃないかって言われたりもしたんです。それは当然できますけど、お金をかけないとできないものっていうものもあるんです、ということを示せたと思うんですよね。お金をかけないでここまでのクオリティのものを作ることはできないと思うので、"音源にお金をかける"ということのひとつの回答を出せたと思います。
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