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INTERVIEW

Japanese

PAN

2015年01月号掲載

PAN

Member:ゴッチ (Gt) 川さん (Vo) ダイスケ (Ba) よこしん (Dr)

Interviewer:荒金 良介

-20年バンドを続ければ、新規のファンも当然いるでしょうしね。

川さん:昔はライヴでパンを投げてたけど、ある時からやらなくなって。最近またやり出すと、あっ、ウケるなって。だから、最近PANを知って観に来てくれる人が増えたなとは感じますね。

-今回のベスト・アルバムを聴いても、一貫したPANらしさはありますよね。もっと言えば、大阪らしいバンドという空気が満載で。前回のSkream!取材でも話してくれてましたが、デビュー・シングル『がんばりまっせ』という言葉のチョイスから普通のバンドと違いますもんね。

ゴッチ:自然と関西テイストは出てますよね。

川さん:やっぱり面白いものが好きやし、自分らができる路線、活かせるのはそっちの路線なのかなって。それがこの3、4年でより強くなってきた。途中でいろんなことをやったけど、今は自分たちがやれる得意なところを伸ばそうと。その方が楽しいし。

ゴッチ:20年を迎えて、原点回帰的なところはありますね。

-結成は1995年ですけど、当時から自分たちのアプローチに自覚的でした?

川さん:何も考えてないですね。思いつき、勢いでやるみたいな。10年前と比べたら、だいぶ変わりましたね。

-僕がよくPANを取材していたのが、ちょうど10年ぐらい前なんですよ。2ndシングル「完全な命」(2005年発表)とかあの辺りですけど、当時を振り返っていかがですか?

ダイスケ:バラードもやりたかったし、いろいろと好奇心が強かったですね。

川さん:当時はバランスよくやっていたけど、今はひとつを突き詰めるみたいな感じになってますね。

-それが濃厚なエキスだけを集めたようなアー写にも表れていると?

川さん:ああ、それはあるでしょうね。

-結成は1995年ですが、ライヴを始めたのはいつごろですか?

川さん:1年ぐらいはずっとスタジオで練習してましたね。初めてのライヴでTHE BLUE HEARTSのコピーをやりました。最初は年に1、2回しかライヴはやってなかったかな。で、"TEENS'MUSIC FESTIVAL"で優勝して、そこから勘違いが始まるという。

-はははは。

ゴッチ:俺ら通用するんちゃうって。

川さん:で、就職するのはやめて、「がんばりまっせ」が面白い曲やなということで、東京の事務所の人からCDを作る話を持ち掛けられて。

-2000年のころに日本語詞のパンク・バンドって少なかったですよね?

川さん:僕らもHi-STANDARDとか聴いてたし、サウンドはそういうものに憧れたけど、自分たちは英語の歌詞が書けるわけじゃないんで。乗せる歌詞は「がんばりまっせ」みたいな感じで、そこでPANの方向性が決まりましたね。