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DISC REVIEW

Torch of Liberty

KANA-BOONの約9ヶ月ぶりとなるニュー・シングルのキーワードは"解放"。思わず手拍子をしたくなるハイテンションなイントロで始まり、そのまま失速することなく展開される軽快なギター・リフは、まさに抑圧された空間からの解放を感じると同時に、

ディザイア

表題曲がTVアニメ"炎炎ノ消防隊 弐ノ章"ED主題歌、さらに谷口 鮪(KANA-BOON/Vo/Gt)によるプロデュースという話題性抜群のシングルだが、それを差し引いても十二分な求心力を放つ1枚。むしろそれらの贅沢なほどの付加価値を、どこま

Kintsugi

割れたり欠けたりした陶器などを接着し、継ぎ目を金で飾る修復方法を"金継ぎ"という。ばらばらになった気持ちや絆を痛みながらサヴァイヴする人に対し、もとあったものを生かしつつ前よりも美しくしたい、そんな想いで制作された本作。特に印象的だったのは

七転七起

前作『フライングベスト~知らないの?巷で噂のダメ天使~』以来約2年ぶりの実質"メジャー1stフル・アルバム"とも言えるアルバムが到着した。表題曲はDECO*27×ナナヲアカリの共作。タイトルに"七転八起"ではなく、"七転七起"="七回転んだ

neo neo

リュックと添い寝ごはんのメジャー1stフル・アルバム。今作は、高校生活の集大成とも言える前作『青春日記』のフレッシュな気持ちは継承しつつも、タイトルの"neo neo"が示す通り、新しい自分たちを提示した作品に。初メジャー作品ということで、

MAGIC

悲しいときにはその涙を拭うための優しい歌を、苦しいときにはそれすらも笑い飛ばす陽気な歌を。それがMAGIC OF LiFEというバンドの流儀であることを感じるミニ・アルバム。新しい生活への期待とお節介な"間違い探し"への苛立ちを歌った「陰日

哀情解離

"陰×ロック"をテーマとしたミニ・アルバム。リード曲「痛人間讃歌」(アニメ"GUARDY GIRLS"OP主題歌)は、ロック・バンド ミオヤマザキが提供しており、"陰キャのカリスマ" ニノミヤユイ×"メンヘラ界の神" ミオヤマザキという強力

家出

冷徹に回り続ける世界の片隅で、自分を変えたいともがき、愛されたいと苦しみながら、それでも美しく生きることを願う。そんな叫びのようなアルバムだった。元NMB48の木下百花が本名名義でリリースする初のフル・アルバムだ。レコーディングには伊東真一

世界一幸せなひとりぼっち

"別れ"をテーマとした1年半ぶりのフル・アルバム。今作はmajiko本人が、全曲の作詞作曲を手掛けている。亀田誠治をプロデューサーに迎えた表題曲は、別れは悲しいけれど、"愛を知った"ことを幸せだと歌うナンバーで、切ないほどに優しく響く彼女の

「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集

©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon ©2020 ピカチュウプロジェクト 大のポケモン好きを公言する岡崎体育が、"劇場版ポケットモンスター ココ"

"プロパガンダ"と"PROPAGANDA"

研究員(※BiSファンの総称)によるファン・セレクト・アルバムが完成した。本作は2枚組のアルバムで、1枚目"プロパガンダ"には研究員がセレクトした上位10曲に新曲を加えた計11曲を収録。ファン・セレクト上位10曲のみが収録されている2枚目の

OHANAMI

"ワン!チャン!!~ビクターロック祭り2020への挑戦~"グランプリ獲得や、"COUNTDOWN JAPAN 20/21"出演決定など、名古屋から全国へ知名度を上げていこうとしている3ピース、The Shiawaseの全国流通ミニ・アルバム

Who I Am

穏やかなメロディから重厚なバンド・サウンドのサビへ向かうアレンジと、声の変化に自分の存在意義を確認する様を体感できる表題曲。スケールの大きさや転調などワンオクToru(Gt)のプロデュースも聴きどころだ。対照的に話すニュアンスに近いハスキー

超ウイルスバスターズ ヒーロー盤

実にエモい。これだけ音楽的に雑多且つクオリティの高いアルバムを、メンドル好きな女子たちだけのものにしておくのはあまりにもったいないと思うのだ。様々なアーティストたちの面影が多々見え隠れするだけではおさまらず、シャンパン・コールまで詰め込んだ

別に、どうでもいい、知らない

菊池陽報(Vo/Gt)による実体験をもとにした赤裸々な失恋ソングが、若い世代の支持を集めるThis is LAST。結成から2年で完成させた初となるフル・アルバムは、ストリングスやピアノを多彩に織り交ぜた前作までとは一転して、3ピース編成の

愛読書

声優/歌手として活躍する太田彩華率いる太田家の1stアルバムが素晴らしい。このバンドの面白さは00年代の青春パンクが音楽的土台になっているものの、懐古的な色合いで終わらない新しさも同時に感じさせるところだ。そこは表現力豊かな女性ヴォーカルの

アバンデミック

現3人体制で作り上げた10thアルバムがついにリリース。今作はコロナ禍の2020年という時代性を反映した「マスクデリック(ver.2.0)」を筆頭に繰り返しのフレーズを用い、一度聴いたら忘れないクセになる楽曲が並んでいる。また、メンバーいわ

オントロジー

タイトルの"オントロジー"とは、哲学用語で"存在論"と訳される言葉だという。生身の肉体を持たず、バーチャルな空間でVTuberとして音楽活動を始めたRain Dropsが、自らの存在意義を証明するために完成させたミニ・アルバムだ。緑仙、三枝

HONEY

ひとりの女性の様々な側面を楽曲の個性で際立たせた新境地を示す2ndアルバム。泥臭くファットなスライド・ギターと四つ打ちの「B.U.」で始まり、アコギで有機的なループ感を生み出す「Categorizing Me」、SOIL&"PIMP"SES

prism.

生まれ育った東京を舞台に、自身の記憶と感情のかけらを繋ぎ合わせたミニ・アルバム『東京』から2年。20代から30代へと向かう女性のリアルや理想やままならなさを、美しくきらめく歌に変えたのが今作の5曲だ。1stアルバム『at film.』が象徴