Japanese
04 Limited Sazabys
2014年09月号掲載
Member:GEN (Vo/Ba) HIROKAZ (Gt) RYU-TA (Gt/Cho) KOUHEI (Dr/Cho)
Interviewer:山口 智男
今年2月にリリースした3rdミニ・アルバム『monolith』のヒット以降、ブレイクは目前!?と噂される名古屋の4人組、04 Limited Sazabys。彼らがそんな周囲の期待に応え、メロディック・パンク・ファンはもちろんだが、それだけに止まらない、より多くのリスナーにアピールできるキラー・チューン「swim」を含むニュー・シングル『YON』を完成させた。4曲から窺えるポジティヴなヴァイブは、彼らが追い風を肌で感じ取っている証拠。一皮剥けたバンドの姿を反映させながら彼らが今回求めた、さらなる進化について尋ねてみた。
-前作『monolith』がオリコン・インディー・チャートで1位になり、いよいよ全国区の人気バンドになっていこうという状況だそうですね?
GEN:周りの人たちから"フォーリミ来てるんでしょ!?"とか"すごいんでしょ!?"と言われるたび僕らとしては、それほどではないと思ってたんですけど、『monolith』のツアー・ファイナルのワンマンが終わったとき、これはホントにキテるっぽいぞと実感しました。今までよりも大きな会場でライヴをやらせてもらうことが増えたことに加え、最近はソールド・アウトがほとんどで。しかも発売初日にチケットが売り切れてしまうそうです。
KOUHEI:キテるってそういうことなんだって(笑)。
-ステージから見えるお客さんの雰囲気も変わってきたんじゃないですか?
HIROKAZ:知らないお客さんが増えました。
GEN:昔はお馴染みのお客さんばかりだったんですけど、初めて見るお客さんがどんどん増えてますね。しかも、そういう人たちも僕らの曲をちゃんと知ってくれているんですから嬉しいですよ。
-そんな状況なんですけど、そもそもはどんなふうに始まったバンドなんですか?結成は2008年だそうですね。
GEN:僕たち、進学がきっかけで名古屋に出てきたんですけど、もともと、僕ら自身がライヴハウスでモッシュ&ダイヴしてたキッズで、メンバーとは名古屋のライヴハウスで知り合いました。
-じゃあ、音楽の趣味は似ているわけですね?
GEN:そうですね、当時はもう、みんなメロコア最高だぜって(笑)。
KOUHEI:うん、最高でした。
GEN:その後、バンドを始めて、地元のライヴハウスでライヴをやるようになり、ノルマも払えず、ヘタクソと罵られ、ムカつくぜと言いながらライヴをやり続けてきました。
-じゃあ、結構下積みも経験しているわけですね?
GEN:僕ら結構見た目が若いので、最近出てきたバンドと思われがちなんですけど、意外に泥水を飲んでいる。4年ぐらい人気が出ませんでしたからね。2010年に1枚目のミニ・アルバムを出してもらったんですけど、そのときのツアーはどこに行ってもお客さんは数人しかいないって状況で、もちろんホテルにも泊まれず、機材車に寝泊りして、銭湯を探すって毎日でした。そういう活動をずっとしてきたんで、根性は結構あると思います。
-そういうところから1歩ずつ前に進んできた、と。
GEN:そうですね。『monolith』でガツンと(お客さんが)増えたってところはあるんですけど、ずっと地道にライヴ活動しながらちょっとずつ集客を増やしてきました。
-さて、そんな状況を受けての今回のニュー・シングル『YON』ということになるわけですが、今回、どんな想いを込めてシングルを作ったんでしょうか?
GEN:今回は今までにない、未来に向かっている曲ができました。今まではずっと過去や現状の葛藤を歌詞にしてきたんですけど、『monolith』を出したことで、やっと自分の人生に光が射してきた。お陰でマインドもすごい前向きになって、未来に向かっていく姿勢が出ました。
-1番最初にできたのは?
GEN:4曲目の「No way」なんですけど、それは『monolith』の時からタネがあって、全体のバランスを考えて、今回、アレンジを変えて収録したんです。
-じゃあ、未来に向かっている気持ちを曲にできたというのは......。
GEN:1曲目の「swim」です。十数曲作ったタイミングで、次のリリースはシングルって決まって、それならこの曲だろうって即決でした。
KOUHEI:それから十数曲作った中からバランスを考えて――作った時はそういうことを考えず、ただ作ってたんですけど、いろいろ作った中から3曲を選びました。
GEN:10曲ぐらい作った中から、いい曲を4曲選んだって感じです(笑)。
HIROKAZ:オーディションを生き残った4曲です。
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