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DISC REVIEW

≒demo

Plastic Treeの有村竜太朗(Vo/Gt)がソロ名義で発表してきたミニ・アルバム『個人作品集1996-2013「デも/demo」』(2016年)、『個人作品集 1992-2017「デも/demo #2」』(2018年)、シングル『円

象形に裁つ

主観と客観、意識と無意識、肯定と否定、前進と後退。ついさっき思ったことを自分自身が覆していくことは誰にもあるが、小林私ほどそれを高速且つメロディに乗る歌の表現で行う人間は、ほとんどいないのではないだろうか。メジャーからの1作目にして、通算3

LENS

圧倒的な世界観を構築した初作品からたったの4ヶ月で早くも2nd EPが到着。悲痛さを帯びた夏吉ゆうこのハイトーン・ヴォイスに胸を締めつけられる「蝙蝠」のような、前作で印象的だったダウナーなエレクトロ・サウンドを中心に置きながらも、ドラムンベ

Shepherd

SHE'Sが1年7ヶ月ぶり、6枚目のフル・アルバム『Shepherd』をリリース。本アルバムには、バンドにとって初のアニメーション映画への書き下ろしとなった楽曲「Blue Thermal」をはじめ、TBS系"王様のブランチ"テーマ・ソング(

絆ノ奇跡 / コイコガレ

アニメ"「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編"のOP主題歌として、MAN WITH A MISSIONとmiletという異色タッグが実現した「絆ノ奇跡」。「コイコガレ」は同アニメのED主題歌であり、こちらは"鬼滅の刃"で「炎」(LiSA)や劇判などを手

REARRANGE THE BACK HORN

今年結成25周年を迎えたTHE BACK HORNのアニバーサリー作品は太文字のロック・バンドである彼らの魂はそのままに、ジャズやカントリー、R&Bなどにアプローチし、オリジナルをリアレンジしたもの。「冬のミルク」や「罠」、「美しい名前」な

恋愛至上主義

KANA-BOONは卓越したキャッチーなメロディや言葉遊びが注目されがちだが、バンドの名を一躍シーンに知らしめた「ないものねだり」や、疾走感で一気に駆け抜けるポップ・ナンバー「1.2. step to you」など、キャリア初期からBPMの

光/Sparkling Love

高校在学時代に"みやかわくん"としてTwitterやVineなどで話題となり、現在はZ世代を中心に圧倒的な支持を受けるSSW、宮川大聖の2023年初リリース作。今作は、"道に迷った時、この歌を聴いて欲しい。"と宮川が語る、聴き手を肯定してく

アンダーメンタリティ

作詞作曲/ギター担当のぷす、ヴォーカル担当の礼衣、ピアノ担当のmiroからなる音楽ユニット、ツユから前作より約2年ぶりのオリジナル・アルバム『アンダーメンタリティ』が届いた。本作には、TVアニメ"『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編"ED主題歌

into the wind

1曲目「シラフ」からいきなり涙腺を刺激され、いい意味で驚いたYONA YONA WEEKENDERSのニューEP。タイトル通り風を吹かせ気持ちを晴らし、心を軽くしてくれる曲が勢揃いだ。とはいえリラックスさせるだけでなく、颯爽としたギター・リ

CLASSICS

EP『DEAR』を携えたロング・ツアーを経て、『SUN』と『MOON』という2作のEPを発表。そして再び全国へと旅していく。コロナ禍の最中ではあったが2021年~2022年のフォゲミは精力的に活動を行ってきた。ライヴで楽曲を再構築したり、ま

NUMBER GIRL 無常の日

ナンバガ、2度目のラスト・ライヴである2022年12月11日、ぴあアリーナMMの壮絶な3時間を音源として約2時間半に収録したライヴ・アルバム。思い入れは人それぞれだろうが、音源としての価値は必要以上にエモくない臨場感と明快な音像だ。センチメ

青春 To Be Continued

Poppin'Partyのニュー・ミニ・アルバムには、"青春"がキーワードとして据えられているように思える。"永遠の青春"をテーマとした表題曲「青春 To Be Continued」ほか、ポピパの代名詞とも言えるキラキラしたポップ・ソングの

電撃

ウエスタン調の「電撃KISS」で幕を明ける本作は、"全曲リード曲のつもりで作った"と尾形回帰(Vo)が言うように、究極の祝祭チューン「BANG-BANG-ZAI」、王道ポップ・ソング「Sing!! Sing!! Sing!!」、ゴリゴリのハ

Never Open Door For Strangers

ソングライターのコヤマヒデカズ(Vo/Gt)が、前向きな意味で作らなければ音楽家としての死は不可避だと感じていたというだけあって、彼の吐き出したかった思いや業が純度高く、且つ音楽的にも生々しい手触りで鳴っている苛烈なアルバムだ。そこに迷いは

Formula

SODA KITの発起人であり、作詞作曲者でもあるYupsilonのルーツであるロック色が強い音楽性と、メンバー4人に共通するタフなキャラクターが表れており、1枚目に相応しい宣戦布告を感じさせる作品になっている。4人の個性豊かな声色が生かさ

Knock Out

岡崎体育の新曲はアニメ"マッシュル-MASHLE-"OPテーマ。筋肉×魔法をテーマとし、友情やバトルとギャグが入り交じるというアニメのユニークな世界観に、岡崎体育×Paleduskの組み合わせがマッチしている。そう、編曲はDAIDAI(Pa

Where Do We Go?

フィジカル・パッケージのシングルはなんと2016年の『BROTHER』以来となる本作は、人気漫画を原作とするTVアニメ"Dr.STONE"第3期エンディング・テーマとして書き下ろした新曲だ。作曲はアルバム『KNO WHERE』以降最強タッグ

逆光備忘録

多数のアニメOPテーマに加え、透き通るコーラスと差し込む光のように煌めくピアノが美しい「FORCE LIGHT」や、タイトなドラミングとスラップ・ベースがファンキーなグルーヴを生む「フェアリーテイル」、まさに"熱狂"を音にしたような演奏と叫

DOG

昨年6月に配信リリースした「ノールス」がSNSで話題を集め、急速に注目度を上げているシンガーズハイの新EP。リード・トラック「Kid」は、耳に残るイントロのリード・ギターと内山ショートのハイトーン・ヴォイスが光るナンバー。"自称"バンド好き