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DISC REVIEW

カラー・リリィの恋文

ここ2年、ファンク寄りのグルーヴやエレクトロニックな踊れる楽曲など音楽性の幅を拡張してきた神はサイコロを振らないが、バンドの根幹にあるポストロックの音響や構築美をアップデートさせたのがこの「カラー・リリィの恋文」だろう。ボトムを支える厚みの

センターライン / ガール・インザ・スペースルーム / 心音

snootyの今を切り取り、3つの夏サウンドに乗せた3ヶ月連続シングルが到着。その第1弾にしてバンド第2章の幕開けを飾る「センターライン」は、爽やかな日差しを受けて走り出すような清々しいギター・ロックに、深原ぽた(Gt/Vo)がユトリミサ(

STREET GOTHIC STYLE

自身の音楽人生15周年を迎え、これまでのキャリアで発表してきた自作曲を再編曲/編纂した"15周年自己ベスト・アルバム"。自身が初作詞/作曲を手掛け、SuGの代表曲でもあった「LOVE SCREAM PARTY」から、様々なアーティストとのコ

Into The Time Hole

現代的なサウンド・プロダクションを導入しながら、GLIM SPANKYが今鳴らしたい音楽を提示した前アルバム『Walking On Fire』から約2年。その路線を引き継ぐ6thアルバムは、重量感のある「シグナルはいらない」や壮大な「風は呼

LAST DAY(S) LAST

先のことを考えるのが苦手と言っていた長谷川 海(Vo/Gt)がこのタイトルを付けたことに成長を感じるし、思えばそれが様々なことを象徴している。例えば、バンド・サウンドを響かせてから疾走する冒頭2曲。鉄板の流れだが、前作と異なる印象に結びつい

angel

1st EPから約1年、新たな曲を作りながらライヴ活動をしてきた3ピース・ガールズ・バンド、Conton Candy。この2nd EPでは、ライヴを重ね磨き上げてきたバンド感とともにサウンドスケープや曲の表現力が広がって、映像やドラマが浮か

10 Tracks To Echo In The Dark

独特のグルーヴ感とポップ・センスで、根強い人気を誇るTHE KOOKS。6枚目のアルバムとなる今作は、80年代インディー・バンドのテイストを取り込んだちょっぴりレトロな雰囲気も漂う、遊び心のあるアルバムとなった。全体的に、シンセ・サウンドを

10th Anniversary Album -Trajectory-

世界に誇るサブカル・コンテンツとして、日本はアニメ/ゲームという偉大なる財産を有している。このMachicoのベスト・アルバムはその文脈において注目すべき点が多いのは事実だが、そんな今作の最後を締めくくるのは彼女が高校生のときから敬愛してき

たましいの居場所

結成から10年、今やメジャー・シーンを賑わすバンドとなったマカロニえんぴつの最新作は、原点回帰とも言えるシンプルでストレートなロックを鳴らしている。前作の多彩且つ重厚なアレンジから一変、音数を絞り肩の力が抜けたサウンドに。インディーズ時代を

Solution

ネット・シーンで存在感を放つSouによる3rdアルバムが到着。今作も豪華な作家陣による楽曲が並ぶが、ボカロPはもちろん和ぬか、川谷絵音といった多方面からの提供曲で新たな一面を見せる。「ワンダーライフ」でパワフルに駆け抜けたかと思えば、「トマ

サニーボトル

着実にステップ・アップし続け、前作『レイジーサンデー』収録の「シンデレラボーイ」がTikTok世代を中心にヒット。安定感のある成熟した演奏に乗せた柔らかな歌声が世間の心を掴み、今作には5曲ものタイアップ作が収録された。男女の別れ際を描いた「

IN MY OASIS Billboard Session

繊細で美しく、柔らかで芳醇な音たちをここに。2019年から展開してきたアコースティック・ライヴ・シリーズ"Billboard Session"の味わいそのままに、今回新たにBillboard Live YOKOHAMAにてライヴ・レコーディ

無自覚の天才

TVアニメ"転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~"OPで初のアニメ・タイアップとなったノンラビの新曲「無自覚の天才」。"魔物使い"のスキルと"賢者"の力を組み合わせることになる男が主人公の作品に、アーティストと

Travel The Galaxy

結成時からストリート・ライヴを積極的に行い、そこで培った確かな演奏力が各方面で絶賛されていた彼ら。当時Kazuki Washiyama(Gt/Vo)は"歌で伝えたいことはあまりない"と話していたが、2020年のコロナ禍を機に、世の中に対して

FLASH AFTER FLASH TOUR FINAL

コロナ禍の中、ツアー途中でファイナルの東京公演のみが延期となり、約5ヶ月待ったファンの前で開催されたライヴである。配信もされたが、塩入冬湖(Vo/Gt)が『FLASH』がひとつの区切りになったことや、例年と違いすぎる2021年を記録しておき

Chilli Beans.

洋楽ポップスにルーツを持ち、3人ともヴォーカルを務める3ピース・バンド、Chilli Beans.の初フル・アルバム。彼女たちの名が知られるきっかけになった、Vaundyとの共作「lemonade」、「アンドロン」、そしてリード曲「Scho

アイム・スティル・ヒア

昨年2021年6月に新メンバー さえこ(Ba/Cho)が加入し、それに伴って過去のリリース作品を"総復習"するという壮大なコンセプトを掲げたツアーを全国9都市で開催するなど、精力的な活動を行ってきたナードマグネットが、3rdフル・アルバム『

五行

一度聴くとふとしたときに脳内再生してしまう中毒性の強いダーク・ポップ「玄ノ歌」から始まる物語。自然哲学"五行思想"のそれぞれの要素が持つ"5色"をテーマにした5曲を収めている。もちろんその意味を調べながら聴いて深みにハマるのも良し。だがフラ

DANCING IN SWEET ADVERSITY

メンバー・チェンジを経てリリースされる2nd EP。一貫してUKギター・ロックへのリスペクトを感じさせる、彼らのこれまでの楽曲の中でも異色なオルタナ・テイストの強い「KABUKI」を、1曲目にバーンと出してくるのが逆にJam Fuzz Ki

blooms

ミュージシャンにとって"1stアルバム"とは名刺代わりのような作品と言えるが、奈良発3ピース・バンド Hello Helloがリリースする『blooms』は、まさにそんな作品に仕上がった。本作品には、バンド結成当初から現在に至るまでライヴで