PAN

INTERVIEW

Japanese

2015年01月号掲載

PAN

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Member：ゴッチ (Gt)　川さん (Vo)　ダイスケ (Ba)　よこしん (Dr)

Interviewer：荒金良介

－よこしんさんが入ることで、バンドの空気もまた変わりました？

川さん：6個年上の幼なじみ3人のところによく入ってきたなと思います。PANのことを知りすぎていたら、入ってこれなかったかもしれない。

よこしん：僕自身がアドリブに強くないタイプなので、最初は3人についていくのは大変でした。だいぶ慣れてきましたけど。

川さん：（よこしんは）前のバンドでも曲作りしてたんで。最初に作ったアルバムは『Positive And Negative』になるんですけど、作曲できるのはでかいですね。今のPANにとって大きな武器になってます。今までPANになかったような曲を持って来てくれますからね。

－今作で言えば、「直感ベイベー」とか？

川さん：そうっすね。よこしんが持ってきたアイディアから作りました。あと、ドラムが変わると、バンドは結構変わりますからね。前のドラムが辞めるとなったときに試練があったけど、逆に勢いづいたところはありますね。曲を合わせたときも僕は歌いやすかったですからね。

－ベスト・アルバムではありますけど、現在進行形のPANを見せたい気持ちもありました？

川さん：よこしんが叩いてない曲は再録して、それは今の4人でやってる曲にしたいという気持ちがありましたね。改めて昔の曲をやると、こんな感じになるんやって。聴き比べても全然違うと思うんですよ。昔は昔の良さがあるし、それを超えるのは無理かもしれんけど、これはこれでいいものができたなと。セットリストを作るような感覚で、選んだ20曲なんですよ。

ダイスケ：うん、ライヴを考えて選曲しました。

川さん：これ聴いてライヴに来たら、間違いないよって。

－「完全な命」もアコギを入れてたり、今のバンドの空気がすごく出てますね。アレンジもそれほどイジッてませんが、川さんのヴォーカルは格段にうまくなってるし、演奏の表現力も増してるなと思いました。

ダイスケ：歌いかたが全然ちゃうから、それは新鮮でした。

ゴッチ：弾きかたも意識するようになったので、以前とは音の鳴りかたも違うのかなって。単純にコードを鳴らすだけやけど、右手がどう触れているかを考えたりして。ライヴ中に意識して、その感覚でレコーディングもしたから、それが反映されてるのかなと。バッキングでも常にリード・ギターを弾いてるぐらい力を入れて。それだけでも聴いた感じは変わるんですよね。いいテイクが録れたなって。

よこしん：僕は単純に自分が叩いた音源がまたできたことが嬉しいですね。ハジメさん（前任ドラマー）と同じドラムを叩いてもあれやし、自分は自分やしなって。ただ、自分らしさを出しすぎるとPANの雰囲気が崩れるんじゃないか、でも前と同じドラムを叩くのも違うし、その合間を探すのは大変でした。結果的にいいものが録れたんじゃないでしょうか......あざっす！

－（笑）今後バンドで考えていることは？

川さん：これを出して、また新しいPANを作りたいなって。20周年で節目というのもあるし、また次に行くための1枚という感じですね。"改めまして"みたいな名刺ができました。