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DISC REVIEW

Japanese

TARO

ギター&ドラムの2ピースが奏でるサウンドから立ち上るのは90年代のヒリッヒリとした空気感と渇望感、そこから生まれたインディペントで創意工夫に溢れたカルチャーだ。90年代のSub Pop RecordsやAmphetamine Reptile Recordsにいたバンドたちや、"BEAVIS AND BUTT-HEAD"的な乾いた笑いを感じる世界観、リチャード・リンクレイターの映画など、芳しい香りがあり、またそこを追体験させるだけではない今のテクスチャーや遊びがその音を鋭く磨く。NIRVANA、THE BEATLESやBob Dylan、ガレージやブルースも掘り下げつつ、プリミティヴな音とひとひねりのアイディアでルーツを新解釈したその音楽は面白い。ナードで不良な感性が最高だ。(吉羽 さおり)