Japanese
ジラフポット
2015.03.08 @ 福岡 Queblick
"Head Held High Tour"
2015年3月8日(日) 福岡Queblick
OPEN: 17:30 / START: 18:00
ゲスト:コンテンポラリーな生活 / ユビキタス / about a ROOM(福岡)
前売¥2,500 / 当日¥3,000
一般発売:2015年1月10日(土)~
チケットぴあ
ローソンチケット
イープラス
問い合わせ: BEA 092-712-4221
(月~金 11:00~18:00 / 第2・第4土曜日 11:00~15:00)
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ネクライトーキーが俄然注目を集めているが、あのポップネスとメロディの良さは、このコンテンポラリーな生活のソングライター、朝日 廉(Vo/Gt)のセンスに下支えされていることは言うまでもない。そのコンポラ初のベスト・アルバムからは、90年代USギター・ポップやオルタナ再評価と、10代のバンドがそれを自然に昇華している現在よりも前から、彼らが孤軍奮闘していたことがわかる。俯きがちな少年少女の目線と、ひとつの鍋=曲にポップやパンク、時にはブルージーな部分やハード・ロックさえ投入する音楽愛に満ちた捻くれ具合。今回、未発表新曲「雨曝しの女の子」の切なさを含むコード進行、バンド名を冠した初収録曲の堂々たるパワー・ポップの名曲感に、ベストながら今のコンポラを見る。(石角 友香)
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アッパーな曲や、ユーモアに満ちたコンポラ流ミクスチャーが聴けた前作『ハスキーガール』が、それまでの彼らを明快に1枚にまとめたEPだとしたら、今回はこれまでの定石をナシにして、必要な音、しかもストレートで抜けのいい音像で多彩な5曲を届けているイメージだ。ソリッドなリフと上昇感のあるサビがタイムレスな名曲「ヤンキーガール」(Track.1)、藤田のトリッキーなベースが耳を引く、気ぜわしく展開するTrack.3「レッツゴー外道」、夜が明ける、翌日が訪れることのダルさやちょっとしたつらさと、少しの清々しさが混在するTrack.4「カーニバル」は、最小限の音から音が加わっていく進行が描いている世界と分かちがたく結びついている。静かに心を揺さぶる1曲だ。(石角 友香)
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コンテンポラリーな生活はずっと"君は君のままでいいけど、今のままでいいとは思わないだろう?"という自問自答がそのままリスナーにも共有されてきたバンドだ。それを泣きやルサンチマンを轟音で昇華するのでも、ことさらポップでキャッチーに落としこむのでもなく、ポップ・ソングに結実させた楽曲を強度の強いもの順に収録したようなEPがこれ。目新しさはないけれど、メロディの良さが光る表題曲を始め、実は90年代オルタナ以降の洋楽ギター・ロックのおいしいところをこんなに血肉化しているバンドはいないんじゃないか。そしてどこまでも現実逃避させてくれないし、冴えないし、ただ目を開けて見る夢だけを歌う朝日廉に限りない信頼を寄せてしまう。秋に出るEPとの対比も早くも楽しみだ。(石角 友香)
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前作であるミニ・アルバム『ポップソングと23歳』に続きプロデューサーに中尾憲太郎(ex.NUMBER GIRL、SPIRAL CHORD)を迎えた初のフル・アルバム。広範な意味でロックンロールとしか言いようのないギター・サウンドが鳴る、20代前半世代としては誰にも似ていないサウンド、ソングライター朝日廉(Vo/Gt)の煮え切らない焦燥の隙間から覗く、どうしても譲れない意思が綴られた歌が刺さる。90年代オルタナの質感をささくれだった音像で描く「嫌々々々」やタイトル・チューン「ヘドが出る前に」や、リズム・チェンジが多いにも関わらず歌がひどく際立って聴こえる「さかな暮らし」、恋や孤独や寂寞感溢れる"駅"をテーマにした「トロイメライ駅」「品川メモリーズ」の流れも妙に胸に沁みる。(石角 友香)
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2012年の"出れんの!?サマソニ!?"へ出演し、昨年下北沢Basement Barで開催した初の東京ワンマン・ライヴを即日ソールド・アウトさせるなど、一気に次世代ギター・ロック・シーンの筆頭へ踊り出た3ピース・バンド、コンテンポラリーな生活のニュー・ミニ・アルバム。アレンジ強化に徹底的に挑んだという本作は、中尾憲太郎(ex-NUMBERGIRL / SPIRAL CHORD)をプロデューサーに迎え制作。前作『ぼくらのキラーチューン』と比べ、重厚なサウンド・メイクを見せている。しかしながら、"これでもか!"というほどキャッチーなポップ・サウンドと、当たり前の日常へ楯突くようなアイロニカルな歌詞は健在。気持ちいいほどにとことんポップを貫いたコンポラらしい作品。(奥村 小雪)
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白熱のパフォーマンスで関西のライヴ・シーンを沸かす2バンドのスプリット作。収録曲は、衝動と美しさが絶妙に入り混じるジラフポットの「Back Stab」と、歌を聴かせつつライヴ映えするLONEの「スプリットシングル」、そして共作となる「Black's ONE」。ジラフポット中野大輔(Gt/Vo)がベースとなる曲を作り、LONE山本浩之(Dr)が編曲、LONE牛首(Ba)が歌詞を作り、中野とLONE毛利翔太郎(Vo/Gt)がメロディを持ち寄って完成させた「Black's ONE」は、耳馴染みの良さと疾走感とスケール感が見事に共存し、アンセミックなコーラスを背負ったシャウトは爽快感も抜群だ。また、毛利には山本が、中野は自身でペイントとしたというジャケ写のふたりにも注目を!(服田 昌子)
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前作『The Quiet Cube』から約1年4ヶ月ぶりとなる今作は、自主企画イベント"VS. Everything"でデモ・バージョンを無料配布した「United States of Vampire」、「青を込めて」、「getaway」の3曲を含む全6曲を収録。中野大輔(Gt/Vo)のハイトーン・ヴォーカルと、豪快で爽快なスケール感のあるサウンドが心地よい「青を込めて」や、ニュー・ウェーヴっぽさのある「Sweat shop」など、音源としての聴かせどころもあれば、ダークでメタリックな質感と異様な迫力のあるコーラスによってライヴで観客を巻き込んでいく様子が目に浮かぶ「United States of Vampire」では、ライヴ・バンドとしての評価の高さを知ることができる。また、過去作も含めて洋楽名盤っぽいアートワークも興味深い。(岡本 貴之)
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4月にリリースしたライヴ会場限定シングルの表題曲を含む、全8曲入りの3rdミニ・アルバム。もともと3ピースという制限にとらわれることなく音源制作をしているバンドだが、今作はさらに自分たちの音楽の質を高めることに尽力したサウンドメイクだ。曲ごとに異なる音楽性を見せるだけでなく音の質感も変化を持たせ、ギターの音色はさらに豊かでカラフルに、リズム隊の音は太く雄大に、精巧且つダイナミックになった。ファンク・テイストのミディアム・ナンバー、エモーショナルに突き抜けるロック、テクニカルなビートと不協和音的なメロディを掛け合わせた楽曲、ダンサブルなジラポ流ポップ・ソング、ブルースなどを経てから聴く、ラストの「ローリングローリング」の等身大のシンプルさが沁みる。(沖 さやこ)
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バンド・サウンドといっても様々なジャンルがあるが、ジラフポットというバンドもまたひと言でいい表すのは難しい。ギター・ロックというにはハードでエモーショナルだし、パンクというにはメランコリック。多数の顔を持ちながらもどの表情も等しく輝くという確固たる個性に翻弄されてばかりだ。このアルバムの制作はロックなアルバムを作りたいという発想からスタートしているゆえ、端々に彼らのルーツが。すべての音が溢れだすように爆発していた1stミニ・アルバムに比べると音に凹凸や緩急があり、そこから浮き上がる陰影が感情の機微とリンクして鮮やかだ。ライヴ向きのアッパー・チューンから弾き語りスタートのソウルフルなミディアム・ナンバーまで、多彩な楽曲群すべてに豊潤なコーラス・ワークが映える。(沖 さやこ)
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昨夏、新木場STUDIO COASTにて開催されたandropとFear, and Loathing in Las Vegasの2マン・ライヴで、オープニング・アクトを務めるなど大活躍を見せた関西発の3ピース、ジラフポット。3月に東阪で行われるワンマン・ライヴもソールド・アウトと、勢い止まぬ彼らの最新EPには、中野大輔(Gt/Vo)の痛烈な叫び声で始まる「Black designer」から、美しいファルセットが印象的なバラード・ナンバー「ラストソング」まで、変幻自在な4曲を収録。数々のライヴ経験が生きたのであろう、これまで以上にグルーヴ感が増し、前作『Hydro human』でもみせた抜群のメロディ・センスも健在。彼らの未来を期待させる、逞しくも儚い珠玉の4曲をご堪能あれ。(奥村 小雪)
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2009年に大阪で結成された3ピースバンドの1stミニ・アルバム。KANA-BOONやコンテンポラリーな生活、オトワラシと共に"ゆとり"という名のイベントを行っていたようだが、このイベント名は世代感を象徴したものなのだろうか。だとしたら、このアルバム全体にたぎっている激情は、世代の叫びか。急展開するグルーヴ感の強い曲構成、ドラマティックなメロディと艶のあるヴォーカル、そのすべてがとにかく繊細でエモーショナル。Track.1「HECTOR-G」の"やってーらんねーな"という叫びに象徴される、怒りと苛立ちと後悔を投げやりにぶちまける荒くれっぷりと、Track.3「明日のない花はない」のような、聴き手に優しく手を差し伸べるスケール感の大きなメッセージ性の対比が面白い。この激情の果てにどこに行き着くのか、気になる。(天野 史彬)
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"夜"をテーマにした前作から約2ヶ月半というインターバルでリリースされる4thミニ・アルバムは"昼"をテーマに制作。メンバー3人の出す音とメロディで魅せる楽曲が多く、これまで以上に彼らのルーツが色濃く出ている。制作期間中のヤスキ(Vo/Gt)の辿ったメンタリティが素直に反映されているのも特徴的で、楽曲が生まれた順と曲順はほぼ同じ。ラストの「カタルシス」はサウンドにも歌詞にも新しい気づきを得た多幸感や力強さが漲った曲になった。「R」の詞にあるように"今日から何か変わりそう"という予感を十二分に感じられる。1年間で2枚のミニ・アルバムを制作したことで、バンドがひと回りもふた回りも骨太になったのでは。ジレンマからカタルシスへ移りゆくリアル・ドラマを堪能してほしい。(沖 さやこ)
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独りの夜に――余計なことを考えてしまったり、心の奥にしまい込んでいた気持ちがこみ上げてしまったり。どうにも感情がコントロールできないなんて経験は、きっと誰にだってあるはず。今作は、そのとき対峙する様々な自己や感情によって、人は構成されている="シンフォニー"だと、人のどんな面も肯定する1枚だ。エッジー且つ重心低めのサウンドに乗せ、渦巻く葛藤を吐き出していく「サカナ」、静かな夜に聞こえる雨音や時計の秒針音を思い出させる最小限の演奏とともに、タイトルそのままの時間に溢れる思いをトレースした「眠れない夜に」など、喜怒哀楽さながらの表情を見せる全7曲。頭から駆け抜けるタッピング・ギターが、めまぐるしく展開するパレードのような世界へと連れていくラスト「ハッピーエンド」を聴けば、どんな夜も笑って許したくなるはず。(松井 恵梨菜)
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5月と7月のシングル連続リリースを経て完成した初のフル・アルバム。シングルにも収録された4曲も然ることながら、今回新録された6曲の勢いが非常に瑞々しい。リード・トラック「ヒーローのつくり方」のコードを力強いストロークで刻むTHEギター・ロックな音像は逆境をも覆すヒーロー像と重なる。展開の激しい楽曲、ストリングスが優しく壮大に響くミディアム・ナンバー、リフレインを取り入れた縦ノリのダンス・ロック、ファンクの匂いがあるポップ・ソングなど、好奇心の赴くままに様々な音楽性を楽しんでいるようだ。ベースとドラムも骨が太くなり、バンドへの想いが率直に綴られた歌詞をまっすぐ歌うヴォーカルも頼もしい。新しい面と懐かしい面が収録された全10曲、すべてに共通するのは音楽に対する純粋な感情だ。(沖 さやこ)
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今年5月のシングル『空の距離、消えた声』に続いてリリースされる、ユビキタスのTOWER RECORDS限定3曲入りワンコイン・シングル。フロントマンの黒田保輝曰くバンドが"結成したときのモードに戻ってきた"とのことで、その言葉の通り音が隅々まで澄み渡っている。だが彼らは全国デビューしてからの約1年半でミニ・アルバム2枚とシングル1枚を制作するという逞しさを持つバンド。音の空白を効果的に使ったアンサンブルや、1音1音丁寧に鳴らされるフレーズなど、積み重ねてきた経験があってこそのサウンドとメロディと歌詞だ。表題曲はファルセットで歌われるサビの抜けが心地良く、ロックに攻めるTrack.2、爽やかなアップテンポ曲Track.3と、全曲でバンドのネクスト・ステージを感じられる。(沖 さやこ)
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順調にリリースとライヴを重ね、じわじわと人気を伸ばしている大阪の3人組ロック・バンドが2作連続でリリースするTOWER RECORDS限定シングルの第1弾。切なさが感じられる3曲は、どれもユビキタスらしいと思えるものの、2月のツアー・ファイナルで披露した表題曲のストレート且つシンプルなアレンジにちょっとびっくり。より多くの人に届けたい、いや、届けられるという自信があるからこその直球勝負。その他、ダンサブルなリズムを忍ばせたミッドテンポの「ガタンゴトン」、ライヴの人気曲「足跡」の再録バージョンを収録。その「足跡」は3人それぞれに個性を主張しあう熱度満点のアンサンブルが聴きどころ。ライヴの盛り上がりが頭の中で想像できるような仕上がりになっているところがいい。(山口 智男)
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前作から9ヶ月でリリースする2ndミニ・アルバム。楽曲そのものは人と人との繋がりや、繋がることで起こるあれこれを歌った等身大のギター・ロックながら、ひねりをきかせたクセのある演奏がこの大阪の3人組の個性を際立たせている。ダンサブルなところもあるプッシュ曲の「パラレルワード」など、歌ものといえる曲がある一方で、ライヴ・バンドとしての緊張感をアピールする「アマノジャク」のような曲もあれば、グルーヴや跳ねるリズムを意識した「飛行機雲」「拝啓、日曜日」という新境地を思わせる曲もあって、曲調はなかなか幅広い。ポップな作品をイメージしながら、"ポップなだけでは終わらさんぞ"と思ったメンバーの意欲をいろいろな形で感じられるところが今回の1番の聴きどころだ。(山口 智男)
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2012年10月に結成という若いバンドでありながら、DIRTY OLD MENやBLUE ENCOUNTなどとの競演も果たす、大阪を拠点に活動中の3ピース・ロック・バンド、ユビキタス初の全国流通盤。シンプルでソリッドとキャッチーが同居する歌ものバンド・サウンドに、等身大の心情吐露とリアリティのある歌詞――典型的なギター・ロック・バンドとも言える。そんな彼らの光るセンスとは、歌詞世界とアレンジが密接なところ。10年代の主流となりつつあるラウド寄りなキメが盛り込まれたサウンド・メイクの「SNS」、情景がドラマティックに移り変わる「この世とあの世」、J-POP的な展開を見せるミディアム・ナンバー「再生」など、歌を汲んだアレンジはリスナーへ明快かつユーモラスにイメージを運ぶ。(沖 さやこ)
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